運命のルーレット

藤原葉月

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第5話

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その頃

「拓也さん・・・私は・・・」
「・・わかってる。
君の気持ちは、最初からわかっていたよ」
彼は、寂しそうに微笑んでいた。
「えっ?」
「あの日・・・
君が見ていたのは年下の幼なじみ君だったんでしょ?。バレてないとでも思った?」
「・・・・・」
「で?君が、告白した結果、彼の方はどうなの?
君から告白したんだからそれなりの返事、くれたんだろ?」
「・・・・さぁ、どうかな・・・」
意外な答えだった。
「フラれたのは私です。
1度くらい素直になってみたかったんです。」
勇気の怒った顔や、困った顔しか見たことなかったから・・・
「素直になったら、笑ってくれるかなって・・・」
「・・・君は、やっぱりなくほど好きだったんだね」
いつのまにか泣いていた私の涙を拭ってくれた拓也さん。
「私・・・遅かったのでしょうか・・・」
「君がフラれたってことは、俺、もう一度立候補できるってことだよね?」
「えっ?」
「君の彼氏として、もう一度・・・立候補してもいいかな?」
彼は、彼女に手を差しのべた。
すると、彼女は、迷わず彼の手を取り、
「えぇ」
と答えた。

「それじゃあ、行こう。お嬢様」

そんなやりとりを
「えっ?いまのって、たしか・・・・」
見ていたのは、幸助と、岡本だった。
「彼女が、美鈴さんや。」
「って・・・結局もとのさやに戻ってんじゃん」
「えっ?そうなん?」
「あの女どういうつもりでよりを、戻したんだ?」
ほんとにどうなっているんだろう・・・・

「あれ?今日も乗っていない・・・
この時間は、乗っているはずなのに・・・・」
いつも僕が乗る頃は満席で、だけど先に乗ってるみとさんは、1番後ろの席で音楽を聴いている。
ピロロン

メールが、入る音がした
「岡本から?・・いま、暇?・・・・この僕が」
「暇だと思うか?だって」
「いいから、あいつを呼び込め!」
幸助と、岡本は、勇気を呼び出そうとしていた。
「・・・勇気、たまには、授業さぼってイベントに、参加しないか・・・?
なんでこんなメールが・・・」
そうぶつぶついいながらも返事を返す勇気。
「・・・バカ!そんな暇はない!もうすぐ、学校着くから無理だ・・じゃあな・・・っておいっ💢なんだよ、あいつ、こねーのかよ!」
イライラする幸助さん・・・・
「・・あいつ真面目だから・・・ほんっと付き合い悪くてごめんなさい」
なぜか謝る岡本・・・
そして、みとはというと
なにも知らずいろんな場所にカメラを向けてはしゃいでいた。
きっと、やつ(勇気)に、自分が休みのことを伝えていないのだろう。
「すまんな、みとさん。勇気誘おうと思ったんやけど・・・」
「勇気君、今日は大事な講義あるんだと思う。
それに、大事な時期だからええよ」
そういうみとの顔は寂しそうだった。
「イベントって、夜もやってるの?」
っていう、勇気からのメールを、見逃してしまった岡本だった。

「すまんな、みとさん。俺らこのあとこれからレコーディングなんや」
「ええよ?たのしいから」
「みと、あのさ・・・」
幸助さんがなにかを言おうとしたのを、制止して
「もう、にいちゃん、遅れたらスタッフの人に叱られるで?」
「・・・一人で大丈夫か?」
「うん!大丈夫」
「変なやつに声かけられたり、絡まれたら殴る・・・もしくは、蹴ってでもいいから、逃げろよ?」

「あははは。これから、着ぐるみ着てバイトするのにそんなことできるわけないやん」
「無理なお願いしてすまんな。せっかくの休みやのに」
「ううん!ちょうど、バイトしようって思っていたから。ちょうどええわ」
「に、してもバレンタインの前日だからか人、多いな」
「っていうか、二人、超目立ってるよ?」
「えっ?」
二人は同時に振り向いた。
「キャー!SAMURAIの、幸助と岡本だぁー!!」
「こんなところで、会えるなんて😍😍😍😍」

