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記憶

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次の日。
俺はまだ三匹が寝ている事を確認し、こっそり遊びに行く事にした。
行き先は隣町の光輪神社だ。
わざわざそんな遠くに行く必要ない?
でもあそこには《あれ》がある。
遅くなりそうだから、俺はもう出発した。


「ついた……」
俺は神社に着いた。
そしてお参りする時の横の犬の石像を見つめる。
犬というよりかはシーサーとかに近いんだと思うんだけど―。
なぜ俺は犬になったのか。
ずっと消えない疑問だった。
前日に何か悪い事をして、その祟りで―っていうケースの物語もあるのはあるんだよな……。
「でも俺、犬に関する事何もしてねぇけどな――」
俺はこれまでの事を思い出す。
その直後、俺はハッとした。

『扉を勢いよく閉めて、外に飛び出した。』
『すぐ側に尻尾らしき物があったが、踏んで走った。』

「…………あの時だったんだな」
俺は、あの時の物体が犬の尻尾だった事を理解した。
と、その時。
「おーい!どこ行ってたんだよ!!」
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
振り向くと、ダラルとリンとロボランがいた。
「なんでここだって分かった!?」
「ロボランの推理力で」
推理力―やっぱり勉強か。
「もう、急にいなくなったからみんな心配したのよ?」
リンも続けて言い出す。
俺は初めて出会った時との態度が随分違う事に気づいた。
「……ごめん」
「は?いなくなった事を怒ってなんかないぞ、」
その言葉聞いた時、俺は赤面した。
意味もなく謝ったのか―!!
「フザケンナァーーー!!!!」
俺は、三匹との友情が深まったような気がした。
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