転生令嬢はのんびりしたい!〜その愛はお断りします〜

咲宮

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第五章

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「…ん」

赤月が目覚めたときの為に備えて、結局傍を私は離れなかった。
だけど、さすがに2日間起きているのは私の体ではできなかった。
気がついてたら眠っていた様で。

「おはようございます、お嬢様」

しっかり寝て回復した赤月がいた。
表情から疲れは見えず、とても良い雰囲気を纏っていた。

「…起きてたなら起こして良かったのに」

「いえ、気持ち良さそうに寝ていられましたから。それにお嬢様の寝顔を見られて得をしました」

「あぁ…そう」

元気そうで何より。

「…回復したみたいね」

「はい、お陰様です」

「なら良かった」

赤月の調子が戻ったなら私の役目は終わったな。

「よし、じゃあ私は部屋に戻るね」

「え」

「え?」

「もう、戻られるのですか?」

「え。うん」

まさか2日以上一緒にいてこれ以上なんて言わないでしょ?

「……わかりました。お嬢様、ゆっくり休んでください」

「あ、うん」

赤月はベットから降り、私を出口までエスコートした。

「お嬢様」

「ん?」

は守ってくださいね」

「?うん」

約束の具体的な内容を忘れていたが、確かゆっくり過ごすとかだったかなと思い軽く返事をした。

「なら良かったです」

「そう…じゃあまたね」

「はい、

他愛もない別れを述べ、部屋を後にした。











そして、自分の部屋に行くと…。
扉を開ける前に思った。
誰かの声がするなぁって。
リーシェいがいてそれに加え懐かしい声なんだけど…。
ここにいるのが不思議に思う。
正直…面倒くさい臭いしかしないからこの扉を開けたくないのだが…。
リーシェに押し付けるわけにもいかないだろうから、観念して開けよう。
…。
扉をゆっくり開けたので、幸い誰にも気づかれてない。

「……ですから!兄様!!いつまで婚約者を見つけないおつもりで!?」

「えー…まだいいよ」

「それは半年前にも聞きました!」
 
「半年前でしょ…そんな気持ちは変わらないって」

「変わってもらわないと困るのです!!」

「大丈夫大丈夫」

「何が大丈夫なのですか!オルティアナ家の未来に関わります!」

「ま、まぁ。御二方とも落ち着いてください」

「そうそう。リーシェの言うとおりだよ」

「何を言うんです兄様!リーシェ!貴女からも言ってちょうだい!」

「え、えっと…」

会話を聞くからに、今私の部屋では兄様とミラが兄妹げんかをしている。
……けんかというか、ミラの小言というか。
いや、兄妹の話ならいくらでもしてくれてかまわないのだけど…。
リーシェを間に突っ込むのは止めようか…。

「……」 

扉付近に私は立っているのだが、ミラも兄様も背を向けているので気づかれない。
リーシェは二人の対応に追われこっちになど気はいかない。

「…ミラ、わかったよ。わかったから」

「その台詞は何回目ですか?いつも適当に終わらせて、婚約者を結局作らないではないですか!」

「…作ったら満足なの?」

「いいえ?オルティアナ家にふさわしい方でないと!」

「……」

「前にも言いましたよね?肩書きか、愛かと」

そう。ミラは優しいから、兄様の婚約者選びは全力をつくしているのだ。
その基準としてはオルティアナ家にふさわしい何かを持っている者か、兄様が本当に愛した人か、である。
ミラはこんなにうるさく言ってるが、実は私よりも遥かに兄様大好きっ子。
ブラコン…なのかは定かではないが、本人は兄様の幸せを切に願っている。
兄様はオルティアナ家にふさわしい人間をミラが求めていると思っているが、実際ミラは愛を重要視している。












そろそろリーシェを助けなきゃだな。
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