「サインしてぇ~!」

あっという間に、ぎょうれつができている。
「フフっ。ふたりは、やっぱりアイドルなんやな」
うちは、二人を背にバイト先へ、行くことにした。
結局、メールで勇気君に断りの返事したんや、
今日は、急にバイトを頼まれたことと、休日やったってこと。
それから、映画行く約束のことも・・・・


「何やってるだろ・・・僕は・・」
勇気は独り言を呟いていた。
「頑張れ!勇気君!」
僕のなかでみとさんは大事な人になっていた。


「勇気君にまたあう気がする」
「にいちゃん、彼がな、うちの“運命の人や”」
「友情の証」
彼女と過ごした日々が僕の脳裏に焼き付いている。
あのとき、言った言葉通り僕のなかでも
゛運命の人゛になっていた。
いつのまにか、僕の心に・・・・

近づく足音がした。
「えっ?美鈴さん?」
「そんなに、ボケっとしてよくバスを乗り過ごさなかったわね」
「・・・な、なんでここに?」
「あんたさ、はっきりしないから、ダメ男ね」
「そ、そんなこと言われる筋合いは・・・」
「あたしの純情返しなさいよ!」
「えっ?なんですか、純情って」
「はっきりしなさいよ!あの子がいいのか、それとも私なのか・・・・
ここではっきりさせなさいよ」
「・・・とうやって」
「私に気があるなら、ここで゛キス゛しなさいよ。そしたら、これ、あげるわ。」
「えっ?き、キス?」
「早く!10秒以内にしなさいよ!」
いまの女の人の考えはよくわからない。
そう思う勇気だったが・・・
「10.9.8」
カウントダウンが、始まった。
彼女は、キスの用意をしているのか目を瞑っている。
「・・・・」
「7.6.5」
勇気は、彼女に近づき・・・・
「4.3・・」
キスをしようとしていた。
だが、彼の脳裏に浮かんだのは・・・

「ねぇ、勇気君。眼鏡なかったらどれくらいで見えるん?」
彼女の質問に答えるべく顔を近づけた。
「これくらい?かな」
あのとき、本当は、すごくドキドキしていた。
「2.1・・」
「ごめんなさい!美鈴さん!」
「・・・・」
「あなたのことが、好きでした・・・でも・・・僕は・・・
あなた以上に好きになってしまった女の子がいるんです。その子といると僕は・・・とても、素直でいれるんです」
「ふーん・・・それってさ、あの゛みと゛って、子でしょ?」
「な、なんで知ってるんですか・・しかも名前まで」
「さあ?なんでかしらね」
「あなたにこの間、泣きつかれたとき・・ビックリしました。
嬉しかった・・・でも、みとさんの後ろ姿を見てしまったんです・・・だから、すごく迷いが出てしまって・・・」

「所詮あなたには゛タメの子゛がお似合いなのよ」
「ってか、なんでタメってことまで知ってるんですか!」
「あたし、あの子に言ったの。あなたに告白したから付き合うことになるだろうって。そしたら、あの子が、良かったですねって。」
「・・・・・」
「だから、どうするの?」
「えっ?えーっと・・・」
いきなり、どうすると言われても戸惑う勇気。
「ヤバい!1限目始まる!」
「そんなのサボっちゃいなさいよ」
「な、あなたまで・・・
そんなわけにはいきません!何いってるんですか」
「相変わらず真面目ね」
「そ、それじゃあ、美鈴さん・・・」
「わかったわ。頑張りなさいね」
いつもより、優しい美鈴さんだった。


1限目の授業中なのに、僕はなぜだかそわそわしていた。
「やっぱり、イベントいけば良かった」
その日の僕は、1限目から、集中することができなかった。
なぜなら、
「よかったね」
そう言ったときのみとさんの気持ちが知りたいと思ってしまっていたから


