5年A組の三学期。

ポケっこ

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エピローグ 6年生への一歩

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今日は3月25日。みんなとこの教室にいられる、最後の日だ。
朝の会を済ませ、一限目にある終業式の為に体育館に足を運ぶ。
体育館の床はとても冷たかった。
教室を見渡すと、今までの経験や思い出が蘇ってくる。
今私にあるのは、別れを惜しむ気持ちと6年生に向けて精進する気持ちだけだった。
時は別れを迎えた。
咲希先生は私たちに紙を配った。別れのメッセージが書かれていた。
長々と続く文章、そして最後には「みんなといられて本当に幸せでした。ありがとう……」と綴られていた。
私はその紙を汚さないように、大切に引き出しにしまっておいた。
6年生になってこの教室を見た時、今までの出来事を懐かしく思うだろう。
けれど今、みんなの胸にある暖かいこの気持ちは忘れない。
みんなと過ごした楽しい可笑しな日々を抱きしめて、最高学年の道を踏む出す一歩。
「帰りの挨拶をします!さようなら!」
色とりどりのランドセルを背負い、皆揃って別れの挨拶を告げた。
「さようなら!!」

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
咲希先生はそう残し、私達は新しい最高学年の道を歩み始めた。


【完】
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みんなの感想(2件)

ともPAPA
2024.04.04 ともPAPA

給食を残さず食べた子も、減らすのをやめた子も、食べようとした子も、みんなえらい!!

ポケっこ
2024.04.04 ポケっこ

コメントありがとうございます!
そうですね!

解除
ともPAPA
2024.03.26 ともPAPA

面白いクラスですね!
これからも気になります!

ポケっこ
2024.03.26 ポケっこ

ありがとうございます!
面白いと言っていただいて嬉しいです!
これからも楽しみにしていてください!

解除
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