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第二章 命名研究機関との戦い

第四十三話 わらう【R18】

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ぬるぬる………

ベロベロ……

「くあっ…!ぅうんっ!も…もうやめっ…!あっあっ!」
「へへへ…まだまだ…塗りまくってやるぜ……」

リーフの身体はオークの色々な体液や自身の汗、自身からあふれでる蜜により更に光沢を増していた。

「あっ!だめっ!またイクっ……あっ!」ビクッビクッ
「おいおい、随分女の部分が出てきたじゃねぇか、俺がこのまま女にしてやるよ」
「はぁーっ……はぁーっ……」ビクッビクッ…

そう言ってオークは自身のモノをさする、既に膨張しきったそのものは我慢しきれないという程液体を漏らしビクビクと振るえていた。

「しかしまだ堕ちねぇとはな、認めてやるよ。その気位の高さはな……だがよ、そうしてる分だけ損になるぜ?焦らされた分だけ俺は燃え上がる、何回何十回何百回と犯し続けたくなるんだぜ」

そしてとうとうリーフの肌を守る最後の布に手をかける。
汗と体液により、もう下着としての役割はただ隠すという部分すら機能していなかった。

「やぁぁぁっ……」

ズルズル……

「何だ毛並みは綺麗に整えてんじゃねぇか、見せたかった男でもいたのか?」

オークは勝ち誇ったように嗤う。
最後の抵抗としてリーフは太ももを力無く閉じたが、すぐに手により抉じ開けられた。

「すげぇビショビショじゃねえか、この潮くせぇ匂いたまんねぇぜ。ここに塗られてもまだ耐えられるかぁ?」

そしてオークは腰蓑をおろし、完全に裸になる。
この狭い牢屋には種族は違えど裸の男女が二名、女性から溢れ出る蜜の匂いと男性から溢れる媚薬効果の体臭で完全に蒸せる程、牢屋の空気は熱く染まる。

「味はどんなんか確かめてやるよ、ついでに塗りたくってやる」
「やっ!やめっ…!」

ドォォォオオオオオオオオオンッッッ!!

「!?」
「なっ!?何だっ!?」

突如牢をも揺らす大きな衝撃が起きる。

音は木霊し、通路の奥まで反響した。
それと同時に遠くの方で足音と兵士の声が聴こえた。

バタバタ…バタバタッ…

「……っ!…………事……だ…っ!?……!」
「……っ………入…者で……っす…っ!」
「……現……!……っ不思議……っ!」

リーフの耳が遠い兵士達の会話を微かにとらえた。

『侵入者』

(……もしかしたら、旦那様達が…!いや、きっとそうだ!助けに来てくれた!)

絶望に陥りかけたリーフには単純に祈りと希望を込めてそれしか考えられなかった。

(ならば、私は耐え抜くしかない!きっとすぐに駆けつけてくれる)

匂いや雰囲気に呑まれそうだったリーフは寸でのところで立ち直る。

しかし、目の前の男は止まらなかった。
リーフの濡れた狭い膣内に、初めて異物が侵入する。

「あっ!あぁぁぁぁぁぁぁっん!!」

それはオークの長い舌だった、膣内で暴れまわる舌。
初めて異物を侵入させたその中はそれに驚いたようにビクビクと痙攣した。

「やっ!あっ!ダメっ!あっ!」ゾクゾクゾク…

更にそこから発生する媚薬効果の唾液により
耐えきれない程の快感が身体の中から押し寄せてきた。
それは常人であれば、中毒になり、それに身を委ねてしまえば廃人になってしまうであろう程の快楽。

「イクっ!ダメ!イクイクイクっ!!あぁぁぁぁぁぁぁっん!!」ビクゥッ!!

無くなりそうな最後の理性の中、リーフは思う。

せめて、貞操だけは、守りたかった、と。
それは少し前までのリーフならば考えもしなかった事。
戦線に生きる者として、捕虜になる事や陵辱される事は常にすぐ側にある事だと理解していた。
戦いの中に身を投じ、女としての自分はとうに捨てたはずだった。

「はっ、もう濡らす必要もねぇな」

今回の事も以前のリーフであれば別に何とも思わなかっただろう。
むしろ、これだけの快楽を与えてもらったのだ、初めてだろうが何だろうがこの男にくれてやって楽しんだ後にこいつを殺せばいい、命さえあれば、生きてさえいれば汚れようが構わない。
そう思っていた。

「侵入者だか何だかに途中で邪魔されんのも萎えっしな」

(しかし、私は出会ってしまった。私より強く、優しい、違う世界から来た理想の男に。だから、思ってしまった)

初めてだけは、旦那様が良かったな、と。

「じゃあ、お楽しみの時間といくか」

リーフの秘部にモノをあてがい、男は嗤った。

何を腑抜けた事を、とリーフも自分に呆れ、笑った。


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バンッ!!

「リーフ!!サイ!!」

戦いを終えた俺達は牢屋の居場所を見つけ、突入する。
後ろには少し遅れて人魚のしゃんも続いた。

「…遅かったですね」

そこは鉄と血の臭いが混じった暗い牢獄。
微かに何か生臭い臭いも混じっているような気がする。
そして、そこにはサイだけがいた。

「さ、サイ?無事か?」

牢屋の前にサイが立っていた。
牢屋の中ではなく外に。

「……えぇ、私は平気です」
「リーフは!?」
「………」

黙って牢屋の中を見つめるサイ。
俺は駆け寄り、牢の中を見る。

「……なっ…!?」

そこには巨体の全裸の男が死んでいた。
人間ではない、オークだろうか。

「…誰だ?ここで一体何が……」
「……この男はこの牢獄の看守長、先ほどまでリーフと一緒でした」

リーフと!?
……嫌な想像が頭をよぎる。

「しかし、粗相が過ぎたため殺されたようです…ここの室長に」
「……そうか、それでリーフは…」

「ナナシさんっ!!」

突如、後方にいたしゃんが叫ぶ。

「ど、どうしたんだ?」

何かあったかと思い、俺はしゃんの方に向き直した。

「今…声を聞いて思い出したでございます!その人でございます!うち達を誘拐した…奴隷商人達と一緒にいたのはっ!!」


俺の後ろで、サイが笑った気がした。











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