49 / 72
第二章 命名研究機関との戦い
第四十五話 喪失
しおりを挟む
「研究所を……潰す?」
「そうだよ」
研究所所員の少年の口からは意外な言葉が飛び出した。
「…どういう意味だ?」
「言葉通りだよ、国に研究資金まで貰いながら裏で悪事に手を染めるこの腐った機関を潰そうって意味」
この少年は出会った時から真意が読めない。
何かの罠だろうか。
「……君は研究機関の人間じゃないのか?」
「まぁ、そうなんだけど。正確には違うよ。僕は元々アウクストラ王の部下だからね」
アウクストラ王……確か姫様の名前がルール・フォン・アウクストラだったな、姫様の父君、という事は…
「僕とサイはスパイ…研究所には潜入調査員として潜りこんでるってわけ」
……心が読めないので判断がつかない。
とりあえず黙って話を促す。
「貴方の事はサイに聞いた…それでちょっと計画変更して打ち明ける事にしたんだ」
「……」
「納得してない顔だね、何か聞きたい事があれば答えるよ」
俺はとりあえず一番最初に聞かなければいけない事を質問する。
「リーフとしゃんは?無事なのか?」
「二人共無事です、人魚は兵士達の手前牢獄に閉じ込めましたが危害は加えていません」
「リーフは?」
「……現在室長が中央研究所へ移送中です」
「一応五体満足でいるよ、心が無事かはわからないけどね」
「……どういう意味だ?」
「……すみません、あのオークが陰で欲をはらしているのは知ってはいましたが……止める事はできませんでした…」
「真実を知ってるのはもう本人と室長だけだけど、悪戯されたんだよ。獄中で死んでたあの豚に」
……
………リーフ……
少年はあっけらかんとした態度で続ける。
「代わりの人材は見つけたんだけど、どうも所長があのエルフさんに密かにご執心みたいでね、何をするつもりかは知らないけど。それで連れてかれたってわけ。ちなみに人魚さん達とお兄さん達が出会ったのも偶然じゃないよ、そうすればエルフさんを捕らえるチャンスが生まれるかと思ってわざとあのルートを通らせたんだ、上空からお兄さん達を発見したサイの指示でね」
「……お前らは何故リーフを中央研究所に送ったんだ?止められなかったのか?」
その質問に二人は少し口をつぐむ。
ただただ問答しているだけの時間が惜しい。
「……すぐに助けにいかないと」
「それが…できないんです」
ダンッッ!!
俺は縛られたまま診療台を破壊し、立ち上がる。
「何でだっ!?」
「……中央研究所……機密保持の観点からその居場所を知らされているのは幹部達、それぞれの研究所室長…そして僅かな癒着してると思われる国の高官…勿論名前は伏せられていますが…研究所の資料を漁ってもそれくらいしか情報が出てこないんです。勿論…国から資金を貰っている故に名目上の建物は存在し、その居場所は我々も知っています。…しかし、裏の研究に関してはどうやらそこでは一切取り行われていないようなんです。一度その施設に潜入しましたが…表の顔である当たり障りのない研究しか行われていませんでした。証拠になるようなものも…」
「僕も知らないんだよ、裏の居場所を知っている人間すら突き止められなかった、だからエルフのお姉さんを使って場所を割り出す手筈だったんだ……失敗したけど」
徹底した情報管理で隠されている?
そこまでして何を企んでいるというのか。
いや、研究所が何を企んでようがどうだっていい。
俺はただリーフを助けたい。
リーフの精神状態が心配だ、何とかして中央研究所とやらの場所を突き止めないと。
「まだまだ話したい事はあるけどエルフさんを助けたいならすぐに動かないと、場所を知る方法が一つだけあるんだ」
「どんな!?」
「エルフさんが持ってた機械だよ、それを使って場所を突きとめる」
そうか!リーフはスマホを持っていた!
