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第四章 塔の上
069.後始末
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「寝てしまわれましたね」
メアリーがシンデレラの様子を見ながら教えてくれる。
けど、僕はそれどころじゃない。
まだ、心臓が激しく鼓動を打っている。
自分の報告に反応しないことに気づいたメアリーがこちらを向く。
「役得でしたね」
「うん・・・柔らかかった」
あと、気持ちよかった。
舌に何かが触れるなんてことは、毎日、食事をするときに感じている。
けど、全然違う。
シンデレラの舌が絡んでくるたびに、敏感になった舌から、耐えることを許さない快感が全身を走り抜けるのだ。
「・・・・・そうじゃなくて」
できれば余韻に浸っていたかったけど、メアリーの視線が痛い。
熱を持った顔を冷ましつつ、メアリーに指示を出す。
「シンデレラを彼女の部屋に運んでくれ」
彼女がこんな状態になった原因は予想がついている。
お茶会のときに聞いたときから予感はしていたのだ。
だから、今日は早めに仕事を切り上げて、彼女の様子を見に行くつもりだった。
廊下で出会うとは思っていなかったけど、様子を見に行こうとしたこと自体は正解だったようだ。
「運ぶのは王子の寝室でなくてよろしいのですか?」
メアリーがそんなことを言ってくる。
でも、僕は理性のないケダモノじゃない。
「寝ている女性を襲うほど落ちぶれてはいないよ」
「そんなことだから童貞なんですよ」
淑女から出たとは思えない言葉が聞こえてきた。
「ど、童貞は関係ないだろ」
「関係あります。いいですか?昔から夜這いという文化があってですね・・・」
それくらいは知っている。
けど、実行するつもりはない。
「そういうことは、好き合っている男女じゃないと犯罪になるだろ。少なくとも同意していないと」
「王子とシンデレラ様は婚約者ですが?」
耳に痛い言葉だ。
知っているだろうに。
「どちらにしろ、寝ているのに無理やりするつもりはない」
「身体の関係から愛情が深まることもありますよ」
「それでもだよ」
シンデレラが僕にそれほど深い愛情を持っていないことは知っている。
好意は持ってくれているようだけど、せいぜい家族に対する親愛の情と言ったところだろう。
男女の愛情にまではなっていないと思う。
婚約を拒絶しなかったくらいだから、身体の関係を結ぶことも頼めば受け入れてくれるかも知れないけど、できればそういうことは愛情を得てから行いたい。
「とにかく頼んだよ。服も着替えさせてあげて」
「はぁ・・・わかりました」
メアリーは呆れたような溜息を吐きながらも、今度は素直に指示に従ってくれる。
「それにしても、まさか催淫効果から逃れるために、自ら睡眠薬を飲むとは思いませんでした」
「シンデレラは貞操観念が強いみたいだね」
一番楽になる方法は、発散させることだ。
でもシンデレラは、それをせずに強制的に眠る方法を選んだ。
他人に発散させてもらうのはともかく、自分で発散するという選択肢もあったのに、それも拒否したのだ。
「女の匂いをさせた状態で無防備な姿をさらすなんて、王子でなければ襲われていたかも知れませんけどね」
「信頼されているってことかな」
女性を無理やり手籠めにしない紳士だと思われたのか、ヘタレと思われたのかは分からない。
けど、良い方に考えておくことにする。
そうでなかったとしても、自分の主義として無理やりする気はない。
「あまりじろじろ見るものよくないだろうから、僕は自分の部屋にいくよ」
無責任に思えるかも知れないけど、シンデレラの女性としての尊厳を守ることも大切だ。
僕は後をメアリーに任せて、自分の部屋に向かうことにする。
役得を放棄するようで後ろ髪を引かれるけど、そこは我慢だ。
「おやすみなさいませ」
メアリーからかけられた声は優し気で、先ほどのからかうような雰囲気は感じられなかった。
*****
窓から差す陽の光は明るく、今日も晴れであることを教えてくれる。
清潔なシーツと柔らかく軽い布団が気持ちいい。
「・・・・・最悪だわ」
私は目を覚ますと同時に呟く。
