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第一部 ようこそ、ハーレムな異世界へ
第12章 強い女たち
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「……まさか」
僕は思わず顔をしかめた。
「そんな単純な話じゃないだろ?」
エリアスは微笑を浮かべたまま、僕の反応を楽しむように肩をすくめる。
「さあ、どうかしら? でも、実際に試合を見たでしょ?この世界の女は皆、強いのよ。
単に戦いが好きというわけじゃない。力を誇示することは、私たちにとってある種の誇りなの」
僕は無言で闘技場を見つめた。
レイナとカレンが観客の歓声に応じながら、それぞれの門へと戻っていく。カレンは悔しそうに唇を噛んでいたが、レイナは満足げに笑っていた。
「……それがどう僕と関係するんだよ?」
エリアスは僕を見て、くすりと笑う。
「あなたが、この世界で唯一の男だからよ」
当然のことを言うように、さらりと口にする。
「つまり?」
「強い女は、自分の強さを証明したがる。そして、強い遺伝子を求める……わかる?」
僕はゾクリと背筋に寒気が走るのを感じた。
「まさか……この大会、強い奴ほど……」
「ふふっ、察しがいいわね。闘技大会はただの名誉のためじゃないわ。ここで目立てば、あなたにアプローチできる。
これから、この試合に出る女は増えてくるでしょうね」
エリアスは楽しげに笑うが、僕にとっては笑い事じゃない。
いやまあ、ヤれる女の子が増えるのは嬉しいけど。
でも、そんなに何人も続けて相手してたら体力が持たない。
現に、昨日続けて3人を相手した反動で今は地味に体が重いし。
この異世界に召喚されたときから、僕が「男」であることの特異性は理解していた。
けれど、こうして目の前で実感させられると、改めて異世界の価値観の違いを思い知らされる。
「ま、せいぜい心しておくことね。あなたの目の前にいる女は、皆強いんだから」
そう言い残し、エリアスは観客席の熱狂を眺めながら微笑んだ。
その瞬間、僕は直感した。
この大会が終わったあと、何かが起こる――そんな予感がしてならなかった。
大会が終わり、闘技場を後にした僕は、しばらくこの集落の中を見て回りたいとエリアスたちに言った。
結果、オーケーはしてくれたのだが、3人が同行するという条件つきだった。
「男が1人でうろついてたら、いつどこで襲われるかわからないからね」
男が襲われる…って。
でも、あながちあり得ないとは言えない。
強い者が欲のために弱い者を襲うのは、理にかなっている…というか、ある意味普通のことだから。
そうして、集落の中に繰り出したのだが…
僕らの前に現れたのは、なんと先の闘技会で負けたセイマーの子だった。
「あ、君は…」
至近で見ると、すごく綺麗だ。
体型もいいし、胸だって服の上から大きさがわかるほど。
でも、彼女は無表情のまま話しかけてきた。
「あなたは…」
「あっ、僕は海斗…その、昨日この世界に来たばかりなんだ。それで、まあ、えっと…」
「知ってる。みんなの噂になってるから」
すると、フィルが食いついた。
「あら、そうなの?」
「ええ。神話の時代の『男』が現れたことも、抜け駆けしてそれと交わった女がいることも、とっくにね。
今じゃ、集落のみんながあなたたちを狙ってる」
「…え?あなたたち、って?」
疑問を浮かべたエリアスに、彼女は呆れたような顔をした。
「わからないの?みんなあなたたち3人に嫉妬してるのよ、エリアス、フィル、セリナ。
みんなに内緒で、3人だけで先に楽しむなんて、って。中には、怒ってる子だっている」
そして、彼女…カレンは、首元からその胸を覗かせながら、艶めかしい表情で僕を見てきた。
「私は怒ってはいない…けど、嫉妬してないと言えば嘘になる。
ねえ…あなた。私の相手も、してくれない?」
銀髪スレンダーな美女に、しかも谷間を見せられながら言われては、断れない。
