フラグを折ったら溺愛されました

咲宮

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七章

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 確かに手紙の内容は、相手からの想いを綴るものが殆どだった。読み取れるのはレーネさんのお姉さんは好かれていたことで、お姉さんが何に対してどう未練を持っているのかはいまいちわからなかった。

「……駄目だ。レーネさんごめんなさい、ちょっと私には難しかったみたい」 
「いいのよ。私にもさっぱりだったのだから」
(……筆跡は間違いなくあそこに書かれたものと同じ。ということは、レーネさんの相手は彼女との恋を悲恋と思ってたの? 手紙からそんな様子は見れないのに……)

 アンナがギブアップすることに気付かずに、夢中で手紙を眺めていた。その様子を見たレーネさんが思わぬ提案をしてくれた。

「どうやらシーナは違うみたいね」
「あ。いえ、その」
「もし何か少しでもわかったり、気になったりするなら、これ持っていって」
「……読むだけでも気が引けるのに、持っていくのはさすがに。それにレーネさんからしたら私はまだ知り合って間もない」
「アンナの友人でしょ!充分信用に値するわ。そこは大丈夫よ」

 懸念をあげていくも、レーネさんにとってはほとんど全てが問題ない様子だった。

「……実は処分するか悩んでいたのよ。それにね、もしシーナに解決できる可能性が少しでもあって、姉さんの未練がちょっとでも晴れるなら、それ以上に願うことなんてないのよ。だから人助けだと思って持っていってくれない?」
「……」

 レーネさんの瞳は真剣そのもので、彼女の語る姿からは姉の未練を晴らしたいという気持ちと、長年向き合った解けない問題を解決したい気持ちが感じられた。

 揺るぎない気持ちを感じると、少しの沈黙を置いてから頷くことにした。

「……解決できるかわかりませんが、私で良ければ」
「やった!もちろんよ!!」
「シーナ頑張って!私も答えが気になるから」
「最大限尽くしますが、全てを理解できるかは」
「いいのよ、いいの!ほんのちょっとでも何かわかれば、スッキリするものでしょ。これに対する私の未練も薄まるわけだし。だから負担に感じないで、やりたいようにやった結果を教えてちょうだい。いつまでも待ってるわ」
「はい、わかりました」

 承諾を告げると、パアッと一気に明るくなるレーネさんの表情を見て切実さを感じた。それと同時に自分が導き出せる答えを導きたいと感じた。

「……この箱を任せたわ、お願いね」
「はい。わかり次第すぐさまこちらに向かいます」
「ありがとう」

 レーネさんのお姉さんの手紙が入った箱を渡されると、大切に受け取った。ここには大きな想いが託されているように思えて、その箱は凄く重く感じた。


 

 答えが見つけられますように。
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