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昨日に続き、私は今日もあの酒場へと向かって歩いていた。昼過ぎにマックが「興味深い話があるからいつものとこに来い」と私の家まで呼びに来たのでこうして仕方なくあの酒場へ向かっていた。
わざわざ家まで呼びにきたマックは私と一緒に行くのかと思いきや、一人で走って行ってしまった。私も走って追いかけようかと思ったが、流石に面倒だったのでこうしてぼちぼち歩いている。
酒場につき、カウンターにいるだろうとそちらの方を見てみたがそこにはいなかった。どこにいるのだろうと中を見渡すと、カウンターから少し離れたテーブル席に座っていた。
「マックきたぞ」
声をかけたが反応がない。聞こえなかったのだろうか。
私はマックのいる方へ近づきながら、再度声をかけてみた。先程はマックで隠れて気づかなかったが、マックの向かい側に誰か座っていた。トニーさんではないようだ。
「遅かったなマルコム」
「お前が速すぎなんだ」
そう返しを入れてから、マックの隣に座った。改めてマックの向かい側にいる人を見てみると私の知らない人だった。
「マック、誰なんだこの人は」
耳打ちで向かい側の人に聞こえない声でマックに聞いた。
「ジョゼフさん」
もう少し具体的にどういう人か知りたかったがマックからは名前だけが返ってきた。まあ、どうせさっき知り合ったぐらいの関係なんだろう。
いつまでもジョゼフさんのことを気にしているわけにもいかないので、単刀直入にマックに本題を聞いた。
「興味深い話とはなんなんだ、マック」
「おお、そうそう。それでお前を呼び出したんだったな」
忘れていたというのか、まだ30分も経ってないというのに。
「そのことなんだけどよ。ジョゼフさんの友人が昨晩、魔女を見たって言うから、その話を是非お前にも聞かせてやろうと思ってお前を呼び出したんだ」
何が、お前にも聞かせてやろうと思ってだ。お前が話すわけでもないというのに。しかし、魔女の話か確かに興味深い。
「それは面白そうだな」
「だろ。お前なら食いつくと思ったぜ」
私はジョゼフさんの方を見て、本当なんですか、と聞くような視線を送った。ジョゼフさんはそんな私の思いを汲み取ったのか「ええ、確かに見たと言ってました」とにこやかに反応してくれた。
魔女か。確かにここらへんは昔から魔女が現れるという伝説がある。どこまで信じていいかは知らないが可能性が全くないというわけでもないだろう。
「まあ、その魔女を見たという友人と共にいたもの話では、私の友人はかなり酔っていたようだからどこまで信じていい話かわからないけどね」
酔っ払いの証言か。昨日のマックの世界一の話を聞いた後では酔っ払いの言うことを信じようとは思えない。でも面白そうだし話は聞いてみるか。
「わかりました。そのことを頭に入れといて、話を聞きます」
「そうしてくれると嬉しいよ」
「いよいよ本題に入るんだな。ジョゼフさん頼みましたよ」
「うん。ではとりあえず大まかに昨日の出来事を話すとしよう。私の友人は昨日の遅くまで酒を飲んでいたそうだ。それこそ閉店までね。そして、閉店だからと店から出たところである人を見かけたそうだ。暗がりよくわからなかったが、顔からして女性であったと言っていたよ。そしてその女性が目の前から急に消えたと言うんだ。どうやらそれをみたのが私の友人だけで、その場にいたもう一人の者は見てないそうだけどね。これが昨日の大まかな出来事らしい」
わざわざ家まで呼びにきたマックは私と一緒に行くのかと思いきや、一人で走って行ってしまった。私も走って追いかけようかと思ったが、流石に面倒だったのでこうしてぼちぼち歩いている。
酒場につき、カウンターにいるだろうとそちらの方を見てみたがそこにはいなかった。どこにいるのだろうと中を見渡すと、カウンターから少し離れたテーブル席に座っていた。
「マックきたぞ」
声をかけたが反応がない。聞こえなかったのだろうか。
私はマックのいる方へ近づきながら、再度声をかけてみた。先程はマックで隠れて気づかなかったが、マックの向かい側に誰か座っていた。トニーさんではないようだ。
「遅かったなマルコム」
「お前が速すぎなんだ」
そう返しを入れてから、マックの隣に座った。改めてマックの向かい側にいる人を見てみると私の知らない人だった。
「マック、誰なんだこの人は」
耳打ちで向かい側の人に聞こえない声でマックに聞いた。
「ジョゼフさん」
もう少し具体的にどういう人か知りたかったがマックからは名前だけが返ってきた。まあ、どうせさっき知り合ったぐらいの関係なんだろう。
いつまでもジョゼフさんのことを気にしているわけにもいかないので、単刀直入にマックに本題を聞いた。
「興味深い話とはなんなんだ、マック」
「おお、そうそう。それでお前を呼び出したんだったな」
忘れていたというのか、まだ30分も経ってないというのに。
「そのことなんだけどよ。ジョゼフさんの友人が昨晩、魔女を見たって言うから、その話を是非お前にも聞かせてやろうと思ってお前を呼び出したんだ」
何が、お前にも聞かせてやろうと思ってだ。お前が話すわけでもないというのに。しかし、魔女の話か確かに興味深い。
「それは面白そうだな」
「だろ。お前なら食いつくと思ったぜ」
私はジョゼフさんの方を見て、本当なんですか、と聞くような視線を送った。ジョゼフさんはそんな私の思いを汲み取ったのか「ええ、確かに見たと言ってました」とにこやかに反応してくれた。
魔女か。確かにここらへんは昔から魔女が現れるという伝説がある。どこまで信じていいかは知らないが可能性が全くないというわけでもないだろう。
「まあ、その魔女を見たという友人と共にいたもの話では、私の友人はかなり酔っていたようだからどこまで信じていい話かわからないけどね」
酔っ払いの証言か。昨日のマックの世界一の話を聞いた後では酔っ払いの言うことを信じようとは思えない。でも面白そうだし話は聞いてみるか。
「わかりました。そのことを頭に入れといて、話を聞きます」
「そうしてくれると嬉しいよ」
「いよいよ本題に入るんだな。ジョゼフさん頼みましたよ」
「うん。ではとりあえず大まかに昨日の出来事を話すとしよう。私の友人は昨日の遅くまで酒を飲んでいたそうだ。それこそ閉店までね。そして、閉店だからと店から出たところである人を見かけたそうだ。暗がりよくわからなかったが、顔からして女性であったと言っていたよ。そしてその女性が目の前から急に消えたと言うんだ。どうやらそれをみたのが私の友人だけで、その場にいたもう一人の者は見てないそうだけどね。これが昨日の大まかな出来事らしい」
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