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第二章 命名研究機関との戦い
第五十三話 名付けの想い
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…………
誰の声も聞こえない
目の前が薄く、暗くなっていく
そうだ、俺は……俺達は負けたんだ……
身体から一気に力が抜け墜ちていく感覚がする……
もうスキルも使えない……何も打てる手がない……
俺の声も届かない…
俺を呼ぶ声も……もう……ない……
貫かれた腹穴からは血が止まらない…
何で俺はこんな事してるんだっけ……?
『旦那様………』
『ナナシ………』
そうだ、アイスメリアにリーフレイン……
二人を助けたいから……
『せんぱい…』『ナナシ…』『ナナシさん…』
皆の想いに応えたいから……
『※※さん…』
ヒュミ……彼女は無事だろうか…
『ナナシ様……』
そして、女神………
彼女のために……俺は……
グッ
何を弱気になっているんだ俺は。
たかが腹に穴が空いたくらいでっ!
血が止まらないから何だ!
何か考えろ、俺の命だけじゃない。
皆の命がかかってるんだ、死ぬまで、いや、死なせないし死なないまで諦めてんじゃない!
皆の思いを無駄にするな!
グググ……
意識をはっきりさせるため、俺は身体を動かす。
血は止まらないが剣が刺さっているのでまだ致命的な出血量ではない。
多少動いても問題ない。
何かここから俺に出来る事はないか…
ブゥゥゥゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥゥゥゥン
…何だ!?
何かポケットで震えてる………スマホか!
体内に埋め再度また取りだし、バイヴにしておいた携帯がけたたましく鳴動していた。
切れない……着信か?一体誰から…?
幹部達は何やら話をしていて気づいていない、まさかポケットに震える通信機械があるとは思ってもいないのだろう。
俺は薄れゆく意識の中、手をポケットに向けてゆっくりと動かした。
使い慣れたスマホだから服の上からでもだいたいわかる、服の上から通話ボタンをスライドした。
「よぉ、大分苦戦してるみたいじゃねーか未来の上司様、かはは」
この声……笑い方…どこかで………………
……………っ!
……もしかして!
「久しぶりじゃねぇか、いや、そんなでもねーか。てめえの愛しい破壊の神『破壊神』様だぜ」
何故こんな時に!?
破壊神から電話がかかってきた。
「いや、暇だったからよ、てめぇをずっと観察してたんだよ。かははっ!」
声がでかい。
しかし敵には気づかれてないようだった。
「安心しろよ、これは骨に直接響かせる会話法だ。てめぇにしか聞こえてねーよ」
骨伝導ってやつか……こっちからは声は出せないな…
しかし一体…何の用なんだ。
「いやぁてめぇが今諦めてたらそのまま死んでもらおうと思ったんだけどよ、これでも心が折れてねぇようだったからおせっかいに少し手助けしてやろうと思ってな。それに出会った時、チキン野郎なんて言って悪かったな」
…そんな事言われたっけ?まぁ似たような事は言われたか…
…それよりも……手助け……?
神は人の世界に手は出せないんじゃ……
「手は出さねーし、出せねーよ。だけど少しなら会話はできる。俺からやれるのはただのヒントだ。第3の能力、名に込められた『想い』の力だ」
この世界における能力。
人の3つの能力、第一に『字面』第二に『組み合い』そして第三……基礎となる『想い』の力。
それは人の名に込められた、能力の根幹となる力。
能力の基礎を形造る……方向性を決定する力だ。
けど、それが一体どうしたっていうんだ。
「この力は使おうと思って使える力じゃねぇ。『字』の力の基礎になっている能力の土台みてぇなもんだからな。例えば火や水って名付けられた時……それを魔法みてーに扱えるようになるのか、物体に付与させるようになるのか、自分の体に纏えるようになるのか、はたまたそれが全部できるようになるのかは『想い』によって決まる。『字』の能力や『組合い』の能力みてーに発現させて操れるようなもんじゃねぇ」
…じゃあ…一体何の助言なんだろうか……
「かはは、まぁ急かすな……つってもそろそろ敵さんが動き出しそうだから手短に話してやる。だけどよ、俺達『神』には自身に込められた名の想いを知る事で使える第三の能力がある。女神から神の字と能力を受け取ったてめぇにも使えるはずだぜ」
神が…使える第三の力…?
