転生令嬢はのんびりしたい!〜その愛はお断りします〜

咲宮

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第三章

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早速王妃教育が始まった。

礼儀作法やマナー等の初歩的なことから、この国の社会や政治等。
覚えなくていい事が大半だった。

本当なら家でゆっくりのんびり過ごしているはずなのにな…。

とにかく目立たないようにしたく、優秀さは欠片も出さなかった。
何もできない馬鹿令嬢。
のんびり生活を取り戻す為なら喜んでそれになろう。


そうある意味意気込んで頑張っていたのに、開始早々3日でなぜ私は殿下に捕まっているのでしょうか。


「…オルティアナ公爵令嬢」

「何でしょう殿下」

「このふざけた結果は何ですか」

そう言って殿下が突き出してきたのは先日解いたこの国の政治に関する簡単な小テスト。
100点満点中、見事に15点。
赤点である。

「ふざけた…?殿下は私が頑張ってとった15点をふざけたなどとおっしゃるのですか。…酷い、あんまりですわ」

そう言って悲しげな表情をするのだが…。

「演技するお嬢様も可愛いらしくずっと見ていたいのですが、今日ばかりはそれができません」

通用しませんでした。
というか何故か返り討ちにあった気分なのですけど。

部屋に二人を良いことに、またお嬢様なんて呼んでるし。

「…殿下。いくら婚約者候補だからといって部屋に二人きりは問題があると思いますが」

というか良くガイさんが許したわね。

「あぁ。ガイにはこの小テストを見せましたから。無言で納得してくれましたよ」

「…」

「さすがに騎士にお嬢様が頭が悪いなど嘘を覚えさせるわけにはいきませんから」

そんなこと言ったらガイさんもでしょ…。

「話を戻しますよお嬢様」

「………私は話すことが無いのですけど」

「では一方的に喋りますね」

「……」

「とにかくこのふざけた点数を何とかしてください」

「だから、ふざけてないです。これが私の実力ですから」

「貴女の頭の良さを私は熟知しております。この程度の問題なら満点を取れるということももちろん。…ですのでふざけたと表現しているのです」

「…熟知なんてしているわけ無いでしょう」

「いえ。お嬢様が前世で身につけられた資格や知識から大学を始めとするテストの点数も把握済みです」

怖っ!
資格はともかくテストの点数って…!
しかもそれを転生しても覚えてるってもはやホラーよホラー!


「そして…ここで頼むだけではお嬢様が悪い点数を取り続けることも知っています」

「…なら諦めてください」

「いえ。何度も言いますが、私はお嬢様以外と共になる気はございませんので。…お嬢様、最後のチャンスですよ。明日からは真面目に小テストを受けてくださいますね?」

もちろん答えは否だ。
真面目に受け始めた瞬間、私ののんびり生活は空の彼方へと消える。

「嫌です」

「…わかりました」

そう言うと、何故か殿下は微笑んだ。

「では、お嬢様…オルティアナ公爵令嬢は今の先生では身につかないとのことで、私が一対一でお教えいたします。明日からはそのつもりで」


………いやいやいや!?

何を言っているのこのクソ王子しつじ! 







そんなのありえないからっ!!
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