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第19話
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東さんはまた、スタジオで1人踊っていた。
そしてそれを見守るのは凛子さん。
「・・・・・・」
「大地君・・・・」
なんて楽しそうに踊るんだろう。
あの時と一緒だね。
ガラス越しに映る彼は、楽しそうに踊っている。
高校生の頃を思い出す。
(回想)
「大地君!」
急に呼ばれたので
「えっ?」
振り向くと・・・・同じクラスの女子・・・。
「やっぱり、有名人の《東大地君だ!》」
「有名って(笑)えーっと君は確か・・・・」
「酷いなぁー。クラスメイトの名前を知らないなんて」
「《凛子ちゃん》でしょう?苗字は知らないけど、みんなにそう呼ばれてるから。」
「なぁんだ。知ってたじゃん」
「いつも明るいから良く聞こえるんだ、君の声。みんなの人気者だよね」
そう、彼女は昔からみんなの人気者だった。
みんなに好かれていた。
そんな君が羨ましかったりした。
「ほら、汗拭かないと風邪引くよ?」
そう言ってタオルくれたっけ?
「・・・あ、ありがとう・・・」
「ねぇ?大地君の夢って何?こんなところで1人で踊ってるってことは・・・」
「うん、そうだよ!夢はダンサーになること!世界中が見てくれるダンサーになりたい!もっともっとダンスのこと知りたい」
「素敵な夢だね!わたし、応援する!1番のファンになってあげる!」
「良かったら、一緒に踊らない?」
「やだー!ダメだよー(笑)わたし、踊り下手だもん」
「大丈夫。僕がサポートするから」
そんなこと言ってくれたっけ。
そうやって眺めていたら・・・・
「凛子ちゃん?」
気づかれた。
「ご、ごめん・・・邪魔した?」
「ううん。帰ろうとしたらいるからビックリしちゃった。仕事の帰り?」
「うん、そうなの。
ねぇ?大地君は昔から変わらないね!」
「えっ?」
「いまね、思い出していたんだー。高校生の頃のこと!懐かしいなぁーって」
「あはは!」
「屋上で、今みたいに1人で踊っていたね」
「・・・・・・・」
「こうしてまた会えるなんて・・・」
「そうだね・・・」
2人は少し見つめ合い・・・
「そっか!大地君は夢叶ったって言うか叶えたんだよね!」
「・・・・・」
「大地君が視力を失ったって聞いた時はビックリしちゃった。いつのまにか学校も辞めちゃって・・・・」
「・・・・うん。」
「もうダンスを辞めてしまうかと思った」
と、凛子ちゃんが言うので
「・・・・辞めてしまいたかったよ。どこに行っても暗闇で・・・死のうかとも思ったんだ・・・」
「えっ?Σ(゚д゚;)」
「音だけで踊るなんて僕には無理だって・・。でも、そんな僕を助けてくれた人がいたんだ。僕を1番に救ってくれた人・・・・」
そう言って凛子さんを見つめる東さん。
「大地君?」
「僕は知りたい・・・・」
「大地君!!大丈夫?」
「僕のことを、1番に救ってくれた人が誰なのか・・・・」
「いつも言ってる【ひまわり会】の人じゃなくて?」
「・・うん」
僕は知りたかったのかもしれない。
いや、確かめたかったのかもしれない・・・・。
その声の主がもしかしたら・・・・・・
「あ、あのさ・・・・」
それって、凛子ちゃんなの?
そう訪ねようとした時・゙・・
プルルル
プルルル
「!」
絶妙なタイミングでなった僕の携帯。
「もしもし?」
邪魔するの誰?
【もしもし?聞けよ!大地!!やったぜ!】
やたら声のでかい人・・・
「南原さん?(声、大きいよ)」
「くすっ」
【なんだよ、大地!電話しちゃまずかったのか?】
「えっ?Σ(゚д゚;)あっ、別にそんなんじゃ・・・💦
【聞いてくれ!俺、泉と結婚する】」
「本当ですか?それはおめでとうございます!はい、はい!では」
電話はたったの3分で終了した(笑)
「へぇー、その人プロポーズ上手くいったんだね」
「なんかお祝いしなきゃ。あっ、壮環。なんだかんだ付き合わせたから送るよ、凛子ちゃん
」
「大丈夫だよ?ここから近いし、1人で帰れるから」
「ダメダメ!女の子をこんな遅くに1人にしちゃダメだって榊さんに言われてるから」
「えっ・・・・」
妙に反応する凛子ちゃん。
「実はさ、さっきメールしたんだ。凛子ちゃんと一緒にいるって。そしたら送ってあげてって」
「大地君、もしかして彼と一緒に住んでるとか?よく一緒にいるの見るし・・・」
「えっ?違うよ?実はさ、いま、ここのスタジオを借りていて、少しの間だけ泊まらせて貰ってるんだ」
「・・・・そうなんだ・・・」
「着替えてくるから待っていて!」
「うん」
と、1人行こうとしたら・・・
バチッ
電気が切れてしまい・・・
「きゃあ」
と、悲鳴が・・・
「凛子ちゃん?」
だけど、電気はすぐについた。
「・・・・・」
凛子ちゃんは僕の手を握っている。
震えてる・・・゙?