「しかも、ヤった女達からも能力を受け取ったてめぇなら俺達以上にぶっ飛んだ能力になる。ヤった後、甲斐甲斐しく女達から名前の想いを聞いてた甲斐があったじゃねえか、かはは」
あまりヤったヤった言わないでほしい。
そして覗いてたのかよこの神様。
しかし、そうだ。俺は皆から最後に必ず命名の由来を聞いていた。
~~~~~~~~~~
「名前の由来…ですか?」
「ああ、女神の名付け親は何で女神って名にしたのかなって」
~~~~~~~~
「……あまり思い出したくない事ではありますが……」
「あ、ごめん。辛い過去ならいいんだ」
「……別に構わないであります」
~~~~~~~~
「御父様と御母様の想いね!もちもちろん知っているわ!だけど何故そんな事を?」
「…知りたいんだ、この世界で…皆が何を思って名前をつけているのか」
~~~~~~~~
「う~ん…会ったばっかなのにこんな事までしてそんな事まで話すなんて恥ずかしいんだよっ!何か結婚するみたいなんだよっ!でも教えてあげるんだよ!」
~~~~~~~~
「………」
「すまない、辛い事を聞くようで……」
「うぅん、大丈夫っス。せんぱいのおかげでスッキリしました、もういつまでも泣いてられないっスからね!確か……お父さんとお母さんはこう言ってましたね…」
~~~~~~~~
「勿論知ってるわ、お母さんはよく話してくれたもの。アタシの名前の由来は…」
~~~~~~~
「………………ですー、かなり昔の話になりますが、そういった由来…想いがこの『女神』の名には込められていると聞いてますー」
~~~~~~~
【名無しの権兵衛】
そう、この世界での俺の名前は俺が名付けた。
世界のどこまでもあんたの名前が知れ渡るように。
名前の無いあんたが、嘲笑の意味じゃなく、皆からそれを名として呼ばれるように。
俺が皆にその名をしらしめてやる。
そう想い、そうなるように願った。
こんなところで、終わってる場合じゃない。
世界はまだ、俺の名を知らない。
だから
--------------
----------
-------
◇
幹部達は話し合いを終え、それぞれが動き出す。
「……他に仲間はいなさそうだが警戒は怠るなよ、俺達は持ち場に戻る」
「うむ、そうしてくれ………………………………?」
「?どうしたーるるゼロ?豆鉄砲でも喰らった顔してーるる」
「…………………いつの間に………しかし、何故じゃ?」
「何が………えっ!?」
ピキピキピキピキピキピキピキピキピキピキ
いつの間にか…ゼロを含む幹部達の足は氷に包まれていた。
「な、何だいこれは……っ!『反射』できない…っ!」
「…それだけじゃないわ、足が動かない。ただの氷じゃないわよ、何か文字になってるわ!」
『殺』
そう、幹部達の足を捕らえた氷は一つの文字を創り出していた。
「……忌み名の技…だけど忌み名は氷なんて使えないはず……」ブツブツ…
「……どーいう事だーるる?一体誰が……」
「……坊主……貴様一体どうやって…」
スキル
【氷の造花】×【殺】
【殺氷】
「そうだ、それが俺達『神』の第三の能力をてめえの体に宿した色々な名の想いと共に昇華させた神の力…『組合い』の力が足し算なら…この力は掛け算。使える能力の文字を好きなように入れ換えて新たな名前の能力を発現させる能力。名付けて………スキル【命名権(ライトオブネーミング)】だ。頑張れや、名無しの権兵衛」
誰の声も聞こえない
目の前が薄く、暗くなっていく
そうだ、俺は……俺達は負けたんだ……
身体から一気に力が抜け墜ちていく感覚がする……
もうスキルも使えない……何も打てる手がない……
俺の声も届かない…
俺を呼ぶ声も……もう……ない……
貫かれた腹穴からは血が止まらない…
何で俺はこんな事してるんだっけ……?
『旦那様………』
『ナナシ………』
そうだ、アイスメリアにリーフレイン……
二人を助けたいから……
『せんぱい…』『ナナシ…』『ナナシさん…』
皆の想いに応えたいから……
『※※さん…』
ヒュミ……彼女は無事だろうか…
『ナナシ様……』
そして、女神………
彼女のために……俺は……
グッ
何を弱気になっているんだ俺は。
たかが腹に穴が空いたくらいでっ!
血が止まらないから何だ!
何か考えろ、俺の命だけじゃない。
皆の命がかかってるんだ、死ぬまで、いや、死なせないし死なないまで諦めてんじゃない!
皆の思いを無駄にするな!
グググ……
意識をはっきりさせるため、俺は身体を動かす。
血は止まらないが剣が刺さっているのでまだ致命的な出血量ではない。
多少動いても問題ない。
何かここから俺に出来る事はないか…
ブゥゥゥゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥゥゥゥン
…何だ!?
何かポケットで震えてる………スマホか!
体内に埋め再度また取りだし、バイヴにしておいた携帯がけたたましく鳴動していた。
切れない……着信か?一体誰から…?
幹部達は何やら話をしていて気づいていない、まさかポケットに震える通信機械があるとは思ってもいないのだろう。
俺は薄れゆく意識の中、手をポケットに向けてゆっくりと動かした。
使い慣れたスマホだから服の上からでもだいたいわかる、服の上から通話ボタンをスライドした。
「よぉ、大分苦戦してるみたいじゃねーか未来の上司様、かはは」
この声……笑い方…どこかで………………
……………っ!
……もしかして!
「久しぶりじゃねぇか、いや、そんなでもねーか。てめえの愛しい破壊の神『破壊神』様だぜ」
何故こんな時に!?
破壊神から電話がかかってきた。
「いや、暇だったからよ、てめぇをずっと観察してたんだよ。かははっ!」
声がでかい。
しかし敵には気づかれてないようだった。
「安心しろよ、これは骨に直接響かせる会話法だ。てめぇにしか聞こえてねーよ」
骨伝導ってやつか……こっちからは声は出せないな…
しかし一体…何の用なんだ。
「いやぁてめぇが今諦めてたらそのまま死んでもらおうと思ったんだけどよ、これでも心が折れてねぇようだったからおせっかいに少し手助けしてやろうと思ってな。それに出会った時、チキン野郎なんて言って悪かったな」
…そんな事言われたっけ?まぁ似たような事は言われたか…
…それよりも……手助け……?
神は人の世界に手は出せないんじゃ……
「手は出さねーし、出せねーよ。だけど少しなら会話はできる。俺からやれるのはただのヒントだ。第3の能力、名に込められた『想い』の力だ」
この世界における能力。
人の3つの能力、第一に『字面』第二に『組み合い』そして第三……基礎となる『想い』の力。
それは人の名に込められた、能力の根幹となる力。
能力の基礎を形造る……方向性を決定する力だ。
けど、それが一体どうしたっていうんだ。
「この力は使おうと思って使える力じゃねぇ。『字』の力の基礎になっている能力の土台みてぇなもんだからな。例えば火や水って名付けられた時……それを魔法みてーに扱えるようになるのか、物体に付与させるようになるのか、自分の体に纏えるようになるのか、はたまたそれが全部できるようになるのかは『想い』によって決まる。『字』の能力や『組合い』の能力みてーに発現させて操れるようなもんじゃねぇ」
…じゃあ…一体何の助言なんだろうか……
「かはは、まぁ急かすな……つってもそろそろ敵さんが動き出しそうだから手短に話してやる。だけどよ、俺達『神』には自身に込められた名の想いを知る事で使える第三の能力がある。女神から神の字と能力を受け取ったてめぇにも使えるはずだぜ」
神が…使える第三の力…?
