Timeless Love~君の隣で~

藤原葉月

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最終章

第5話

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「なぁ?和。そのコンテスト、とりあえず受けてみたらどう?」

大ちゃんが俺に向かってそう言うてきて・・・
「えっ・・・」


俺は一瞬戸惑った。

「コンテスト受けて、合格したんや!どうや!って。で、それから行ってもええか聞くとか?」

「それやったら行く前提やな」

そうなったら・・・
「なに?はっすんは勝つ自信ないん?」
「えー?俺・・・バイトやで?」

   「何言うてんの!こんなチャンス二度とにないかもしれやん!!」 
「・・・・・大ちゃんは俺が言っても寂しくないん?」

「そりゃ寂しいけど、和が夢叶えたいなら応援したいから」

「ほんまはな?大学卒業してからやーって思てたんやけど・・・。あのバイトを始めてから、ちょっと気持ち変わってきたりはしてたよ?確かに」
「和の才能を見抜いてくれる人がいたんやな!凄いことやん」

「おん・・・そうかもしれやん」
「まぁ?それとなく話を振ってみて、決めたらどう?」


「おん。そうしてみる」


一方、孝くんは少しずつやけど日常生活が送れるくらいには回復をしていて、学校の単位もリモート授業を受けていて間に合いそうだと言っていた。


ピロン

「和   孝くん、こんばんわ!」

「孝 大山。こんばんわ。久しぶりやな」
「LINE 和 あのさ、ちょっと話があるんやけどいいかな?」


「LINE 丈 ええよ」


「和 外に出れる?無理やったら行くけど」
「孝 いま、リハビリ終わったところやからかまわんよ?どこに行ったらええ?」

「和 じゃあ、迎えに行くわ」


「孝 了解。待ってる」
そんなLINEの会話も終えて・・・


そして・・・


「孝くん・・・久しぶり・・・」

「・・・・・そうやな」
「こ、この前はほんまにごめん。楠本くんに聞いたんや」

恥ずかしくてちょっと顔が見れない。

「俺の方こそごめん。・・・それより話って?」

「あっ・・・」

なぜか2人きりで改めて話すとかこれまで何回でもあったはずやのに

何を話すかはあんなに練習したはずやのに─・・すっかり頭から抜けてしまい真っ白になってしまった。

「・・・・・・」

「だ、大丈夫か?」

黙ったまんまの俺を見てって心配されるし。

「おん、大丈夫」

「そうか?また徹夜とかしてへんか?」

「し、してへんよ」

「えー?そうか?なんや眠そうやで?」
「元々こういう顔や」

「・・・・・・」

「・・・・」


か、会話が止まってしもた。


「・・・・大山・・・」

なぜか低い声で呼ばれて、ドキッとしてしもた俺は・・・


「ふえっ?」

と変な声が出てしもて

「🤣声出てへんやないか。いつもと違うな・・・。ほんまに体調大丈夫なんか?」

 「おー!そんなんもうすっかりええで?なんならここで・・・歌・・・」

「歌わんでええから✋」

即座に却下された。


「そ、そっか。そうやんな?(何言うてるんやろ)」


「・・・じゃなくてさ・・・」


「あ、あの・・」


「まぁ、落ち着けよ。すごい汗やし。まず、水でも飲んで・・・」

とペットボトルの水をくれて・・・

「う、うん」

「ゆっくりやで?」


「いただきます。ゴクゴクゴク」

いやいやゆっくりって言うたよな?

「あっ、いやそんな一気に・・・・」

「ケホケホ・・・」

心配してた通り大橋は水を一気飲みしてむせた。


「ほら言うてるそばから・・・(だから言うたやないか!ゆっくりって)」

と、孝くんは優しく背中をさすってくれた。
俺がこうなるのわかっていたってこと?

「もしも俺がさ・・・」


「ん?」

「留学するかもしれやんかったら・・・」

「えっ?留学?」

あ、あれ?俺いきなり何言うてるんやろ。

「はぁ?なに?いきなり留学なんて」
「あ、あの・・・コンテストに合格したら留学するかもしれやんくて」


と話を続ける和。
いやいやちょっとまって!和!!ちゃんと説明しやな!!そんなざっくりとじゃわからんやん!!

