5年A組の三学期。

ポケっこ

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10 笑顔としょうま

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今日の昼休み、暫く入院していたしょうまとzoomで繋いだ。
きはちはしょうまと会うのを首を長くして待っていた。
しょうまと繋がるのを待っていると、画面にしょうまの姿が映し出された。
「おー!!しょうま!!」
えいとが言った。
みんながテレビの周辺に集まる。そして、みんな一斉に後ろを向いてきはちを呼んだ。
「きはちー!!!」
「しょうま!!!」
「しょうまとzoomで繋いだ!!!」
きはちはその散らばる声を逃さず、「しょうまああああ!!!!!!」と叫びながらテレビの方に走ってきた。
そしてテレビの一番近くに座った。
しょうまに見えている5Aの画面に映し出されているのは、きはちの顔面だけだった。
きはちはしょうまを笑わせようとしたのか変顔を見せる。
私のすぐ横でげんきが爆笑していた。
あすみもきはちの変顔作りに協力した。
画面に映るしょうまは笑顔を浮かべていた。
その時掃除のチャイムが鳴った。
美咲はしょうまに「またねー」と言ってzoomを切ろうとする。
「待って!」ときはちが叫んだ。その時にはすでにzoomを切っていた。
「あぁあ……また繋ごうよ」
項垂れるきはちに美咲が励ます。
私はそんな二人を見つめながら、自分の掃除場所へと向かった。
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