続君といる奇跡

藤原葉月

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第18話

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その頃直人は熱愛の事で社長室に呼ばれていた。

熱愛の相手が【夢叶】さんって。何好き勝手に書いてんねん!
マスコミは!
別に俺は夢叶さんの付き人やし?キスとかハグとかした訳やないし!


ただただ話しているだけやのに!
「困るねー、こんなことで」

「聞いてください!誤解です!週刊誌が勝手に書いてて俺は・・・・!それにおかしいやないですか!付き人やってる人ですよ?それなら最初からやらないですよ」
「まぁ、それもそうなんだけどね?」
「そうなんだけどね?やないですよ!大体夢叶さんはお姉さんのような方で恋愛対象としては見てないというか・・・す、素敵な人ですけど俺は!(⑉・ ・⑉)」

照れながらも一生懸命自分の気持ちを伝えようとしていて・・・



そしてそんな空気の中


ガチャ

勢いよくドアが開く!
えぇ....(困惑)ドアってセキュリティとかないんか?

「ちょっと君!困るよ!・・・ってえっ?先生?」

見たことがある顔に驚くスタッフ。



「えっ?せ、先生?」
「ほら、君のことを助けてくれた中川先生」

「えぇ....(困惑)中川?」

思わずその名に振り向くと?
そこに居たのは
「はぁはぁ」

血相を変えた

「な、な、中川先生!?」

⤴思わず先生呼び

「中川・・・先輩?な、なんでここに?」

「なんでって。姉ちゃんに用事あって、それで・・・」

「姉ちゃん?いやなんで姉ちゃんに用があるのにここに?」

「聞き捨てならない噂を聞いたから予定が変わった」

「えぇ....(困惑)」

「それもこれも君のせいだ」
なぜか怒っている?

「な、何言って!俺のせいって!いっつも先輩は・・・・」

「君が姉ちゃんと付き合ってるだなんて」

「えぇ....(困惑)ね、姉ちゃん?」

⤴なんのことはだかさっぱり

「いや違う・・・そうじゃない・・・・そんなことを言いに来たんじゃないんだよ」

「それより姉ちゃんって誰のことなんですか?俺、中川先輩のお姉さんとは」

「・・・・😭🥺」

「えぇ....(困惑)先輩?」

先生が涙を流してる。

泣いてる?

なんでなん?


「(。•́ωก̀。)…グス三枝ー頼むから・・・(ᐢ ̥_  ̫ _ ̥ᐢ)グスン他の人を好きにならないでくれ」

「・・・・・先輩?」

一体何を根拠にそんなことを!

俺はいま付き合ってる人なんて・・・・


「ん?待てよ。もしや三枝くんのより大スクープがここに?」
「・・・・そのようですね」

「あの?先輩・・・・」

「俺は三枝が・・・・・(´⌒`。)グスン」

「ストップ」

「えっ(⑉・ ・⑉)」

なぜか告白を止められる中川くん。

ドンマイ(By朔夜)

「今のうちに逃げましょう」

「はぁ?逃げるだと・・・(人がせっかく告白しようとしてるんだぞ?)」

「あ、あの!今日は帰ります!お世話になりました」
「えっ?」

「お世話になりました?」

「首にでも何でもしてください!さよなら」

「えぇ....(困惑)」

そう言うと手を繋がれ

「えっ(⑉・ ・⑉)」
直人の爆弾発言を聞きながら社長室を出て連れ去られた中川くん。


すげー

「( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)」
スタッフと社長は何が起きたか分からずポカーン(º ⌓º )としていた。


「いやいやいや!クビとは言ってないよ?」

「社長・・・遅いです」


そして


「はぁはぁ」

「はぁはぁ。ここまで来れば大丈夫やろ」

「どこが大丈夫なんだよ!走らせて・・・はぁはぁ」

「あれー?先輩さっきまで泣いてたやないですか」
ちょっと意地悪を言うてみた。


「えっΣ(゚д゚;)」
 「なんで泣いてたんですか?」
さらに意地悪く言うてみる。


「べ、別に( * ̄ ³ ̄*)な、泣いてなんか」

⤴誤魔化してる。


2人は手を繋いだままである。

「嘘や!さっきのは演技ですか?俺以外を好きになるなとか言うたやないですか!」

「(/// ^///)そ、そんなこと言ったっけ?」

「ほんっとやな人!先輩の気持ちが全然分からないです!」

「・・・・・ごめん」

喧嘩をしに来た訳じゃないのに


「謝るとか・・・」

「違うんだよ・・・三枝・・・」
「俺だって・・・・」

「あのさ」
先輩の言葉をさえぎり


「俺だって先輩のことを忘れたことなかったです!」

「・・・・・!?」

「俺がどんだけ先輩のことを好きか知らないくせに!」

「・・・・・(知ってるよ)」

「俺が・・・先輩以外好きになれないの・・・知らないくせに・・・・・(´⌒`。)グスン」

今度は三枝が泣き始めた。



「・・・・・それはほんまか?」

「ほんまです!なに急に関西弁使ってるんですかぁ」


「・・・・・も1回言ってくれる?」

「俺は先輩が好きなんです!先輩以外好きになるかよ!アホ!」

「(アホは余計だが・・・)その言葉が聞きたかったんだ」

「えっ(⑉・ ・⑉)」



いつの間にか涙でぐじゃぐじゃな俺の顔。
そんな中、優しく涙を拭ってくれて・・・

先輩のことを見たら・・・先輩と目が合った。


やっぱり先輩も泣いてるじゃん。

「俺はあの日・・・・5年前のあの日・・・君が嘘でも俺だけを推してるって言ってくれたのが嬉しかったんだ・・・・🥺」

「そんなの当たり前ですよ。嘘なんてつきません」

「その時から目が離せなくなった。嬉しいくせに素直になれなくて。朔夜のことを好きだった時と違う感情が芽生えてきたんだ。
こんな俺をたった一人でも好きだと言ってくれるやつがいたんだって」

「好きです!大好きです!何度でも言いますから🥺」


「・・・・・(笑)・・・」


「なんで先輩俺より泣いてるんですかーあとなんで笑ってるんですかぁ」

「嬉し泣きだよ」
そう言って三枝を見つめた。

2人の気持ちが素直になった瞬間だった。



「・・・でも俺の好きがやっと届いた!」



「・・・・好きだよ?俺も三枝が好きだ!」

「・・・・・やっと届いた🥺🥺🥺🥺🥺🥺」

「やっと触れることが出来る」

2人はやっと強く抱きしめあった!

いやいやハグするまで長すぎやろ!(By善一郎)
でもやっと気持ちが通じたんだね!(By朔夜)

2人は周りを気にせずにずっと抱き合ったままでいた。

この5年間の気持ちを確かめ合うように!
    
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