またGPSを使えば…
「残念だけどエルフさんが持ってたやつは室長に破壊されたよ、抜け目ないから」
「私がわざと壊したように見せかけたのですが…それでも怪しいと見抜かれ粉々にされてしまいました」
「…じゃあどうやって…」
「お兄さんも持ってるんでしょ?同じ機械」
………………そうか、なるほど。
心と真意は読めなくても話は大体読めてきた。
「つまり、俺が捕虜になって裏施設に送られろ…って事か」
「察しがよくて助かるよ、考えた限り居場所を突き止めるにはそれが一番可能性が高い」
「わかった、それでいい」
「……思い切りもよくてありがたいよ、普通の奴隷であれば中央研究所に送られる事はないんだけど…ちょうどタイミング良くお兄さんに執着してる幹部がいてね、捕まえたと言えばきっと飛びつくよ」
「執着してる幹部?」
「『ヒト』って呼ばれてる心を操る女さ、『願いの少女』を操るため中央研究所に来てるらしい」
【ヒト】?聞いた事ないけど…俺に関わりのある研究所の人間といったら……もしかしてアールステッドで佰仟を勧誘してきたとかいう女か?
それに…願いの少女……きっとキラキラの事だろう。
キラキラもそこにいるのか。
「お兄さんには居場所を知らせるその機械を身体の中にでも隠して自由を奪われたまま移送されてもらわなきゃいけない、きっと全ての能力を一時的にでも封じるくらいしないと騙し通せない、最悪生きたまま実験体にされるかもしれないけど……それでもやる?」
「当然だ、さぁ早く連絡を取ってくれ」
「……ナナシさん…」
「…………わかったよ、じゃあこれを指に嵌めて」
「これは?」
少年から指輪を渡される。
「僕の天才的な頭脳で開発した名を与えられし物、通称『名導具』って呼んでる物だよ。この指輪の名前は『キャンセル』。一度だけ能力による干渉を防ぐ事ができる。うちの室長の名前は知らないけど全ての能力を『無』にするような能力を遣う、それを遣われたらいくら貴方といえど何もできなくなる、それを防ぐためのものさ…恐らく移送される前に室長による能力で貴方の能力は封じられると思う。それをこの指輪で防いで侵入するってわけ。一回遣われたら壊れるから上手く隠して」
「わかった、ありがとう」
「……荒唐無稽な計画を無条件で信じてくれたお礼だよ、それに貴方の力がないと本部の連中には敵いそうもないしね」
「そうか」
「…早足で説明したけど…僕達の事そんな直ぐに信じていいの?罠かもよ?」
「正直わからない、でもわざわざそんな説明しにくるくらいなら俺の能力を封じたまま事を進めればいい、能力を封じるような道具も一つや二つじゃないんだろ?さっきの剣やその指輪だけじゃなくて」
「……」
「それに罠だとしてもどっちでも良いんだ、アイと…仲間と約束したから、リーフを助けるって。だったら無謀だろうが何だろうが敵陣に乗り込まなきゃいけない。躊躇ってる暇もない」
「……なるほどね、馬鹿じゃないんだ。だったら僕も全力でお兄さんに賭けてみるよ」
「ただ、全てが終わったら全力でお前らを殴る。死ぬかもしれないからそのつもりでいてくれ」
「……わかりました」
「じゃあ『ヒト』に話してみるよ、準備しといて」
……リーフ……っ!
--------------
◇【リーフレイン視点】
ガタガタガタッッ…
「………ん」
激しい振動により私は目を覚ます。
少し頭痛がする……
身体も冷える
見ると私の身体には薄い布が何枚か重なり巻かれていただけだった、その下は裸だ。
「目は覚めよったかな?」
薄暗く揺れる空間の傍らにはフードを被った、声から察するに男が座っていた。
「……何者だ貴様は」
私は浮かんだ色々な疑問より先にまずフードの男に質問をする。
「お前さんを捕らえていた研究所の室長じゃよ」
言葉使いからすると老人か…?
とりあえず無言により老人に話の続きを促す。
「覚えておるかはわからんが、お前さんを随分と酷い目にあわせてしもうた。あやつは処分した、それで詫びになるかわからんが赦してほしい」
……?
酷い目…?
「うちの所長の要望でな、お前さんを中央研究所に移送しとる最中じゃ、能力は封じておるから大人しくしておれ」
「……中央研究所?」
あの『命名研究機関』の本元か?
何故私が……?
私……?
「……どうかしたかの?」
「……っ!?わ、私は……誰……なんだ?」
何も覚えていないっ!?