「あーあ、なんか疲れた」
着ぐるみに入るうちは、少し疲れはてていた。
「おい!岡本!勇気のこと、今すぐ呼んでやれよ!」
「あかんやん。いま、授業中やろ?」
「なんのために、みとにバイトさせたんだよ」
「あれ?勇気から、メールが入ってた・・・」
今頃みた、岡本。
「入ってたって・・・」
「全然気付かへんかったわ。゛イベントは、よるもやっているか?゛って、ってことは、みとさんのバイトが終わる頃くらいに来るんやないかな?」
「バカ!それじゃあ、意味がねぇんだよ!」
「じゃあさ、逆パターンは?」
「えっ?」
うまくいくかどうかわからん。でも、俺は、幸助さんと一緒であの二人にはうまくはいってほしいんや」
「あぁ、そうだ。岡本の言う通り、ふたりは、運命の糸で繋がっている。
俺は、そう信じてる。・・で?おまえの作戦というのを聞こうではないか」
「あいつがこのイベントにきたら、説得する!」
「バカ!それじゃおせーよ。
みとは、もしかしたら今夜の夜光バスで大阪に戻るかもしれねぇんだ。」
「マジっすか?なんでそれ、早くいってくれなかったんですか?っていうか、バイトしてても、エエんですか?」
「勇気を忘れるためにはちょうどいいんだってさ。あいつなりの判断だよ。」
「・・・・・」


「はぁ~」
うちは、着ぐるみを着ているのを忘れたままベンチに座っていた。
「ねぇねぇ、ウサギさん。どうしてベンチに座ってるの?」
子供たちに声をかけられた。
というか、ダメ出し?
「えーっと・・・」
声が聞こえるわけでもなく・・・
「風船ちょうだい」
にこやかにいう、子供たち。
「はい、残り二つだよ?」
残りの風船を売り切った。
「ありがとう!バイバイ」
「フフっバイバイ」
手を降って子供たちと別れた。


「勇気君に会いたいな・・・」
ふと、そう思った。
「・・・会いたいよ・・・勇気君が他の女を、好きでもええんや・・・そばにいたい・・・最後に笑ってくれたらええんや・・・」
うちは、そう思いながら一人泣いた。


「やっと、解放されたんや」
「そっか、お疲れさん」
「なぁ、イベントって、まだ、終わってへんやろ?もう少し見ていってもええかな?」
「あぁ、いいよ」
「あれ?それより、ふたりとも、レコーディングは?もう、終わったん?早かったな」
「レコーディング延びたんだよ。(嘘だけど)マネージャーが、風邪引いちゃって」
「ええの?お見舞いいかんくて」
「エエのエエの。うつされて困るのは俺らやしな」
「この間から思っていたんやけどー、二人って仲良かったっけ?」
噂ではあんまり、よろしくないとか?
「よくも、わるくもねぇんじゃね?」
「えっ?」
「なんやそれ。」
「それより、みとさん。このあとも、楽しんでよ!
俺らも、イベントに、参加することになったんや」
「えっ?マジで?俺、聞いてないけど?」
「三崎先輩も、呼んだから。SAMURAIで、暴れようぜ!」
「えっ?ちょっと待てよ!」
クスクス
二人のやり取りをみてなんだか、ほほえましかった。
岡本君、そんなキャラだったっけ?
「ほらほら、早く」

「おい!岡本!どういうことだよ!」
「じゃあ、みとさん。楽しんでいってなぁ~!」
岡本君は、ブンブン手を振っている。
「まったく、しょうがないなぁ~」
「ええやん、兄ちゃん。ファンの子喜ぶで?
それが、仕事やろ?」
「じゃあ、また後で連絡する」
「うん、頑張って」