「ちょっと待てや。何の話や。
なんのコンテスト?えーっと・・・お前がこれからコンテストに出るってことか?」

⤴一応ここまでは理解。

大橋和也「違う。コンテスト・・・って言うか試験みたいなものを受けるんや」

いやいやなんか変なことになりそう。

藤原丈一郎「ふーん?それで?」

ほら、主語をちゃんと言うてへんやん!
「それでって・・・そんだけや」



って言うかまさかやけどこの流れは・・・・

「・・・よかったやん。なんで留学するかはわからへんけど・・・認められたってことやろ?コンテスト受けたいなら受ければええんやない?それ俺に相談しにきたんか?」

「・・・・・・」


あー!やっぱり大事なこと言うてへんし、まるでつたわってないやん!!

「・・・・そっか・・・わかった」

「ん?なにがわかったんや」


「それってさ・・。おれが留学してもなんとも思わんってことやんな・・(孝くんは俺の気持ちに気づいてくれたわけやないし・・あのキスだってなんの意味もないってことやもんな?)」

ちょっと、勝手に話進んどるけど?

「あのさ・・・」

孝くんがなにか言おうとしたが・・・


「やっぱり俺はただの元隣人やもんな」


「えっ・・・?」


「俺がおらんくなって会えやんくなってしもても何とも思わんってことやんな?」



「そ、そんなこと言うてへんやろ?わけわからん・・・なんか怒ってるんか?何の話や!なんで会えんくなるんや」

ほらー!ちゃんと説明してない!


「やっぱり嫌いや!孝くんなんか嫌いや!!」

そう言って走り去っていった。

「えっ(;゚Д゚)!ちょっと!大山!イタタ・・・」

俺はまた無理して歩くとこやった。


まだ治りきれてない体。

「なんでや!なんで嫌いって言われなあかんのや!俺・・・なんかしたか?」

そうやんな?孝くんはわけわからんよな?

あー!もう!なんなん?このムズキュン度100%のカップルは!!



そしてその頃俺は・・・大ちゃんちに行っていた。


めっちゃ泣き顔で。
色んなことが頭の中でぐちゃぐちゃになってて

「えっΣ(゚д゚;)和?どうしたん?その顔は・・・」

俺の泣き顔にびっくりする大ちゃん。

やっぱり頼ってしまうのは大ちゃんやった。


「大ちゃん😭俺・・・もうあかんわ😭助けて」

と抱きついて行った。
「また孝くんと喧嘩したん?」
大ちゃんは突き放すことはせずに受け入れてくれた。



「嫌いって言うてしもた😭」

そして俺はついさっきのことの流れを説明した。

何もかも話せるのはやはり大ちゃんしかいないから。



「あー、それははっすんが悪いわ」
「えっΣ(゚д゚;)」

さっきあったことを話したら大ちゃんにそう言われてしもた。


「だってさ、ちゃんと説明してへんやろ?
なんのコンテストを受けるか・・・、なんでコンテストを受けることになったんか・・全然説明してないんちゃうの?」

「ギクッ(=◇=;)」

「まだ試験も受けてもないし、結果もでてない。孝くんはさ、わけも分からず【良かったな】って言うしかない状況にしかみえへんけど?」


「・・・・・」

「あとさー、1番大事な気持ちを伝えてへんやろ?」
「1番・・・大事な気持ち?」

「孝くんにほんまの大事な気持ち伝えてへんやろ?」
「😭😭😭😓」



「嫌い・・・やなくて【大好き】
やろ?」

「・・・・😓😭😭😭😭」

コクン
俺は黙って頷いた。


「俺は、和と孝くんには幸せになってほしい。だから自分の力で伝えてほしい」

「・・・でも」
「大丈夫や!ちゃんと伝わるから!素直になれば絶対伝わるはずやから」


そう言って大ちゃんは優しく手を握ってくれた。


その後、昴くんがバイトから帰ってきた。すると寝てしまってる和を発見した。

「大山くん来てたんだ。ってかなんで寝てるん?」

「うん。まぁ、色々あってねー」

大ちゃんは簡単に説明したら、昴くんはなんとなく理解して

「それで泣き疲れて寝ちゃったんやね(笑)」

「ごめんな?ほりっぱなしにしてしもて」
「ええよ?べつにほりっぱになんてされてへんし?」

「随分遠回りした2人やけど、もう少しで2人の気持ちが近づきそうなんよね。どうしたら離れずに済むんやろうなぁって・・・ずっと考えてるんやけど」


「そうやね」


「見守るしかないんかな・・・」

「きっと、大丈夫や。大山くんと孝くんのふたりは両思いやもん!」
そう言って昴くんは大ちゃんに耳打ちをした。

「えっ?ほんまか?いや、やっぱりか」

と呟く大ちゃん。


「きっと神様は味方してくれるよ。僕は信じてる」
「そうやな。昴が言うなら俺も信じるわ」

そう言って2人は仲良く月を眺めていたのでした。





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