「大丈夫だよ?もう電気ついたから・・・」
震えが止まらない凛子ちゃん。
涙まで流している。
まだ、僕の手を握っていて離さない。
僕も振りほどくことはしなかった。
「凛子ちゃん、怖い思いしたことあるんだね」
「大地君・・・・わたし・・・・」
「いいよ?何も言わないで?」
落ち着くまで待っていてあげるから・・・」
僕は、そう言って凛子ちゃんの手を繋いでいた。
ただ、彼女のそばにいたかったから・・・・・。
コンコン
ガラス戸を叩く人がいた。
「あっ!榊さん・・・」
「あっ・・・・」
手を離されてしまった。
「《2人とも、大丈夫ですか?すみません。ブレーカー落ちしてしまって・・・・・》」
「《なんとか大丈夫です。直ぐに電気ついたので・・・》」
《良かった・・・゙》
「《来るの早いですね・・・・》」
《僕はここの3階で教室を開いてますので・・゙。あと、管理人でもあるので・・・・》
「・・・・・・・」
「・・・・(凛子ちゃん・・・・)」
僕は、わかってしまった。
「ありがとう、大地君・・・もう落ち着いたから」
「そっか、良かった・・・・」
彼女が見ているのは・・・・
彼女が好きなのは・・・・
【榊さん】だってこと・・・・。
《東さん、彼女のこと・・・》
「わかってますって」
笑顔で答えた。
「《あの、それじゃあ・・・・また》」
《はい、また・・・・》
彼らも少し見つめあっている?
そして・・・帰り道・・
「ねぇ?凛子ちゃんの好きな人ってさ・・・」
「えっ?Σ(゚д゚;)嘘!ダメだよ!ちゃんと自分で伝えるから!」
「あはは!わかってるよ。僕は凛子ちゃんを応援するから」
「本当?」
「うん、約束する」
僕は、凛子ちゃんを泣かせたくない。
「今日は、ありがとう。楽しかった」
「僕もだよ。じゃあ、おやすみ」
「うん、おやすみ」
そう言って手を振って送った僕は彼女が見えなくなるまで見守っていた。
「よぉ!東さん」
「ま、正也さん・・・💦」
「今の子って・・・確か榊さんをナンパしていた同級生?」
「いや、ナンパではないと思いますけど・・・・・・」
「なに?まさか東さんはあの子に【片思い】実はしていたとか?」
「い、いや・・💦そ、そんなわけ💦」
片思い?
まさか・・・
「あはは!なんだよその反応!冗談なのに」
゙「そ、それより何の用ですか?」
「ごめん、怒らないで聞いてよ。」
「・・・・・・」
「榊さんにバイオリンで弾いてもらいたいんだよ」
「・・・・」
「彼の思いが届きますようにって」
「そういうことなら僕も手伝う!」
「よっしゃ!よろしく頼むぜ!」
東さんは、正也さんを招き入れ、
榊さんと話う事に。
《えっ?Σ(゚д゚;)作曲?》
「《ほら、榊さん前に言ってたじゃん。未完成の曲があるって。》」
《でもそれは父の曲で・・》
「《それを、その先を僕たちで作るんですよ!やりましょうよ!みんなで!》
《・・・・・・》
最初は戸惑っていた榊さんだけど・・・・
《そうですね。きっと、完成したら父も喜ぶと思います。》
「《それとこれは個人的にでもあるけど・・・。悩んでるなら相談に乗るぜ?》」
《・・・えっ?》
「《みんな知ってるんだ。本当はすごく寂しいんだって。俺たち仲間だろ?榊さんにも幸せになってもらいたいし。ねぇ?東さん》」
《も、もちろんです》
《ありがとうございます。救われます》
「ワンワン🦮」
「《ほら、ラッキーも頑張れって言ってくれてる》」
「《ラッキー、ありがとうございます》」
「・・・・・・」
それぞれの・・それぞれの空は叶えられてゆくのだった。
そしてそれを見守るのは凛子さん。
「・・・・・・」
「大地君・・・・」
なんて楽しそうに踊るんだろう。
あの時と一緒だね。
ガラス越しに映る彼は、楽しそうに踊っている。
高校生の頃を思い出す。
(回想)
「大地君!」
急に呼ばれたので
「えっ?」
振り向くと・・・・同じクラスの女子・・・。
「やっぱり、有名人の《東大地君だ!》」
「有名って(笑)えーっと君は確か・・・・」
「酷いなぁー。クラスメイトの名前を知らないなんて」
「《凛子ちゃん》でしょう?苗字は知らないけど、みんなにそう呼ばれてるから。」
「なぁんだ。知ってたじゃん」
「いつも明るいから良く聞こえるんだ、君の声。みんなの人気者だよね」
そう、彼女は昔からみんなの人気者だった。
みんなに好かれていた。
そんな君が羨ましかったりした。
「ほら、汗拭かないと風邪引くよ?」
そう言ってタオルくれたっけ?
