女しかいない異世界に転移した僕は、異種族美女たちに求められて孕ませ中出ししまくります

銀鏡。

文字の大きさ
31 / 90
第二部 砂の異種族

第31章 サーラの暁

しおりを挟む
 どれくらい時間が経っただろう。
彼女の腕の中で息を整えながら、僕は確かに感じていた。

この夜に味わったのは、ただの“快楽”じゃない。命と命が触れ合って、何かが芽吹こうとする瞬間だった。

「ありがとう、海斗…あなたが来てくれて、よかった」

 眠たげに微笑むシャリファの声が、僕の耳に優しく響いた。
その言葉に、僕もまた静かに頷く。

僕はここにいる。彼女たちの傍で、”契り”の相手として、生きていく──。




 朝が来た。
砂漠の空に、淡い光が差し始めている。

僕は目を開けると、隣に眠るシャリファの横顔を見つめた。
静かに寝息を立てるその顔は、昨夜見せた情熱の面影を残しながらも、どこか幼く、穏やかだった。

 褐色の肌に広がる、白銀の髪。
灯火のない夜明け前の薄明かりの中で、シャリファの姿はまるで幻想だった。

僕はそっと指先で、そんな彼女の髪を撫でる。
それだけで夜のことを思い出し、胸の奥が熱くなる。

 ふと、シャリファが目を開いた。

「…ん、おはよう、海斗」

まだ眠たげな声。瞳が潤んでいて、眠りから覚めたばかりだとわかる。
だけど、その赤い瞳が僕を見つめた瞬間、不思議と心が落ち着いた。

「おはよう、シャリファ。…よく眠れた?」

「ええ。とても…ね」

 シャリファはそう言って微笑んだ。
この笑顔は、やっぱり綺麗だと思う。
ゆっくりと身を起こすと、彼女は軽く腕を伸ばし、大きく息を吸い込んだ。

風が、窓の隙間から吹き込んでくる。
乾いた砂漠の空気に、ほんの少しだけ、草花の香りが混じっていた。

「…ありがとう。あなたと契りを交わせてよかった」

 彼女の声は、昨夜よりもずっと落ち着いていて、けれど確かな熱があった。
僕は、目をそらさずに頷いた。

「僕も。君が…僕を受け入れてくれて、嬉しいよ」

「私、あなたを満たせたかしら」

シャリファもきっと満たされただろう。でも、僕だってそうだ。彼女のまっすぐな瞳と、豊かな体に満たされた。

「もちろんだよ。君だけじゃない、ティスだって僕を満たしてくれたよ。他のサーラの皆だって、きっと」

 僕がそう言うと、シャリファはふっと笑って、手を伸ばし僕の頬に触れた。

「優しいのね、あなたって」

「そうかなあ」

静かな時間が流れる。



 やがて外では、サーラの集落の朝の営みが始まりつつあった。小鳥の声。誰かが井戸から水を汲む音。

それを聞きながら、僕はまた彼女の髪を撫でた。

「行こうか」

「ええ」

 僕とシャリファはゆっくりと身支度を整え、朝の光が差し込む外へと歩き出す。
砂漠の朝はまだ冷たく、空気は澄んでいる。

集落の広場では、数人のサーラたちが朝の支度をしていた。水を運ぶ者、簡単な朝食の支度をする者。
彼女たちは僕たちを見ると、にこやかに挨拶をくれる。

「あら、おはよう、シャリファ。それに…えっと、海斗」

「朝からいい顔してるわね。さぞや楽しかったんでしょうね」

 その一言に、シャリファは少し頬を染めて、でも穏やかに微笑んだ。

彼女たちの眼差しはどこか温かく、柔らかい。
この地で僕が“受け入れられつつある”ことを、肌で感じる。
僕も、自然に笑顔を返していた。


 ふと、広場の奥にある簡素な石造りの建物から、ティスが現れた。
金の瞳が朝日に照らされ、いつもよりも柔らかく見える。

彼女は僕たちに気づくと、静かに歩み寄ってきた。

「二人とも、良い朝を迎えられたようだな」

「うん。とても」

 僕の答えに、ティスは小さく頷いた。

「それなら、よかった。…海斗、今日の午後、話がある。」

 彼女の声は穏やかだったが、その奥に何か、決意のようなものが見えた。

「わかった。午後に、ティスのところへ行けばいいんだね」

「ああ。私たちサーラの未来に関わる、大切な話だ」

その言葉に、僕は少しだけ身を引き締める。
そうだ、僕はただ愛を交わすために来たわけじゃない。彼女たちの「未来」を、共に背負うために、ここにいるんだ。

「わかった。必ず行くよ」

 ティスは満足そうにうなずき、再び建物の中へと戻っていった。
その背中を見送ってから、シャリファが僕の腕をそっと取る。

「なんか、すごいことが起きそうな予感がする。でも、あなたと一緒なら…大丈夫そう」

 シャリファはそっと、唇を重ねてきた。
それは熱を帯びた夜の口づけとはまた違った、優しい温もりのあるものだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。 クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に! だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。 だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。 ※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。 ↓ PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

処理中です...