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七章 ガロウの雷鳴
662.賊の襲撃
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次に目が覚めた時、時計は4時半を指していた。
やはりまだ早い・・・が、今度は自然に目が覚めたのではない。何か、言葉にはできないが・・・不穏な気配を感じて目が覚めたのだ。
それはちょうど、深夜に地震が起きるとき、その直前に目が覚める現象のようでもあった。
いや、これはもはや「本能的な」反射か反応とも言えるかもしれない。
というのも、私が目覚めてから数秒後に部屋の外から足音が聞こえた・・・かと思いきや、入り口の扉が開いて誰か駆け込んできた。
それは、城の兵士だった。
「セリエナ様!アリア様!・・・起きてください!」
母たちより早く、私が彼に反応した。
「どうしたの・・・?」
「はっ、アリア様!・・・敵襲です!何者かが、このアウリン城に侵入を!」
「なんですって・・・リゼは、そのことを知ってるの!?」
「もちろんです!リゼ様は、まずはあなた方を先に避難させよと・・・!」
私たちが騒いでいたからか、母とサラも目を覚まして身を起こした。そして事情を聞き、ノエルを揺さぶって起こして立ち上がった。
「リゼ様は、なんと言っているんでしたっけ?」
「ただちに皆様を地下に避難させよ、と命じられました!そこまでは、私に案内をせよと・・・!」
「わかりました。では、お願いします!」
荷物を整え、私たちは兵士と共に部屋を出た。
そして、まだ目覚めきらない体を半ば強引に動かし、地下室へと向かった。
「お気をつけください・・・途中に、賊がいるやもしれません!」
「賊・・・そう言えば、侵入者は何人なの?」
「わかりません。気がつけば城内に・・・賊の正体も、現状ではわかっていません!」
つまりは、正体不明の敵だということか。街には結界が張ってあったはずなのに、どうして・・・。
いや、今は考えている暇はない。とにかく、リゼの言う通り地下へ避難しよう。
「リゼは、対処してるのよね?」
「もちろんです!10人あまりの臣下を連れ、賊の迎撃に尽力しております!」
「戦局はどうなの?」
「わかりません・・・ただ、賊がここまで来ていないということは、きっと・・・!」
その時、目の前に一筋の黄色い光が迸ったかと思うと、人の形を取り、リゼが姿を現した。
「・・・リゼ様!」
「ご苦労様。セリエナたちは無事?」
「はっ、全員無事です!」
「ならよかった。一刻も早く、みんなを地下へ誘導して!」
そこで、母が会話に割り込んだ。
「リゼ、聞こえる!?」
「・・・セリエナ!聞こえてるわ!」
「今、どういう状況なの!?」
「20分ほど前に、突然賊が侵入してきたの!敵の正体はわからないけど、おそらくは北ガロウの者よ!ただ、軍隊じゃない・・・!」
その言葉に、私たちも驚いた。
「なら、何者なんですか!?」
「おそらく・・・傭兵かある種の殺し屋よ!応戦してるけど、手ごわいわ!」
「それって・・・勝てるんですか!?」
「わからない!けど・・・とにかく玉座と、あなたたちの安全が第一よ!何としても守りきるから、あなたたちはすぐに地下に避難を!」
「・・・!」
ならば、私たちも戦います。
ノエルはそう言いたそうだったが、リゼの気持ちを汲み取ってか口には出さなかった。
「とにかく急いで!地下への入り口には、ひときわ強力な魔法をかけてあるから、賊は入ってこれないから!」
「わかりました!兵士さん、このまま案内をお願いします!」
リゼはそこで姿を消し、兵士は頷いて先を急ぐ。
「こちらです!」
夜明け前の暗闇の中に潜む敵に気をつけながら、私たちは兵士の後ろを走った・・・今すぐにでも、リゼに加勢しにいきたい気持ちを抑えて。
やはりまだ早い・・・が、今度は自然に目が覚めたのではない。何か、言葉にはできないが・・・不穏な気配を感じて目が覚めたのだ。
それはちょうど、深夜に地震が起きるとき、その直前に目が覚める現象のようでもあった。
いや、これはもはや「本能的な」反射か反応とも言えるかもしれない。
というのも、私が目覚めてから数秒後に部屋の外から足音が聞こえた・・・かと思いきや、入り口の扉が開いて誰か駆け込んできた。
それは、城の兵士だった。
「セリエナ様!アリア様!・・・起きてください!」
母たちより早く、私が彼に反応した。
「どうしたの・・・?」
「はっ、アリア様!・・・敵襲です!何者かが、このアウリン城に侵入を!」
「なんですって・・・リゼは、そのことを知ってるの!?」
「もちろんです!リゼ様は、まずはあなた方を先に避難させよと・・・!」
私たちが騒いでいたからか、母とサラも目を覚まして身を起こした。そして事情を聞き、ノエルを揺さぶって起こして立ち上がった。
「リゼ様は、なんと言っているんでしたっけ?」
「ただちに皆様を地下に避難させよ、と命じられました!そこまでは、私に案内をせよと・・・!」
「わかりました。では、お願いします!」
荷物を整え、私たちは兵士と共に部屋を出た。
そして、まだ目覚めきらない体を半ば強引に動かし、地下室へと向かった。
「お気をつけください・・・途中に、賊がいるやもしれません!」
「賊・・・そう言えば、侵入者は何人なの?」
「わかりません。気がつけば城内に・・・賊の正体も、現状ではわかっていません!」
つまりは、正体不明の敵だということか。街には結界が張ってあったはずなのに、どうして・・・。
いや、今は考えている暇はない。とにかく、リゼの言う通り地下へ避難しよう。
「リゼは、対処してるのよね?」
「もちろんです!10人あまりの臣下を連れ、賊の迎撃に尽力しております!」
「戦局はどうなの?」
「わかりません・・・ただ、賊がここまで来ていないということは、きっと・・・!」
その時、目の前に一筋の黄色い光が迸ったかと思うと、人の形を取り、リゼが姿を現した。
「・・・リゼ様!」
「ご苦労様。セリエナたちは無事?」
「はっ、全員無事です!」
「ならよかった。一刻も早く、みんなを地下へ誘導して!」
そこで、母が会話に割り込んだ。
「リゼ、聞こえる!?」
「・・・セリエナ!聞こえてるわ!」
「今、どういう状況なの!?」
「20分ほど前に、突然賊が侵入してきたの!敵の正体はわからないけど、おそらくは北ガロウの者よ!ただ、軍隊じゃない・・・!」
その言葉に、私たちも驚いた。
「なら、何者なんですか!?」
「おそらく・・・傭兵かある種の殺し屋よ!応戦してるけど、手ごわいわ!」
「それって・・・勝てるんですか!?」
「わからない!けど・・・とにかく玉座と、あなたたちの安全が第一よ!何としても守りきるから、あなたたちはすぐに地下に避難を!」
「・・・!」
ならば、私たちも戦います。
ノエルはそう言いたそうだったが、リゼの気持ちを汲み取ってか口には出さなかった。
「とにかく急いで!地下への入り口には、ひときわ強力な魔法をかけてあるから、賊は入ってこれないから!」
「わかりました!兵士さん、このまま案内をお願いします!」
リゼはそこで姿を消し、兵士は頷いて先を急ぐ。
「こちらです!」
夜明け前の暗闇の中に潜む敵に気をつけながら、私たちは兵士の後ろを走った・・・今すぐにでも、リゼに加勢しにいきたい気持ちを抑えて。
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