「・・・あ、ありがとう・・・」
「ねぇ?大地君の夢って何?こんなところで1人で踊ってるってことは・・・」
「うん、そうだよ!夢はダンサーになること!世界中が見てくれるダンサーになりたい!もっともっとダンスのこと知りたい」
「素敵な夢だね!わたし、応援する!1番のファンになってあげる!」
「良かったら、一緒に踊らない?」
「やだー!ダメだよー(笑)わたし、踊り下手だもん」
「大丈夫。僕がサポートするから」
そんなこと言ってくれたっけ。
そうやって眺めていたら・・・・
「凛子ちゃん?」
気づかれた。
「ご、ごめん・・・邪魔した?」
「ううん。帰ろうとしたらいるからビックリしちゃった。仕事の帰り?」
「うん、そうなの。
ねぇ?大地君は昔から変わらないね!」
「えっ?」
「いまね、思い出していたんだー。高校生の頃のこと!懐かしいなぁーって」
「あはは!」
「屋上で、今みたいに1人で踊っていたね」
「・・・・・・・」
「こうしてまた会えるなんて・・・」
「そうだね・・・」
2人は少し見つめ合い・・・
「そっか!大地君は夢叶ったって言うか叶えたんだよね!」
「・・・・・」
「大地君が視力を失ったって聞いた時はビックリしちゃった。いつのまにか学校も辞めちゃって・・・・」
「・・・・うん。」
「もうダンスを辞めてしまうかと思った」
と、凛子ちゃんが言うので
「・・・・辞めてしまいたかったよ。どこに行っても暗闇で・・・死のうかとも思ったんだ・・・」
「えっ?Σ(゚д゚;)」
「音だけで踊るなんて僕には無理だって・・。でも、そんな僕を助けてくれた人がいたんだ。僕を1番に救ってくれた人・・・・」
そう言って凛子さんを見つめる東さん。
「大地君?」
「僕は知りたい・・・・」
「大地君!!大丈夫?」
「僕のことを、1番に救ってくれた人が誰なのか・・・・」
「いつも言ってる【ひまわり会】の人じゃなくて?」
「・・うん」
僕は知りたかったのかもしれない。
いや、確かめたかったのかもしれない・・・・。
その声の主がもしかしたら・・・・・・
「あ、あのさ・・・・」
それって、凛子ちゃんなの?
そう訪ねようとした時・゙・・
プルルル
プルルル
「!」
絶妙なタイミングでなった僕の携帯。
「もしもし?」
邪魔するの誰?
【もしもし?聞けよ!大地!!やったぜ!】
やたら声のでかい人・・・
「南原さん?(声、大きいよ)」
「くすっ」
【なんだよ、大地!電話しちゃまずかったのか?】
「えっ?Σ(゚д゚;)あっ、別にそんなんじゃ・・・💦
【聞いてくれ!俺、泉と結婚する】」
「本当ですか?それはおめでとうございます!はい、はい!では」
電話はたったの3分で終了した(笑)
「へぇー、その人プロポーズ上手くいったんだね」
「なんかお祝いしなきゃ。あっ、壮環。なんだかんだ付き合わせたから送るよ、凛子ちゃん
」
「大丈夫だよ?ここから近いし、1人で帰れるから」
「ダメダメ!女の子をこんな遅くに1人にしちゃダメだって榊さんに言われてるから」
「えっ・・・・」
妙に反応する凛子ちゃん。
「実はさ、さっきメールしたんだ。凛子ちゃんと一緒にいるって。そしたら送ってあげてって」
「大地君、もしかして彼と一緒に住んでるとか?よく一緒にいるの見るし・・・」
「えっ?違うよ?実はさ、いま、ここのスタジオを借りていて、少しの間だけ泊まらせて貰ってるんだ」
「・・・・そうなんだ・・・」
「着替えてくるから待っていて!」
「うん」
と、1人行こうとしたら・・・
バチッ
電気が切れてしまい・・・
「きゃあ」
と、悲鳴が・・・
「凛子ちゃん?」
だけど、電気はすぐについた。
「・・・・・」
凛子ちゃんは僕の手を握っている。
震えてる・・・゙?
