87 / 90
第五部 異種族の頂点へ
第89章 ヴァルラーナ再び ☆
しおりを挟む
眩い光が消えた先は、見覚えのある石造りの空間だった。
高くそびえる古塔の、どこか異様な静けさを湛えた一室。
僕はすぐに気づいた。ここは、ヴァルラーナたちの住んでいた古塔。
そして、目の前に立っていたのは。
「ラヴィナ……!なんで……!?」
灯の揺らぎを受け、妖しく光る紫の髪。
淡く微笑む彼女の瞳は、相変わらず琥珀色に煌めいていた。
「驚いた?……まあ、無理もないか」
うふふと、ラヴィナは微笑んだ。
「他種族の長が呼ばれたってのに、あたしだけ呼ばれないなんておかしいでしょ?だからね、女神様に直談判したのよ。そして、あんたを待ってたってわけ。……あ、もう前のことは許してもらったからね。だから、まあ……あんたも、あたしを許して?」
彼女の両腕は、自然とお腹へ向かう。
大きくふくらんだそのお腹をゆっくりと撫でながら、彼女は小さく息をついた。
「うふふっ……あんたの子は、ちゃんとここにいるわよ」
妊娠して間もないはずなのに、なぜこんなに大きくなっているのか。
それを聞いたら、魔力で胎児の成長を促進したと言ってきた。
理由は、早く僕との子供に会いたいから……らしい。
「……ああ、心配しないで。もうあんたを眷属にしようなんて、思ってないから」
「……本当?」
「本当よ。女神様には、たっぷりしごかれたからさ。反省もしたし、痛い目も見た。だから……今のあたしは、前とは違うの」
そう言って、ラヴィナはベッドへと腰を下ろし、柔らかな目でこちらを見上げた。
それは、どこか照れくさささえ滲んだ、しおらしい笑みだった。
「安心して。あたしは……ただ、あんたと交わりたいだけ。あんたのぬくもりが、ずっと……欲しかったのよ」
その声に、嘘はなかった。
彼女の指が、そっと僕の手を取る。手のひらの温度が、どこか切なさを孕んでいた。
彼女の身体を優しく抱きしめると、ラヴィナはほっとしたように目を細めた。
鼓動が重なる。静かな空間に、互いの呼吸が溶け合う。
「……ああ、やっと……あんたを感じられる……」
囁く声は、炎のように熱かった。
ラヴィナの部屋には、ほんのりと温かな魔力の気配が漂っている。
僕の目の前で、ラヴィナが柔らかく笑った。
白い指先が自身のお腹を撫でる。そこには、確かに命が宿っていた。僕と彼女の間に生まれた、新しい命。
「……ちゃんと、育ってるのよ。あたしの魔力で成長を早めてるけど、安心して。元気な子よ」
ラヴィナの瞳は、以前よりも穏やかで、どこか優しくなっていた。
「……あんたを眷属にしたこと、女神様にはたっぷり怒られたわ。まあ、あたしも悪いとは思ったけど……それだけあたしは、あんたを離したくないのよ」
少しだけ目を伏せたラヴィナは、そっと僕に近づいた。
「それにね、あんたが……海斗が、あたしの子どもをこの世に残させてくれたってこと、何より嬉しいの。たとえ、あんたがあたしの眷属になってくれなかったとしても……ね」
その言葉に、胸が熱くなる。
ラヴィナは僕の手をとり、自分の膨らんだお腹へと導いた。そこには、確かな鼓動があった。
「命を授かってから……って言ってもまあ、数日しか経ってないんだけど……とにかく、ずっと考えてた。どうしてあたしが、あんたに惹かれたのか。あたし……ずっと欲しかったのかもしれない。誰かに愛されることを」
ラヴィナは、少し照れたように笑った。
彼女は、本当は1人の「女」として、僕を好きでいてくれていたのだ。
「種族の当主だからって、誰かを本気で想っちゃいけないって、勝手に決めつけてた。でもね、今は違う。ちゃんと伝えたいの」
僕の胸元に顔を寄せ、小さく囁いた。
「海斗、あんたが好きよ。すごく……本気で」
その言葉は、まるで炎のように、けれど優しく胸に灯った。
僕も、そっと彼女の背中に手を回し、静かに頷いた。
「……僕も、君と出会えてよかった。君とこうして命をつなげられたこと……後悔なんてしてない」
ラヴィナは微笑んで、僕の腕の中に身を預けてきた。
そのまま、互いの温もりを確かめ合うように、そっと唇を重ねた。
そして、僕たちは……優しく、激しく愛し合った。
ラヴィナのお腹と、そこに宿る命を大事にしながら。
時折ラヴィナの最奥が開き、先端に甘く吸いついてくる。
それはきっと、彼女が僕を愛し、受け入れてくれていることの証拠なのだろう。
「ああっ……!んあっ……きもち、いいっ!し、子宮が……あんたので、喜んでるっ……!」
顔を歪め、僕に抱かれる快感を味わうラヴィナ。
甘い声を上げて喘ぎ、子宮と膣の両方で僕を受け止める彼女は、もはや吸血鬼ではなく、単なる「雌」だった。
そして僕もまた、単なる「雄」となっていた。
ただひたすらに彼女の子宮をノックし、その体を堪能し、愛と快感に溺れる。
「んぉ゙っ……ら、ラヴィナっ……行くぞおっ!」
「あはぁっ……!か、海斗おっ……!来て!あたしの中に……あんたの愛っ!また、ちょうだいっ!」
「んんんっ……!」
そうして、ボテ腹の吸血鬼にせがまれながら……僕は、射精した。
一度僕を眷属にし、女神の怒りに触れた、美しくもちょっと哀れな彼女に。
「あ……ああああぁぁぁっっ!!」
絶頂に達し、最大級のイキ声を上げるラヴィナ。
その目は明るく、希望に輝き、牙は暗く、どこか切なげに光っていた。
ラヴィナは僕の胸元にそっと頬を寄せ、琥珀色の瞳を細めた。
紫の髪が胸の上でふわりと広がる。
彼女の体温と鼓動が、じかに伝わってくる。
「……やっぱり、あんたは特別ね」
低く、でもどこか安らぎに満ちた声。
ラヴィナはゆっくりと、自分の大きく膨らんだお腹に手を添えた。そこに宿る命が、彼女の優しい愛を受け止めているようだった。
「もう、あんたに吸いつくことはないわ……安心して」
少しだけ寂しげに笑うラヴィナ。でもその瞳は、どこまでもまっすぐだった。
「けど……この気持ちだけは変わらない。愛してるの、海斗。あんたが、どこにいようと……」
その言葉が、心の奥に沁みこんでくる。僕は彼女の手を包み込むように握った。
「ラヴィナ……ありがとう。君の気持ち、ちゃんと届いてるよ」
彼女は微笑んだ。吸血鬼の冷たいイメージからはかけ離れた、穏やかで温かい表情だった。
「……あたしは、あんたとこうして交わって、命を得て、心まで繋がれた。もう、それだけで十分。きっと、これからもずっと……」
彼女の指が、そっと僕の頬をなぞる。
まるで、この一瞬を忘れないように刻むかのように。
「この愛だけは、何があっても消えない。あんたが忘れても、あたしが覚えてるから」
静かに、でも強く響くその言葉に、僕は深くうなずいた。
高くそびえる古塔の、どこか異様な静けさを湛えた一室。
僕はすぐに気づいた。ここは、ヴァルラーナたちの住んでいた古塔。
そして、目の前に立っていたのは。
「ラヴィナ……!なんで……!?」
灯の揺らぎを受け、妖しく光る紫の髪。
淡く微笑む彼女の瞳は、相変わらず琥珀色に煌めいていた。
「驚いた?……まあ、無理もないか」
うふふと、ラヴィナは微笑んだ。
「他種族の長が呼ばれたってのに、あたしだけ呼ばれないなんておかしいでしょ?だからね、女神様に直談判したのよ。そして、あんたを待ってたってわけ。……あ、もう前のことは許してもらったからね。だから、まあ……あんたも、あたしを許して?」
彼女の両腕は、自然とお腹へ向かう。
大きくふくらんだそのお腹をゆっくりと撫でながら、彼女は小さく息をついた。
「うふふっ……あんたの子は、ちゃんとここにいるわよ」
妊娠して間もないはずなのに、なぜこんなに大きくなっているのか。
それを聞いたら、魔力で胎児の成長を促進したと言ってきた。
理由は、早く僕との子供に会いたいから……らしい。
「……ああ、心配しないで。もうあんたを眷属にしようなんて、思ってないから」
「……本当?」
「本当よ。女神様には、たっぷりしごかれたからさ。反省もしたし、痛い目も見た。だから……今のあたしは、前とは違うの」
そう言って、ラヴィナはベッドへと腰を下ろし、柔らかな目でこちらを見上げた。
それは、どこか照れくさささえ滲んだ、しおらしい笑みだった。
「安心して。あたしは……ただ、あんたと交わりたいだけ。あんたのぬくもりが、ずっと……欲しかったのよ」
その声に、嘘はなかった。
彼女の指が、そっと僕の手を取る。手のひらの温度が、どこか切なさを孕んでいた。
彼女の身体を優しく抱きしめると、ラヴィナはほっとしたように目を細めた。
鼓動が重なる。静かな空間に、互いの呼吸が溶け合う。
「……ああ、やっと……あんたを感じられる……」
囁く声は、炎のように熱かった。
ラヴィナの部屋には、ほんのりと温かな魔力の気配が漂っている。
僕の目の前で、ラヴィナが柔らかく笑った。
白い指先が自身のお腹を撫でる。そこには、確かに命が宿っていた。僕と彼女の間に生まれた、新しい命。
「……ちゃんと、育ってるのよ。あたしの魔力で成長を早めてるけど、安心して。元気な子よ」
ラヴィナの瞳は、以前よりも穏やかで、どこか優しくなっていた。
「……あんたを眷属にしたこと、女神様にはたっぷり怒られたわ。まあ、あたしも悪いとは思ったけど……それだけあたしは、あんたを離したくないのよ」
少しだけ目を伏せたラヴィナは、そっと僕に近づいた。
「それにね、あんたが……海斗が、あたしの子どもをこの世に残させてくれたってこと、何より嬉しいの。たとえ、あんたがあたしの眷属になってくれなかったとしても……ね」
その言葉に、胸が熱くなる。
ラヴィナは僕の手をとり、自分の膨らんだお腹へと導いた。そこには、確かな鼓動があった。
「命を授かってから……って言ってもまあ、数日しか経ってないんだけど……とにかく、ずっと考えてた。どうしてあたしが、あんたに惹かれたのか。あたし……ずっと欲しかったのかもしれない。誰かに愛されることを」
ラヴィナは、少し照れたように笑った。
彼女は、本当は1人の「女」として、僕を好きでいてくれていたのだ。
「種族の当主だからって、誰かを本気で想っちゃいけないって、勝手に決めつけてた。でもね、今は違う。ちゃんと伝えたいの」
僕の胸元に顔を寄せ、小さく囁いた。
「海斗、あんたが好きよ。すごく……本気で」
その言葉は、まるで炎のように、けれど優しく胸に灯った。
僕も、そっと彼女の背中に手を回し、静かに頷いた。
「……僕も、君と出会えてよかった。君とこうして命をつなげられたこと……後悔なんてしてない」
ラヴィナは微笑んで、僕の腕の中に身を預けてきた。
そのまま、互いの温もりを確かめ合うように、そっと唇を重ねた。
そして、僕たちは……優しく、激しく愛し合った。
ラヴィナのお腹と、そこに宿る命を大事にしながら。
時折ラヴィナの最奥が開き、先端に甘く吸いついてくる。
それはきっと、彼女が僕を愛し、受け入れてくれていることの証拠なのだろう。
「ああっ……!んあっ……きもち、いいっ!し、子宮が……あんたので、喜んでるっ……!」
顔を歪め、僕に抱かれる快感を味わうラヴィナ。
甘い声を上げて喘ぎ、子宮と膣の両方で僕を受け止める彼女は、もはや吸血鬼ではなく、単なる「雌」だった。
そして僕もまた、単なる「雄」となっていた。
ただひたすらに彼女の子宮をノックし、その体を堪能し、愛と快感に溺れる。
「んぉ゙っ……ら、ラヴィナっ……行くぞおっ!」
「あはぁっ……!か、海斗おっ……!来て!あたしの中に……あんたの愛っ!また、ちょうだいっ!」
「んんんっ……!」
そうして、ボテ腹の吸血鬼にせがまれながら……僕は、射精した。
一度僕を眷属にし、女神の怒りに触れた、美しくもちょっと哀れな彼女に。
「あ……ああああぁぁぁっっ!!」
絶頂に達し、最大級のイキ声を上げるラヴィナ。
その目は明るく、希望に輝き、牙は暗く、どこか切なげに光っていた。
ラヴィナは僕の胸元にそっと頬を寄せ、琥珀色の瞳を細めた。
紫の髪が胸の上でふわりと広がる。
彼女の体温と鼓動が、じかに伝わってくる。
「……やっぱり、あんたは特別ね」
低く、でもどこか安らぎに満ちた声。
ラヴィナはゆっくりと、自分の大きく膨らんだお腹に手を添えた。そこに宿る命が、彼女の優しい愛を受け止めているようだった。
「もう、あんたに吸いつくことはないわ……安心して」
少しだけ寂しげに笑うラヴィナ。でもその瞳は、どこまでもまっすぐだった。
「けど……この気持ちだけは変わらない。愛してるの、海斗。あんたが、どこにいようと……」
その言葉が、心の奥に沁みこんでくる。僕は彼女の手を包み込むように握った。
「ラヴィナ……ありがとう。君の気持ち、ちゃんと届いてるよ」
彼女は微笑んだ。吸血鬼の冷たいイメージからはかけ離れた、穏やかで温かい表情だった。
「……あたしは、あんたとこうして交わって、命を得て、心まで繋がれた。もう、それだけで十分。きっと、これからもずっと……」
彼女の指が、そっと僕の頬をなぞる。
まるで、この一瞬を忘れないように刻むかのように。
「この愛だけは、何があっても消えない。あんたが忘れても、あたしが覚えてるから」
静かに、でも強く響くその言葉に、僕は深くうなずいた。
1
あなたにおすすめの小説
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる