社畜の異世界料理道~美味しいものを求める旅へ~

ユキ

文字の大きさ
1 / 5

残業からの召喚?

しおりを挟む
いつ通りの残業終わり、社畜人生を歩んで早16年、唯一の楽しみといえば給料日後の食べ歩きで、最近は楽しみで仕方がない。

黒星ユキはいつも通りに夜の22時にハンバーガーを食べながら画面に向かっていた。
仕事は終わる気配はなく、今夜も深夜に帰宅、又はお泊まりコースまっしぐらだった。

「はぁ...終わる気がしねえ...」

ワックドバーガーをかじりながら1人ボヤき、パソコンで仕事を進める。

23時に回るかという時間帯、外は暗く、社内もパソコンの明かりだけがついてるという状況、他のみなはすでに帰り1人で作業を進める。
すでに慣れた作業である為、案外早く終わりそうだ。

「帰りにスーパーで久々に肉でも買って帰るかー」

案外スムーズに進む仕事に安堵し、他のことを考え出していた時の出来事である。


パソコンにいきなり魔法陣が出現したのだ。
エラーかと思いハンバーガーをまた口に運ぼうとした瞬間

目の前が真っ暗になった。




~~~~~~~~~~~~~~~~~


気がつくと草原に出ていた、周りにはよくあるような庭付きの一軒家が一軒と柵で囲われた畑があり、少し家から離れたところにはリンゴのような果物が実った木が生えている。

現状を理解するために周囲を見渡すと一人の女性が涙を流しながらこちらに近ずいてきた...いや怖い。

だけど、俺、いや、僕はこの女性を知っている...??
いや、違う...違う世界の俺が、僕に入ってきた?

理解が追いつかない、僕の事なのに僕が分からない...??
まるで違う世界の僕が僕に入ってきたみたいな...

「ユキ!良かった、生きてる...ほんとに良かった....」

 「姉さん...心配かけてごめんね」

そこで女性...いや、姉さんは俺の膝に寄りすがり、泣き崩れてしまった。
そこで理解した、俺は、いや僕は違う世界の僕と繋がったらしい、多分レイン姉さんのせいで。

記憶が混ざってるからなんとも言えないけど、今の僕は俺で、前の僕はこの記憶だけ残して...多分....死んでしまったのだと思う...
生まれ変わりとかそういうのではないはずだ、何故って?

だって、今ワックバーガー(しかも食べかけ)持ってるんだもん...

しかし、僕は仕事してたはずなんだけど、なんでこの子にのりうつったんだ?いや多分って言うか絶対僕の下にある魔法陣とか、あの時パソコンに出てた魔法陣が関係してるんだろうけど、ていうかレイン姉さんのせいだろ?

抱きつかれながら、下半身姉さんの涙で濡らしながら俺は空を仰ぎみた。



あぁ、青いなぁと....

あぁ、この状況なんなんだろうと....

そう空を見てると急に溜まりに溜まった眠気が襲いかかり。
そこで俺、いや僕は意識を手放した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

物語は始まりませんでした

王水
ファンタジー
カタカナ名を覚えるのが苦手な女性が異世界転生したら……

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...