記憶が……ないっ!?
「そうだよ」
研究所所員の少年の口からは意外な言葉が飛び出した。
「…どういう意味だ?」
「言葉通りだよ、国に研究資金まで貰いながら裏で悪事に手を染めるこの腐った機関を潰そうって意味」
この少年は出会った時から真意が読めない。
何かの罠だろうか。
「……君は研究機関の人間じゃないのか?」
「まぁ、そうなんだけど。正確には違うよ。僕は元々アウクストラ王の部下だからね」
アウクストラ王……確か姫様の名前がルール・フォン・アウクストラだったな、姫様の父君、という事は…
「僕とサイはスパイ…研究所には潜入調査員として潜りこんでるってわけ」
……心が読めないので判断がつかない。
とりあえず黙って話を促す。
「貴方の事はサイに聞いた…それでちょっと計画変更して打ち明ける事にしたんだ」
「……」
「納得してない顔だね、何か聞きたい事があれば答えるよ」
俺はとりあえず一番最初に聞かなければいけない事を質問する。
「リーフとしゃんは?無事なのか?」
「二人共無事です、人魚は兵士達の手前牢獄に閉じ込めましたが危害は加えていません」
「リーフは?」
「……現在室長が中央研究所へ移送中です」
「一応五体満足でいるよ、心が無事かはわからないけどね」
「……どういう意味だ?」
「……すみません、あのオークが陰で欲をはらしているのは知ってはいましたが……止める事はできませんでした…」
「真実を知ってるのはもう本人と室長だけだけど、悪戯されたんだよ。獄中で死んでたあの豚に」
……
………リーフ……
少年はあっけらかんとした態度で続ける。
「代わりの人材は見つけたんだけど、どうも所長があのエルフさんに密かにご執心みたいでね、何をするつもりかは知らないけど。それで連れてかれたってわけ。ちなみに人魚さん達とお兄さん達が出会ったのも偶然じゃないよ、そうすればエルフさんを捕らえるチャンスが生まれるかと思ってわざとあのルートを通らせたんだ、上空からお兄さん達を発見したサイの指示でね」
「……お前らは何故リーフを中央研究所に送ったんだ?止められなかったのか?」
その質問に二人は少し口をつぐむ。
ただただ問答しているだけの時間が惜しい。
「……すぐに助けにいかないと」
「それが…できないんです」
ダンッッ!!
俺は縛られたまま診療台を破壊し、立ち上がる。
「何でだっ!?」
「……中央研究所……機密保持の観点からその居場所を知らされているのは幹部達、それぞれの研究所室長…そして僅かな癒着してると思われる国の高官…勿論名前は伏せられていますが…研究所の資料を漁ってもそれくらいしか情報が出てこないんです。勿論…国から資金を貰っている故に名目上の建物は存在し、その居場所は我々も知っています。…しかし、裏の研究に関してはどうやらそこでは一切取り行われていないようなんです。一度その施設に潜入しましたが…表の顔である当たり障りのない研究しか行われていませんでした。証拠になるようなものも…」
「僕も知らないんだよ、裏の居場所を知っている人間すら突き止められなかった、だからエルフのお姉さんを使って場所を割り出す手筈だったんだ……失敗したけど」
徹底した情報管理で隠されている?
そこまでして何を企んでいるというのか。
いや、研究所が何を企んでようがどうだっていい。
俺はただリーフを助けたい。
リーフの精神状態が心配だ、何とかして中央研究所とやらの場所を突き止めないと。
「まだまだ話したい事はあるけどエルフさんを助けたいならすぐに動かないと、場所を知る方法が一つだけあるんだ」
「どんな!?」
「エルフさんが持ってた機械だよ、それを使って場所を突きとめる」
そうか!リーフはスマホを持っていた!
またGPSを使えば…
「残念だけどエルフさんが持ってたやつは室長に破壊されたよ、抜け目ないから」
「私がわざと壊したように見せかけたのですが…それでも怪しいと見抜かれ粉々にされてしまいました」
「…じゃあどうやって…」
「お兄さんも持ってるんでしょ?同じ機械」
………………そうか、なるほど。
心と真意は読めなくても話は大体読めてきた。
「つまり、俺が捕虜になって裏施設に送られろ…って事か」
「察しがよくて助かるよ、考えた限り居場所を突き止めるにはそれが一番可能性が高い」
「わかった、それでいい」
「……思い切りもよくてありがたいよ、普通の奴隷であれば中央研究所に送られる事はないんだけど…ちょうどタイミング良くお兄さんに執着してる幹部がいてね、捕まえたと言えばきっと飛びつくよ」
「執着してる幹部?」
「『ヒト』って呼ばれてる心を操る女さ、『願いの少女』を操るため中央研究所に来てるらしい」
【ヒト】?聞いた事ないけど…俺に関わりのある研究所の人間といったら……もしかしてアールステッドで佰仟を勧誘してきたとかいう女か?
それに…願いの少女……きっとキラキラの事だろう。
キラキラもそこにいるのか。
「お兄さんには居場所を知らせるその機械を身体の中にでも隠して自由を奪われたまま移送されてもらわなきゃいけない、きっと全ての能力を一時的にでも封じるくらいしないと騙し通せない、最悪生きたまま実験体にされるかもしれないけど……それでもやる?」
「当然だ、さぁ早く連絡を取ってくれ」
「……ナナシさん…」
「…………わかったよ、じゃあこれを指に嵌めて」
「これは?」
少年から指輪を渡される。
「僕の天才的な頭脳で開発した名を与えられし物、通称『名導具』って呼んでる物だよ。この指輪の名前は『キャンセル』。一度だけ能力による干渉を防ぐ事ができる。うちの室長の名前は知らないけど全ての能力を『無』にするような能力を遣う、それを遣われたらいくら貴方といえど何もできなくなる、それを防ぐためのものさ…恐らく移送される前に室長による能力で貴方の能力は封じられると思う。それをこの指輪で防いで侵入するってわけ。一回遣われたら壊れるから上手く隠して」
「わかった、ありがとう」
「……荒唐無稽な計画を無条件で信じてくれたお礼だよ、それに貴方の力がないと本部の連中には敵いそうもないしね」
「そうか」
「…早足で説明したけど…僕達の事そんな直ぐに信じていいの?罠かもよ?」
「正直わからない、でもわざわざそんな説明しにくるくらいなら俺の能力を封じたまま事を進めればいい、能力を封じるような道具も一つや二つじゃないんだろ?さっきの剣やその指輪だけじゃなくて」
「……」
「それに罠だとしてもどっちでも良いんだ、アイと…仲間と約束したから、リーフを助けるって。だったら無謀だろうが何だろうが敵陣に乗り込まなきゃいけない。躊躇ってる暇もない」
「……なるほどね、馬鹿じゃないんだ。だったら僕も全力でお兄さんに賭けてみるよ」
「ただ、全てが終わったら全力でお前らを殴る。死ぬかもしれないからそのつもりでいてくれ」
「……わかりました」
「じゃあ『ヒト』に話してみるよ、準備しといて」
……リーフ……っ!
--------------
◇【リーフレイン視点】
ガタガタガタッッ…
「………ん」
激しい振動により私は目を覚ます。
少し頭痛がする……
身体も冷える
見ると私の身体には薄い布が何枚か重なり巻かれていただけだった、その下は裸だ。
「目は覚めよったかな?」
薄暗く揺れる空間の傍らにはフードを被った、声から察するに男が座っていた。
「……何者だ貴様は」
私は浮かんだ色々な疑問より先にまずフードの男に質問をする。
「お前さんを捕らえていた研究所の室長じゃよ」
言葉使いからすると老人か…?
とりあえず無言により老人に話の続きを促す。
「覚えておるかはわからんが、お前さんを随分と酷い目にあわせてしもうた。あやつは処分した、それで詫びになるかわからんが赦してほしい」
……?
酷い目…?
「うちの所長の要望でな、お前さんを中央研究所に移送しとる最中じゃ、能力は封じておるから大人しくしておれ」
「……中央研究所?」
あの『命名研究機関』の本元か?
何故私が……?
私……?
「……どうかしたかの?」
「……っ!?わ、私は……誰……なんだ?」
何も覚えていないっ!?
記憶が……ないっ!?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる