30 / 39
第25話
しおりを挟む
一樹さんは、相変わらず仕事を黙々とこなしていた。
「これ、次にとっておきましょう。」
「そうね、そうしましょう」
「一樹、頼んだぞ?」
「任せて!それじゃあ、いってきます」
と、張り切って行こうとしたら・・・・
「あっ・・・・」
誰かとぶつかりかけて・・・・
「おっと・・・。えっ?莉佐・・・・」
「あの、今日からこちらの部署に戻ることになりました」
「えっ?戻る?莉佐ちゃん、本当に?」
と、衛は嬉しそうだ。
「・・・・・・」
「また、一緒に働けるんだな!よろしくな!莉佐ちゃん」
と、僕の肩に手を置く衛・・・・。
そして、
「わたし、本当にあなたと働いていたんですね」
「君がどういうわけか僕のことだけ忘れているからね」
「ごめんなさい」
「ねぇ?敬語辞めない?仮にも君の方が先輩だよ?同級生だけど、仕事上では君の方が先輩なんだから」
「それも、ごめんなさい」
「だから、謝らなくていいよ 」
「あの・・・・どうやったら私、あなたを思い出せるのでしょうか?」
「じゃあさ、試しにキスでもしてみる?」
と、莉佐の顔に近づけてみた。
「・・・・!」
「まぁ!」
衛と、怜香さんはそれを見ていて・・・・
「やだ・・・私は悟さんと・・・」
「うそだよ。冗談に決まってるだろ?何本気にしてんの?」
「・・・・えっ?」
からかわれた?
「そういうことなの。君は、悟さんを選んだんだ。だから、僕のことはもう、思い出さなくていいよ」
「・・・・えっ・・・・」
「ただの仕事仲間だってことを覚えてくれればいいよ。
じゃあ、ぼくはこれから取材に行ってくる」
そう言ってその場からにげた。
そういった後莉佐が涙を流したのを知らず・・・・
「😭😭😭😭😭」
「一樹!」
衛が叫ぶ声も聞かずにいた。
「・・・・・・」
莉佐は涙が止まらずにいて・・・
「莉佐ちゃん、大丈夫?」
怜香さんに心配され
「どうして私、彼のことだけ忘れているんでしょうか・・・・。私は彼のこと知りたいのに・・・」
(莉佐ちゃん、本当は心の奥で一樹をおぼえている)
その様子を衛さんは見ていてそう思い、一方怜香さんも・・・
「あのね?莉佐ちゃん。」
「えっ?」
「あなたと、斉藤くんはね」
怜香さんが何かを言おうとしたとき・・・
「怜香さーん」
「はい。」
怜香さんが呼ばれてしまって話が途中になってしまった。
「これ、見てください」
「これはね?」
「・・・・・」
衛さんは、ずっと見ていて
「ねぇ?聞いてる?」
自分の仕事を、忘れかけていて
「あっ、ごめん、ごめん。なんだっけ?」
「ったくしっかり働けよ。もうすぐ、怜香さんも産休に入るんだから。ねっ!パパ!」
「あはは」
そして、
「ごめんね?莉佐ちゃん。また、今度ね?」
と、怜香さんは行ってしまった。
「何を言いかけたんだろう・・・・」
怜香さんの様子からして、彼と私の間にはきっと大切な思い出が沢山あるはず。だって、幼なじみなんだし・・・。
でも、わたしの手元には彼との思い出のものは・・・・・
「全部捨てたよ」
悟さんにそう言われて・・・・
「どうしてそんなことをしたの?」
「あなたから、彼を追い出すためだ」
「えっ・・・・」
「そうでもしないと、あなたの心が僕に向いてくれないからだ」
だから、余計に気になるの。
私と彼の・・・・
一樹さんとの思い出が・・・・。
「・・・・・」
東さんも、ひとり黙々と踊っていた。
「頑張ってるな、大地のやつ」
周りにはそう見えるのかもしれないが・・・・・
「東さん!」
1人近づいた女子が、東さんにタオルをかけた。
「お疲れ様」
「あ、ありがとう」
「大地、お前ってモテるな。自分で自覚してるか?」
と、からかわれ・・・
「あっ、あの・・・えーっと・・・」
(ふーん?自覚なしね。まぁ、そこはがいいんだろうな)
「あの、大地さんってよんでいいですか?」
「えっ?Σ(゚д゚;)」
(いきなり名前か。あの子は積極的だな)
「えーっと」
「じゃあ、決まり!」
「えっ・・・でも・・・」
「なに?呼んじゃダメな理由あるんですか?」
「いや、ないけど・・・・」
「ヒューヒュー、付き合っちゃえばー?亜紀ちゃんいい子だし」
「いえ、ぼくは・・・・」
「なんだよ、他に好きな女でもいるのか?」
「い、今はそんな暇無いですから」
そんな暇ない・・・・
彼は言い聞かせていた。
そして・・・ある人がスタジオにきて・・・
「あれ?東さん?」
来たのは、正也さんと・・・・
「えっ?正也くんの仲間の子?」
「えぇ、あの若い方の男子はね。で・・・雅代さんの結婚相手って・・・・」
「そうそう、大地に紹介したい人いるんだ」
「えっ?」
「今来たから・・・・」
「?」
「泉ー!こっちこっち!」
と、彼は彼女を呼んだ。
「えっ?泉さん?」
「えっ?泉?」
と、泉と呼ばれたのは・・・・
「実はね、雅代は【ラジオネーム】なの」
と、舌を出す雅代さん。
「えっ?ってことは・・・・」
「あれ?正也さん・・?」
そう、東さんの先輩コーチ南原さんの結婚相手は・・・・
「もう、恭平は声でかいんだから・・・。そんなに叫ばなくても聞こえるわよ」
正也さんの初恋の人、雅代さんだったのだ。
そして
「しっかし驚いたよ。雅代さんの結婚相手がまさか東さんの先輩コーチの人だったなんてさ。世の中狭いよな」
「ほんとですね・・・・」
2人は、雅代さんと南原さんを見ながら・・・
「で?東さんは?あれからどうしてたの?元気ないみたいだけど・・・」
「えっ?そんなことないですよ」
「なんかあった?」
「いえ、別に何も・・・・」
「聞いてやるから話していいよ?誰にも話さないって約束する。」
「・・・・・・」
「話したくないなら・・・・」
「榊さんと、凛子ちゃんが付き合うことになったみたいです」
と、思い切って話す東さん。
「えっ?マジか~・・」
「元々、凛子ちゃんが榊さんに好意持っていたみたいだし・・・・」
そういう東さんの顔が少し沈んでいるように見えた。
「ふーん、それで?」
「あっ、それで、3人一緒に住むことにもなって💦」
「そっか・・・そうだったんだ」
「あの2人が結婚とかしちゃったら、僕は出ていかなきゃなぁーって・・・」
「・・・・・」
正也さんは、黙って聞いていた。
「そろそろ終わるから着替えてきますね」
と、着替えに行ってしまった東さんをみて
((笑)わかりやすい人だな・・・・)
と正也さんはおもっていた。
「・・・・・・・」
(ヤバイ)
「・・・大地」
「うわっ!びっくりした・・・南原さん・・・」
「お前いま、女の子と住んでるのか?」
「Σ(゚д゚;)えっ?き、聞いていたんですか?いえ、ぼくはどちらかと言うと居候です。」
「そうなのか?」
「ぼくは、あの二人が本気で付き合いだしたらそのうちに出ていきます。だって、ぼくは・・・」
「とか言ってるけど、本当はその女の子は大地の好きな子だったりして?」
「えっΣ(゚д゚;)ドキン」
「お前さぁ、わかり易すぎなんだよ。さっきの正也さんにもばれていただろ?」
「・・・・・!?」
「そんな顔するってことは、好きなんだよな?」
「そんなんじゃないんです!」
と、急に叫ぶので
「えっ?」
「かのは、ただの同級生・・・で、彼氏の方は、僕の仲間の人で・・・・。二人は上手く行けばいいなって・・・・」
「大地」
「上手くいって欲しいです。だって・・・・」
榊さんは、報われない恋をしているから・・・・。
「大地・・」
「南原さんは、泉さんと幸せになってください。じゃあ、お疲れ様でした!」
と、走り出した東さん。
「・・・・これは、重症ってやつだな」
東さんの顔を見てわかってしまったみたいだ。
「・・・・・・・」
どうしよう・・・・。
東條さん・・・・助けてください。
僕の気持ちがバレてしまいそうです。
彼の恋も、報われない恋なのかもしれない。
「うーん?もっとアングル変えとけばよかったかな」
そう呟く一樹さん。
一樹さんを、そっと見守る莉佐さん。
それぞれ過ごしている時間が過ぎていく。