夢は見なかったが、頭も身体もふわふわしていたのは覚えている。
そのせいか、目覚めはすっきりしていた。
身体を起こすと、自分が見たことのない夜着を着ていることに気づく。
肌触りはいいけど、肌が透けて見えるほど薄い。
「誰の趣味よ、コレ」
メアリーだろうか。
それともアーサー王子だろうか。
そこまで考えて、私は自分の身体を調べる。
「ほっ・・・・・」
肌を吸われたような跡や、粘り気のある液体が付着している様子はない。
特に何もされなかったようだ。
部屋の中を見回すと、見覚えがある部屋だった。
私の部屋だ。
「いつものヘタレ具合なら、手を出すことは無いと思っていたけど」
その通りだったようだ。
「ヘタレは悪いか。紳士的ってことよね」
一応、感謝しておく。
油断したのは私だ。
だから、最悪の場合、手を出されたとしても許すつもりではいたけど、手を出されないに越したことは無い。
私だって、知らないうちに大切なものを失っているなんて状況は嫌だ。
しかし、昨日は危なかった。
あのままだったら、王子が私に手を出さなくても、私の方が王子を押し倒していたかも知れない。
それを避けるには、睡眠薬を飲むしかなかった。
「おはようございます」
そんなことを考えていたら声をかけられた。
かけてきたのはメアリーだ。
驚いた様子が無いところを見ると、私を運んで着替えさせてくれたのは彼女のようだ。
「おはよう。何度も悪かったわね」
ついこの間も似たような状況の後始末をしてもらったばかりだ。
昨日の状況は前回よりも酷かった気がする。
服まで着替えさせてもらったようだし。
私が謝罪をすると、メアリーが気にしていないといった様子で答えてきた。
「お気になさらずに。王子とシンデレラ様が結婚したら毎日のことでしょうから、その予行演習だと思えば、何でもありません」
「それは・・・・・どうなるか、わからないけど」
否定したいけど、婚約者という立場上、否定するのもおかしい。
けど、積極的に肯定はしたくない。
だから、微妙な相槌を打ってしまう。
それを誤魔化すように話題を変える。
「それより、この服って誰の趣味?」
気になっていたことを聞いてみた。
このスケスケの夜着のことだ。
「それを着て行けば、きっと王子が悦ぶと思います」
「やっぱり、王子の趣味ってこと?」
それだけ聞く。
これを着て何をしに行けというのかは聞かない。
「趣味かどうかは存じ上げません。ですが、そういう服が嫌いな男性はおりません」
「まあ・・・そうかもね」
こういう服を見せる段階で、そういう雰囲気になっているだろうし。
「昨夜のお礼を言いに行かれるときは、その服を着ていくことをオススメします」
「お礼はお茶会で言うわ」
それに、自意識過剰でなければ、私の方がお礼を言われてもいいんじゃないだろうか。
迷惑をかけたのは確かだろうけど、役得もあったはずだ。
でもまあ、貞操を守ってくれたとも言えるわけだし、お礼とお詫びは言っておくことにしよう。
しかし、この服はメアリーの趣味だったのか。
*****
メアリーと入れ違いにメフィが部屋に戻ってきた。
そう言えば、昨夜はいなかったみたいだ。
そのことを聞いてみると、
「弟とはいえ、発情している女性がいる部屋に、男を置いておくわけにはいかないと、追い出されました」
という答えが返ってきた。
「発情って・・・間違ってはいないけど」
もう少し別の表現は無かったのだろうか。
犬や猫じゃないんだから。
「しかし、王妃に対しては、いいとこなしですな」
「うっ!」
グサリと来たけど、事実だから言い返せない。
確かにあの王妃が絡むことは、どうも上手くいかない。
普段はしないような油断を繰り返している。
なぜだろう。
「女性としての経験で負けているのではないですかな?」
「経験ねぇ」
私の考えていることが分かったのか、メフィがそんなことを言ってきた。
でも経験か。
例えば、アーサー王子に抱かれでもしたら、経験を積めるのだろうか。
・・・・・
なんだか、違う気がする。
それは経験を積んで上へ登るんじゃなくて、足を踏み外して下へ堕ちることになりそうな気がする。
「あとは、目的でしょうか?」
「目的?」
「あなたは、今回、何を目的に行動しているのですかな?」