「大丈夫だよ?もう電気ついたから・・・」
震えが止まらない凛子ちゃん。
涙まで流している。
まだ、僕の手を握っていて離さない。
僕も振りほどくことはしなかった。
「凛子ちゃん、怖い思いしたことあるんだね」
「大地君・・・・わたし・・・・」
「いいよ?何も言わないで?」
落ち着くまで待っていてあげるから・・・」
僕は、そう言って凛子ちゃんの手を繋いでいた。
ただ、彼女のそばにいたかったから・・・・・。
コンコン
ガラス戸を叩く人がいた。
「あっ!榊さん・・・」
「あっ・・・・」
手を離されてしまった。
「《2人とも、大丈夫ですか?すみません。ブレーカー落ちしてしまって・・・・・》」
「《なんとか大丈夫です。直ぐに電気ついたので・・・》」
《良かった・・・゙》
「《来るの早いですね・・・・》」
《僕はここの3階で教室を開いてますので・・゙。あと、管理人でもあるので・・・・》
「・・・・・・・」
「・・・・(凛子ちゃん・・・・)」
僕は、わかってしまった。
「ありがとう、大地君・・・もう落ち着いたから」
「そっか、良かった・・・・」
彼女が見ているのは・・・・
彼女が好きなのは・・・・
【榊さん】だってこと・・・・。
《東さん、彼女のこと・・・》
「わかってますって」
笑顔で答えた。
「《あの、それじゃあ・・・・また》」
《はい、また・・・・》
彼らも少し見つめあっている?
そして・・・帰り道・・
「ねぇ?凛子ちゃんの好きな人ってさ・・・」
「えっ?Σ(゚д゚;)嘘!ダメだよ!ちゃんと自分で伝えるから!」
「あはは!わかってるよ。僕は凛子ちゃんを応援するから」
「本当?」
「うん、約束する」
僕は、凛子ちゃんを泣かせたくない。
「今日は、ありがとう。楽しかった」
「僕もだよ。じゃあ、おやすみ」
「うん、おやすみ」
そう言って手を振って送った僕は彼女が見えなくなるまで見守っていた。
「よぉ!東さん」
「ま、正也さん・・・💦」
「今の子って・・・確か榊さんをナンパしていた同級生?」
「いや、ナンパではないと思いますけど・・・・・・」
「なに?まさか東さんはあの子に【片思い】実はしていたとか?」
「い、いや・・💦そ、そんなわけ💦」
片思い?
まさか・・・
「あはは!なんだよその反応!冗談なのに」
゙「そ、それより何の用ですか?」
「ごめん、怒らないで聞いてよ。」
「・・・・・・」
「榊さんにバイオリンで弾いてもらいたいんだよ」
「・・・・」
「彼の思いが届きますようにって」
「そういうことなら僕も手伝う!」
「よっしゃ!よろしく頼むぜ!」
東さんは、正也さんを招き入れ、
榊さんと話う事に。
《えっ?Σ(゚д゚;)作曲?》
「《ほら、榊さん前に言ってたじゃん。未完成の曲があるって。》」
《でもそれは父の曲で・・》
「《それを、その先を僕たちで作るんですよ!やりましょうよ!みんなで!》
《・・・・・・》
最初は戸惑っていた榊さんだけど・・・・
《そうですね。きっと、完成したら父も喜ぶと思います。》
「《それとこれは個人的にでもあるけど・・・。悩んでるなら相談に乗るぜ?》」
《・・・えっ?》
「《みんな知ってるんだ。本当はすごく寂しいんだって。俺たち仲間だろ?榊さんにも幸せになってもらいたいし。ねぇ?東さん》」
《も、もちろんです》
《ありがとうございます。救われます》
「ワンワン🦮」
「《ほら、ラッキーも頑張れって言ってくれてる》」
「《ラッキー、ありがとうございます》」
「・・・・・・」
それぞれの・・それぞれの空は叶えられてゆくのだった。
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