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第4話
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「あの男は仕掛けてこない。何事もなく歩いて行くだけだ」
「そうか。なら」
「ちょっと、月影くんどこ行くの」
奴が仕掛けてこないならこちらから仕掛けるべきだ。もし、能力者じゃなかったらなんて考えて動かないより、少しでも可能性がある時に叩いといたほうがいい。
植物を伸ばし男の右手首に巻きつけた。すると男はこちらに近づいて来た。
「こんな街中で騒動を起こすつもりですか。今すぐ能力をしまいなさい」
「やはり能力者だったか。だったら消すわけにはいかない」
「確かに私は能力者だ。しかし、君たちに危害を加えるつもりはない」
「それを信じろというのか」
「できれば信じていただきたいが、それは無理そうですね。わかりました。では、人のいないところに行きましょう」
メガネの男の言ったとおりに人のいない公園へ行き、話を聞くことにした。
「まず、名前を名乗りましょう。私は金塚、能力は発火です」
つまり、燃やそうと思えばいつでも俺の能力ごと燃やせたということか。
「能力の発動は対象に触れた時です。ですからその能力早めにしまうのをお勧めしますよ」
言われるがまま能力をしまった。この金塚とかいう男は本当に敵でないのかもしれない。
「ご理解感謝します。それで私はもういってもいいでしょうか」
「待ってくれ。金塚さん、貴方は夢の楽園というのを知っていますか」
「あの放送のですか。ドリームランドともいってましたね。残念ですが、知りません」
「そうですか」
ここで彼と別れるのは正解だろうか、理由を話し仲間になってもらうのもいいかもしれない。残念なことに今の俺たちの戦力はほぼないに等しい。
「彼はここで解放すべきだ」
「どうして」
「後で話すよ」
森山が言うのだから何か気づいたのかもしれない。
「金塚さん。お時間を取らせてすいませんでした」
「まあ、いいよ。何か理由もあるそうだしね」
「そうか。なら」
「ちょっと、月影くんどこ行くの」
奴が仕掛けてこないならこちらから仕掛けるべきだ。もし、能力者じゃなかったらなんて考えて動かないより、少しでも可能性がある時に叩いといたほうがいい。
植物を伸ばし男の右手首に巻きつけた。すると男はこちらに近づいて来た。
「こんな街中で騒動を起こすつもりですか。今すぐ能力をしまいなさい」
「やはり能力者だったか。だったら消すわけにはいかない」
「確かに私は能力者だ。しかし、君たちに危害を加えるつもりはない」
「それを信じろというのか」
「できれば信じていただきたいが、それは無理そうですね。わかりました。では、人のいないところに行きましょう」
メガネの男の言ったとおりに人のいない公園へ行き、話を聞くことにした。
「まず、名前を名乗りましょう。私は金塚、能力は発火です」
つまり、燃やそうと思えばいつでも俺の能力ごと燃やせたということか。
「能力の発動は対象に触れた時です。ですからその能力早めにしまうのをお勧めしますよ」
言われるがまま能力をしまった。この金塚とかいう男は本当に敵でないのかもしれない。
「ご理解感謝します。それで私はもういってもいいでしょうか」
「待ってくれ。金塚さん、貴方は夢の楽園というのを知っていますか」
「あの放送のですか。ドリームランドともいってましたね。残念ですが、知りません」
「そうですか」
ここで彼と別れるのは正解だろうか、理由を話し仲間になってもらうのもいいかもしれない。残念なことに今の俺たちの戦力はほぼないに等しい。
「彼はここで解放すべきだ」
「どうして」
「後で話すよ」
森山が言うのだから何か気づいたのかもしれない。
「金塚さん。お時間を取らせてすいませんでした」
「まあ、いいよ。何か理由もあるそうだしね」
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