「何って・・・」
答えようとして、咄嗟に出て来なかった。
そう言えば、何で私、こんな目に遭っているんだろう。
メアリーがシンデレラの様子を見ながら教えてくれる。
けど、僕はそれどころじゃない。
まだ、心臓が激しく鼓動を打っている。
自分の報告に反応しないことに気づいたメアリーがこちらを向く。
「役得でしたね」
「うん・・・柔らかかった」
あと、気持ちよかった。
舌に何かが触れるなんてことは、毎日、食事をするときに感じている。
けど、全然違う。
シンデレラの舌が絡んでくるたびに、敏感になった舌から、耐えることを許さない快感が全身を走り抜けるのだ。
「・・・・・そうじゃなくて」
できれば余韻に浸っていたかったけど、メアリーの視線が痛い。
熱を持った顔を冷ましつつ、メアリーに指示を出す。
「シンデレラを彼女の部屋に運んでくれ」
彼女がこんな状態になった原因は予想がついている。
お茶会のときに聞いたときから予感はしていたのだ。
だから、今日は早めに仕事を切り上げて、彼女の様子を見に行くつもりだった。
廊下で出会うとは思っていなかったけど、様子を見に行こうとしたこと自体は正解だったようだ。
「運ぶのは王子の寝室でなくてよろしいのですか?」
メアリーがそんなことを言ってくる。
でも、僕は理性のないケダモノじゃない。
「寝ている女性を襲うほど落ちぶれてはいないよ」
「そんなことだから童貞なんですよ」
淑女から出たとは思えない言葉が聞こえてきた。
「ど、童貞は関係ないだろ」
「関係あります。いいですか?昔から夜這いという文化があってですね・・・」
それくらいは知っている。
けど、実行するつもりはない。
「そういうことは、好き合っている男女じゃないと犯罪になるだろ。少なくとも同意していないと」
「王子とシンデレラ様は婚約者ですが?」
耳に痛い言葉だ。
知っているだろうに。
「どちらにしろ、寝ているのに無理やりするつもりはない」
「身体の関係から愛情が深まることもありますよ」
「それでもだよ」
シンデレラが僕にそれほど深い愛情を持っていないことは知っている。
好意は持ってくれているようだけど、せいぜい家族に対する親愛の情と言ったところだろう。
男女の愛情にまではなっていないと思う。
婚約を拒絶しなかったくらいだから、身体の関係を結ぶことも頼めば受け入れてくれるかも知れないけど、できればそういうことは愛情を得てから行いたい。
「とにかく頼んだよ。服も着替えさせてあげて」
「はぁ・・・わかりました」
メアリーは呆れたような溜息を吐きながらも、今度は素直に指示に従ってくれる。
「それにしても、まさか催淫効果から逃れるために、自ら睡眠薬を飲むとは思いませんでした」
「シンデレラは貞操観念が強いみたいだね」
一番楽になる方法は、発散させることだ。
でもシンデレラは、それをせずに強制的に眠る方法を選んだ。
他人に発散させてもらうのはともかく、自分で発散するという選択肢もあったのに、それも拒否したのだ。
「女の匂いをさせた状態で無防備な姿をさらすなんて、王子でなければ襲われていたかも知れませんけどね」
「信頼されているってことかな」
女性を無理やり手籠めにしない紳士だと思われたのか、ヘタレと思われたのかは分からない。
けど、良い方に考えておくことにする。
そうでなかったとしても、自分の主義として無理やりする気はない。
「あまりじろじろ見るものよくないだろうから、僕は自分の部屋にいくよ」
無責任に思えるかも知れないけど、シンデレラの女性としての尊厳を守ることも大切だ。
僕は後をメアリーに任せて、自分の部屋に向かうことにする。
役得を放棄するようで後ろ髪を引かれるけど、そこは我慢だ。
「おやすみなさいませ」
メアリーからかけられた声は優し気で、先ほどのからかうような雰囲気は感じられなかった。
*****
窓から差す陽の光は明るく、今日も晴れであることを教えてくれる。
清潔なシーツと柔らかく軽い布団が気持ちいい。
「・・・・・最悪だわ」
私は目を覚ますと同時に呟く。
夢は見なかったが、頭も身体もふわふわしていたのは覚えている。
そのせいか、目覚めはすっきりしていた。