「しかも、ヤった女達からも能力を受け取ったてめぇなら俺達以上にぶっ飛んだ能力になる。ヤった後、甲斐甲斐しく女達から名前の想いを聞いてた甲斐があったじゃねえか、かはは」
あまりヤったヤった言わないでほしい。
そして覗いてたのかよこの神様。
しかし、そうだ。俺は皆から最後に必ず命名の由来を聞いていた。
~~~~~~~~~~
「名前の由来…ですか?」
「ああ、女神の名付け親は何で女神って名にしたのかなって」
~~~~~~~~
「……あまり思い出したくない事ではありますが……」
「あ、ごめん。辛い過去ならいいんだ」
「……別に構わないであります」
~~~~~~~~
「御父様と御母様の想いね!もちもちろん知っているわ!だけど何故そんな事を?」
「…知りたいんだ、この世界で…皆が何を思って名前をつけているのか」
~~~~~~~~
「う~ん…会ったばっかなのにこんな事までしてそんな事まで話すなんて恥ずかしいんだよっ!何か結婚するみたいなんだよっ!でも教えてあげるんだよ!」
~~~~~~~~
「………」
「すまない、辛い事を聞くようで……」
「うぅん、大丈夫っス。せんぱいのおかげでスッキリしました、もういつまでも泣いてられないっスからね!確か……お父さんとお母さんはこう言ってましたね…」
~~~~~~~~
「勿論知ってるわ、お母さんはよく話してくれたもの。アタシの名前の由来は…」
~~~~~~~
「………………ですー、かなり昔の話になりますが、そういった由来…想いがこの『女神』の名には込められていると聞いてますー」
~~~~~~~
【名無しの権兵衛】
そう、この世界での俺の名前は俺が名付けた。
世界のどこまでもあんたの名前が知れ渡るように。
名前の無いあんたが、嘲笑の意味じゃなく、皆からそれを名として呼ばれるように。
俺が皆にその名をしらしめてやる。
そう想い、そうなるように願った。
こんなところで、終わってる場合じゃない。
世界はまだ、俺の名を知らない。
だから
--------------
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◇
幹部達は話し合いを終え、それぞれが動き出す。
「……他に仲間はいなさそうだが警戒は怠るなよ、俺達は持ち場に戻る」
「うむ、そうしてくれ………………………………?」
「?どうしたーるるゼロ?豆鉄砲でも喰らった顔してーるる」
「…………………いつの間に………しかし、何故じゃ?」
「何が………えっ!?」
ピキピキピキピキピキピキピキピキピキピキ
いつの間にか…ゼロを含む幹部達の足は氷に包まれていた。
「な、何だいこれは……っ!『反射』できない…っ!」
「…それだけじゃないわ、足が動かない。ただの氷じゃないわよ、何か文字になってるわ!」
『殺』
そう、幹部達の足を捕らえた氷は一つの文字を創り出していた。
「……忌み名の技…だけど忌み名は氷なんて使えないはず……」ブツブツ…
「……どーいう事だーるる?一体誰が……」
「……坊主……貴様一体どうやって…」
スキル
【氷の造花】×【殺】
【殺氷】
「そうだ、それが俺達『神』の第三の能力をてめえの体に宿した色々な名の想いと共に昇華させた神の力…『組合い』の力が足し算なら…この力は掛け算。使える能力の文字を好きなように入れ換えて新たな名前の能力を発現させる能力。名付けて………スキル【命名権(ライトオブネーミング)】だ。頑張れや、名無しの権兵衛」
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