「これ、次にとっておきましょう。」
「そうね、そうしましょう」
「一樹、頼んだぞ?」
「任せて!それじゃあ、いってきます」
と、張り切って行こうとしたら・・・・
「あっ・・・・」
誰かとぶつかりかけて・・・・
「おっと・・・。えっ?莉佐・・・・」
「あの、今日からこちらの部署に戻ることになりました」
「えっ?戻る?莉佐ちゃん、本当に?」
と、衛は嬉しそうだ。
「・・・・・・」
「また、一緒に働けるんだな!よろしくな!莉佐ちゃん」
と、僕の肩に手を置く衛・・・・。
そして、
「わたし、本当にあなたと働いていたんですね」
「君がどういうわけか僕のことだけ忘れているからね」
「ごめんなさい」
「ねぇ?敬語辞めない?仮にも君の方が先輩だよ?同級生だけど、仕事上では君の方が先輩なんだから」
「それも、ごめんなさい」
「だから、謝らなくていいよ 」
「あの・・・・どうやったら私、あなたを思い出せるのでしょうか?」
「じゃあさ、試しにキスでもしてみる?」
と、莉佐の顔に近づけてみた。
「・・・・!」
「まぁ!」
衛と、怜香さんはそれを見ていて・・・・
「やだ・・・私は悟さんと・・・」
「うそだよ。冗談に決まってるだろ?何本気にしてんの?」
「・・・・えっ?」
からかわれた?
「そういうことなの。君は、悟さんを選んだんだ。だから、僕のことはもう、思い出さなくていいよ」
「・・・・えっ・・・・」
「ただの仕事仲間だってことを覚えてくれればいいよ。
じゃあ、ぼくはこれから取材に行ってくる」
そう言ってその場からにげた。
そういった後莉佐が涙を流したのを知らず・・・・
「😭😭😭😭😭」
「一樹!」
衛が叫ぶ声も聞かずにいた。
「・・・・・・」
莉佐は涙が止まらずにいて・・・
「莉佐ちゃん、大丈夫?」
怜香さんに心配され
「どうして私、彼のことだけ忘れているんでしょうか・・・・。私は彼のこと知りたいのに・・・」
(莉佐ちゃん、本当は心の奥で一樹をおぼえている)
その様子を衛さんは見ていてそう思い、一方怜香さんも・・・
「あのね?莉佐ちゃん。」
「えっ?」
「あなたと、斉藤くんはね」
怜香さんが何かを言おうとしたとき・・・
「怜香さーん」
「はい。」
怜香さんが呼ばれてしまって話が途中になってしまった。
「これ、見てください」
「これはね?」
「・・・・・」
衛さんは、ずっと見ていて
「ねぇ?聞いてる?」
自分の仕事を、忘れかけていて
「あっ、ごめん、ごめん。なんだっけ?」
「ったくしっかり働けよ。もうすぐ、怜香さんも産休に入るんだから。ねっ!パパ!」
「あはは」
そして、
「ごめんね?莉佐ちゃん。また、今度ね?」
と、怜香さんは行ってしまった。
「何を言いかけたんだろう・・・・」
怜香さんの様子からして、彼と私の間にはきっと大切な思い出が沢山あるはず。だって、幼なじみなんだし・・・。
でも、わたしの手元には彼との思い出のものは・・・・・
「全部捨てたよ」
悟さんにそう言われて・・・・
「どうしてそんなことをしたの?」
「あなたから、彼を追い出すためだ」
「えっ・・・・」
「そうでもしないと、あなたの心が僕に向いてくれないからだ」
だから、余計に気になるの。
私と彼の・・・・
一樹さんとの思い出が・・・・。
「・・・・・」
東さんも、ひとり黙々と踊っていた。
「頑張ってるな、大地のやつ」
周りにはそう見えるのかもしれないが・・・・・
「東さん!」
1人近づいた女子が、東さんにタオルをかけた。
「お疲れ様」
「あ、ありがとう」
「大地、お前ってモテるな。自分で自覚してるか?」
と、からかわれ・・・
「あっ、あの・・・えーっと・・・」
(ふーん?自覚なしね。まぁ、そこはがいいんだろうな)
「あの、大地さんってよんでいいですか?」
「えっ?Σ(゚д゚;)」
(いきなり名前か。あの子は積極的だな)
「えーっと」
「じゃあ、決まり!」
「えっ・・・でも・・・」
「なに?呼んじゃダメな理由あるんですか?」
「いや、ないけど・・・・」
「ヒューヒュー、付き合っちゃえばー?亜紀ちゃんいい子だし」
「いえ、ぼくは・・・・」
「なんだよ、他に好きな女でもいるのか?」
「い、今はそんな暇無いですから」
そんな暇ない・・・・
彼は言い聞かせていた。
そして・・・ある人がスタジオにきて・・・
「あれ?東さん?」
来たのは、正也さんと・・・・
「えっ?正也くんの仲間の子?」
「えぇ、あの若い方の男子はね。で・・・雅代さんの結婚相手って・・・・」
「そうそう、大地に紹介したい人いるんだ」
「えっ?」
「今来たから・・・・」
「?」
「泉ー!こっちこっち!」
と、彼は彼女を呼んだ。
「えっ?泉さん?」
「えっ?泉?」
と、泉と呼ばれたのは・・・・
「実はね、雅代は【ラジオネーム】なの」
と、舌を出す雅代さん。
「えっ?ってことは・・・・」
「あれ?正也さん・・?」
そう、東さんの先輩コーチ南原さんの結婚相手は・・・・
「もう、恭平は声でかいんだから・・・。そんなに叫ばなくても聞こえるわよ」
正也さんの初恋の人、雅代さんだったのだ。
そして
「しっかし驚いたよ。雅代さんの結婚相手がまさか東さんの先輩コーチの人だったなんてさ。世の中狭いよな」
「ほんとですね・・・・」
2人は、雅代さんと南原さんを見ながら・・・
「で?東さんは?あれからどうしてたの?元気ないみたいだけど・・・」
「えっ?そんなことないですよ」
「なんかあった?」
「いえ、別に何も・・・・」
「聞いてやるから話していいよ?誰にも話さないって約束する。」
「・・・・・・」
「話したくないなら・・・・」
「榊さんと、凛子ちゃんが付き合うことになったみたいです」
と、思い切って話す東さん。
「えっ?マジか~・・」
「元々、凛子ちゃんが榊さんに好意持っていたみたいだし・・・・」
そういう東さんの顔が少し沈んでいるように見えた。
「ふーん、それで?」
「あっ、それで、3人一緒に住むことにもなって💦」
「そっか・・・そうだったんだ」
「あの2人が結婚とかしちゃったら、僕は出ていかなきゃなぁーって・・・」
「・・・・・」
正也さんは、黙って聞いていた。
「そろそろ終わるから着替えてきますね」
と、着替えに行ってしまった東さんをみて
((笑)わかりやすい人だな・・・・)
と正也さんはおもっていた。
「・・・・・・・」
(ヤバイ)
「・・・大地」
「うわっ!びっくりした・・・南原さん・・・」
「お前いま、女の子と住んでるのか?」
「Σ(゚д゚;)えっ?き、聞いていたんですか?いえ、ぼくはどちらかと言うと居候です。」
「そうなのか?」
「ぼくは、あの二人が本気で付き合いだしたらそのうちに出ていきます。だって、ぼくは・・・」
「とか言ってるけど、本当はその女の子は大地の好きな子だったりして?」
「えっΣ(゚д゚;)ドキン」
「お前さぁ、わかり易すぎなんだよ。さっきの正也さんにもばれていただろ?」
「・・・・・!?」
「そんな顔するってことは、好きなんだよな?」
「そんなんじゃないんです!」
と、急に叫ぶので
「えっ?」
「かのは、ただの同級生・・・で、彼氏の方は、僕の仲間の人で・・・・。二人は上手く行けばいいなって・・・・」
「大地」
「上手くいって欲しいです。だって・・・・」
榊さんは、報われない恋をしているから・・・・。
「大地・・」
「南原さんは、泉さんと幸せになってください。じゃあ、お疲れ様でした!」
と、走り出した東さん。
「・・・・これは、重症ってやつだな」
東さんの顔を見てわかってしまったみたいだ。
「・・・・・・・」
どうしよう・・・・。
東條さん・・・・助けてください。
僕の気持ちがバレてしまいそうです。
彼の恋も、報われない恋なのかもしれない。
「うーん?もっとアングル変えとけばよかったかな」
そう呟く一樹さん。
一樹さんを、そっと見守る莉佐さん。
それぞれ過ごしている時間が過ぎていく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる