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第四十一話 みどりの人
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Tさんが雨の降る日の夕方に歩いて帰宅しようとしていたときのことだ。
傘を差しながら歩き慣れた道を歩く。前の方にはリュックを担いだ男性が、傘を持っていないのか濡れながらとぼとぼと歩いていた。
Tさんの方が歩くのが速く、前方にいた男性を追い抜いた。
「地面が濡れてるけど、早く帰りたいよな」
公園の中を通って少しショートカットする。水はけがよくなく、雨が降った分だけ水たまりができていた。
公園の出口にある階段にさしかかる。1段1段が広いため少し歩く速度を緩めて通っていく。
ほぼ上りきったため、少し後ろを振り向いてみた。
「うわっ」
後ろの階段の脇に何かが動いているのが見えた。
緑色をしていた。Tさんは不気味なものを感じてすぐに目をそらす。
外が薄暗くなってきたため、一瞬ではっきりと見えたわけではない。
「え、何?」
もう一度振り向く。
緑色の物体は輪郭がぼやけてはいるが、人の形をしているように見えた。
ゆらゆらと左右に揺れている。
こちらに向かってくる様子はない。
得体が知れないがTさんはすでにそれの横を通りすぎている。
関わり合いにならないよう、先を急ぐことにした。
「うわわっ!!」
叫び声。
後ろからだった。Tさんは慌てて振り向く。
誰かが階段で転んでいた。服装から、先ほどTさんが追い抜いたと思しき男性だと思われた。
どうやら緑色の何者かがまだ出現し続けていたらしい。
Tさんはそそくさと家路を急いだ。
傘を差しながら歩き慣れた道を歩く。前の方にはリュックを担いだ男性が、傘を持っていないのか濡れながらとぼとぼと歩いていた。
Tさんの方が歩くのが速く、前方にいた男性を追い抜いた。
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公園の中を通って少しショートカットする。水はけがよくなく、雨が降った分だけ水たまりができていた。
公園の出口にある階段にさしかかる。1段1段が広いため少し歩く速度を緩めて通っていく。
ほぼ上りきったため、少し後ろを振り向いてみた。
「うわっ」
後ろの階段の脇に何かが動いているのが見えた。
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「え、何?」
もう一度振り向く。
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