身体を起こすと、自分が見たことのない夜着を着ていることに気づく。
肌触りはいいけど、肌が透けて見えるほど薄い。
「誰の趣味よ、コレ」
メアリーだろうか。
それともアーサー王子だろうか。
そこまで考えて、私は自分の身体を調べる。
「ほっ・・・・・」
肌を吸われたような跡や、粘り気のある液体が付着している様子はない。
特に何もされなかったようだ。
部屋の中を見回すと、見覚えがある部屋だった。
私の部屋だ。
「いつものヘタレ具合なら、手を出すことは無いと思っていたけど」
その通りだったようだ。
「ヘタレは悪いか。紳士的ってことよね」
一応、感謝しておく。
油断したのは私だ。
だから、最悪の場合、手を出されたとしても許すつもりではいたけど、手を出されないに越したことは無い。
私だって、知らないうちに大切なものを失っているなんて状況は嫌だ。
しかし、昨日は危なかった。
あのままだったら、王子が私に手を出さなくても、私の方が王子を押し倒していたかも知れない。
それを避けるには、睡眠薬を飲むしかなかった。
「おはようございます」
そんなことを考えていたら声をかけられた。
かけてきたのはメアリーだ。
驚いた様子が無いところを見ると、私を運んで着替えさせてくれたのは彼女のようだ。
「おはよう。何度も悪かったわね」
ついこの間も似たような状況の後始末をしてもらったばかりだ。
昨日の状況は前回よりも酷かった気がする。
服まで着替えさせてもらったようだし。
私が謝罪をすると、メアリーが気にしていないといった様子で答えてきた。
「お気になさらずに。王子とシンデレラ様が結婚したら毎日のことでしょうから、その予行演習だと思えば、何でもありません」
「それは・・・・・どうなるか、わからないけど」
否定したいけど、婚約者という立場上、否定するのもおかしい。
けど、積極的に肯定はしたくない。
だから、微妙な相槌を打ってしまう。
それを誤魔化すように話題を変える。
「それより、この服って誰の趣味?」
気になっていたことを聞いてみた。
このスケスケの夜着のことだ。
「それを着て行けば、きっと王子が悦ぶと思います」
「やっぱり、王子の趣味ってこと?」
それだけ聞く。
これを着て何をしに行けというのかは聞かない。
「趣味かどうかは存じ上げません。ですが、そういう服が嫌いな男性はおりません」
「まあ・・・そうかもね」
こういう服を見せる段階で、そういう雰囲気になっているだろうし。
「昨夜のお礼を言いに行かれるときは、その服を着ていくことをオススメします」
「お礼はお茶会で言うわ」
それに、自意識過剰でなければ、私の方がお礼を言われてもいいんじゃないだろうか。
迷惑をかけたのは確かだろうけど、役得もあったはずだ。
でもまあ、貞操を守ってくれたとも言えるわけだし、お礼とお詫びは言っておくことにしよう。
しかし、この服はメアリーの趣味だったのか。
*****
メアリーと入れ違いにメフィが部屋に戻ってきた。
そう言えば、昨夜はいなかったみたいだ。
そのことを聞いてみると、
「弟とはいえ、発情している女性がいる部屋に、男を置いておくわけにはいかないと、追い出されました」
という答えが返ってきた。
「発情って・・・間違ってはいないけど」
もう少し別の表現は無かったのだろうか。
犬や猫じゃないんだから。
「しかし、王妃に対しては、いいとこなしですな」
「うっ!」
グサリと来たけど、事実だから言い返せない。
確かにあの王妃が絡むことは、どうも上手くいかない。
普段はしないような油断を繰り返している。
なぜだろう。
「女性としての経験で負けているのではないですかな?」
「経験ねぇ」
私の考えていることが分かったのか、メフィがそんなことを言ってきた。
でも経験か。
例えば、アーサー王子に抱かれでもしたら、経験を積めるのだろうか。
・・・・・
なんだか、違う気がする。
それは経験を積んで上へ登るんじゃなくて、足を踏み外して下へ堕ちることになりそうな気がする。
「あとは、目的でしょうか?」
「目的?」
「あなたは、今回、何を目的に行動しているのですかな?」
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