エリアスたちの答えも気に留めず、僕は本能的にオーケーを出してしまったのだった。
僕は思わず顔をしかめた。
「そんな単純な話じゃないだろ?」
エリアスは微笑を浮かべたまま、僕の反応を楽しむように肩をすくめる。
「さあ、どうかしら? でも、実際に試合を見たでしょ?この世界の女は皆、強いのよ。
単に戦いが好きというわけじゃない。力を誇示することは、私たちにとってある種の誇りなの」
僕は無言で闘技場を見つめた。
レイナとカレンが観客の歓声に応じながら、それぞれの門へと戻っていく。カレンは悔しそうに唇を噛んでいたが、レイナは満足げに笑っていた。
「……それがどう僕と関係するんだよ?」
エリアスは僕を見て、くすりと笑う。
「あなたが、この世界で唯一の男だからよ」
当然のことを言うように、さらりと口にする。
「つまり?」
「強い女は、自分の強さを証明したがる。そして、強い遺伝子を求める……わかる?」
僕はゾクリと背筋に寒気が走るのを感じた。
「まさか……この大会、強い奴ほど……」
「ふふっ、察しがいいわね。闘技大会はただの名誉のためじゃないわ。ここで目立てば、あなたにアプローチできる。
これから、この試合に出る女は増えてくるでしょうね」
エリアスは楽しげに笑うが、僕にとっては笑い事じゃない。
いやまあ、ヤれる女の子が増えるのは嬉しいけど。
でも、そんなに何人も続けて相手してたら体力が持たない。
現に、昨日続けて3人を相手した反動で今は地味に体が重いし。
この異世界に召喚されたときから、僕が「男」であることの特異性は理解していた。
けれど、こうして目の前で実感させられると、改めて異世界の価値観の違いを思い知らされる。
「ま、せいぜい心しておくことね。あなたの目の前にいる女は、皆強いんだから」
そう言い残し、エリアスは観客席の熱狂を眺めながら微笑んだ。
その瞬間、僕は直感した。
この大会が終わったあと、何かが起こる――そんな予感がしてならなかった。
大会が終わり、闘技場を後にした僕は、しばらくこの集落の中を見て回りたいとエリアスたちに言った。
結果、オーケーはしてくれたのだが、3人が同行するという条件つきだった。
「男が1人でうろついてたら、いつどこで襲われるかわからないからね」
男が襲われる…って。
でも、あながちあり得ないとは言えない。
強い者が欲のために弱い者を襲うのは、理にかなっている…というか、ある意味普通のことだから。
そうして、集落の中に繰り出したのだが…
僕らの前に現れたのは、なんと先の闘技会で負けたセイマーの子だった。
「あ、君は…」
至近で見ると、すごく綺麗だ。
体型もいいし、胸だって服の上から大きさがわかるほど。
でも、彼女は無表情のまま話しかけてきた。
「あなたは…」
「あっ、僕は海斗…その、昨日この世界に来たばかりなんだ。それで、まあ、えっと…」
「知ってる。みんなの噂になってるから」
すると、フィルが食いついた。
「あら、そうなの?」
「ええ。神話の時代の『男』が現れたことも、抜け駆けしてそれと交わった女がいることも、とっくにね。
今じゃ、集落のみんながあなたたちを狙ってる」
「…え?あなたたち、って?」
疑問を浮かべたエリアスに、彼女は呆れたような顔をした。
「わからないの?みんなあなたたち3人に嫉妬してるのよ、エリアス、フィル、セリナ。
みんなに内緒で、3人だけで先に楽しむなんて、って。中には、怒ってる子だっている」
そして、彼女…カレンは、首元からその胸を覗かせながら、艶めかしい表情で僕を見てきた。
「私は怒ってはいない…けど、嫉妬してないと言えば嘘になる。
ねえ…あなた。私の相手も、してくれない?」
銀髪スレンダーな美女に、しかも谷間を見せられながら言われては、断れない。
エリアスたちの答えも気に留めず、僕は本能的にオーケーを出してしまったのだった。
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