うちは、二人と別れた。
「広すぎてわかんないや」
その頃、勇気君がイベント会場に到着していて・・・

「岡本、どこにいるんだろ・・・
あいつなら、目立つはずなのに・・・」
勇気君は、岡本君を、探していた。
「岡本、誰からだよ」
「勇気からや。いま、到着して、俺らのことを探しとるって」
「ったく、勉強ばっかりしてるからだよ」
「えぇ、息抜きになるんやないかな」
そう話していたら

「あー!岡本、やっと見つけた」
「やっときたわ」
「やっと、来たのかよ😒」
「あの・・、なんか怒ってます?」
「お前さ、みとさんに会いたいか?」
「・・・会いたい・・・
でも、きっとフラれたんだ。今日、映画行く約束してて」
「知ってる。断られたんだろ?」
「知ってるって・・・
まさか、みとさんのバイト先って・・・」
「お前がはっきりしないから、みとのやつ泣いていたんだぜ?」
「はっきりしないって・・・僕は、今日、ちゃんと・・・」

「勇気君・・・来てたんだ・・・」
うちは、楽屋にきた。
SAMURAIのみんなにバレンタインのチョコを渡すために・・・・戻ったうちは、
「美鈴さんのことを、忘れられやんかったんやろ?」
「・・・そうだ。俺は・・・」
彼との会話を聞いてしまった。
「あの?なにか用ですか?」ふ
スタッフに見つかってしまった。
「あ、あの、これ。SAMURAIのみなさんに。
バレンタインのチョコレートです!」
「えっ?」

「だけど、僕はいつのまにか美鈴さん以上に好きなになってしまった子がいるんだ。」


「それ、渡しておいてください。日頃のお礼です。」

これ以上聞いていられなくてその場を去ったうち。
そして・・・
「あれ?いまの子・・・・」
すれ違った男子がいた。
それは、SAMURAIのメンバー、三崎君。
でも、うちは、気付かずにいた。彼の横を思い切り横切ったのを・・・
「どっかで、みたことあるんだけどなー
どこでだったかなぁ??」
物忘れが激しい三崎君だった。
それよりも、3人の会話を、最後までうちは、聞いてなかったんや。
最も大事なことを話していたのに・・・・

「美鈴さん以上に好きになった子・・・それって、みとさん?」
「あぁ、だから、僕は、今日、ちゃんと自分の気持ちを伝えようと思ってここに来たんだ」
「だったら、約束しろよ?」
「約束?」
「2度とみとを、泣かせないって」
「約束します・・・」
そう言ってるときに、
「あの~」
「えっ?」
「3人さんさぁ、僕のことを、忘れてない?」
「三崎先輩」
「いつの間に・・・」
「お疲れさんー!
はい、チョコレート😁」
「って、お前からかよ!キモいだろ!」
「なわけないじゃん。マネージャーから、頼まれたの」
「えっ?」
「なんでも、ショートカットの女の子が、僕らに渡してくれって。そういえばね、僕、その女の子と、すれ違ったかも。ものすごい勢いで、走っていったけど、もしかして、知り合い?」
三崎先輩の言葉に
「えっ?マジ?」
「まさか!聞いていたんじゃ・・・・」
「嘘や!ヤバいやん」
3人は焦っている。
なんのことかわからない三崎は
「何?何なの?」
戸惑っていた。
「勇気!早く行けよ!みとのやつ、今日の夜、大阪帰るつもりだ。会うなら今日しかないかもしれない。
「今日の、夜?」
「俺は、おまえのこと、信じているから。
みとのこと、支えてやれるのはお前しかいないって」
「・・・わかった。
岡本、幸助さん、ありがとう!」
勇気は、楽屋から出ていった。
「ねぇ、僕は?僕は、ほりっぱ?」
「俺らは、今から暴れるぜ!」
「準備はいい?」
「うん!オッケー」
「さあ!レッツゴー」
「立ち直り早いなぁー」
岡本と、幸助は同時に思った。



    
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