寝たら次の日、犬になっていた件

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 ある日俺は拠点を離れ、ちょっと遠くの公園に出かけた。
公園は子供のオアシスなわけだし、きっと好かれるに違いない。

 早速行ってみると、三歳くらいの園児がこっちを見つめてきた。
人間はみんなすぐ犬に反応するな。
その園児は俺に近づいてきて、めっちゃ触ってきた。
「あっははははは!!!!やべぇ、めっちゃこそばいんだが」
俺は叫び笑う。
それはよかったんだが――。
「ちょ、そこは駄目だ、ぎゃああああ!!!!!!!」
園児の手は俺の大切な部分に行ってしまった。
「おい、犬だからって気持ちがないわけじゃねえからな!!!」
俺はそいつに言い散らかしてやったけど、多分あっちからはただ吠えてるだけだな。
俺は公園を離れ、拠点に帰った。

「はぁ、お腹空いたなぁ。そろそろ夜ご飯食べなきゃな」
ゴミ箱の中身を漁る俺。
結局あったのはバナナの皮と魚の骨程度だった。
今夜の夜ご飯は魚の骨を舐めただけだ。
「犬は料理が出来ないもんな……デメリットも結構あるもんだな」

 その時だった。
「知らない犬がいるぞ!!」
と、叫び声が聞こえた。
(なんだ!?)
俺は咄嗟に振り向いた。
そこには、野生の犬が3匹いた。
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