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第38話 勇気を出して
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スライムを掌に乗せたまま地下からエントランスホールへ上がり、
そのまま一度、外へと出た俺たち。
側にあったテーブルにスライムをそっと下ろし、
改めて問いかけてみる。
「スライムちゃんや、どうしてここにいるのかな?
あの洞窟から、付いてきちゃったのかな?」
「……」
「やっぱりダメかー。
スライムが喋るなんて、聞いたことないもんなぁ……」
問いかけてみたものの、スライムは言葉を話せず、
ただ不思議そうな顔で俺を見ているだけだった。
……これは困ったなぁ。
事情が分からないと、どうすることもできない。
【スライムの記憶を覗いてみることを推奨します。
その後、Angelic Handの使用が効果的と考えます】
そう思って悩んでいると、エマから解決策を示してくれた。
確かにこの手で触れると、
相手の記憶が見えることがある――
ロウキの時には見えなかったから、
必ず見えるわけじゃないんだろうけど……
「ちょっと、やってみる!
スライムちゃん、少しだけごめんね?」
セドラの時と同じように、手を触れると、
ズキンッという頭の痛みのあと、脳裏にスライムの記憶が流れ込んできた。
「……これは、あの洞窟?
人間が攻めてきて……
みんな、怖がって出てこなくなったのか。
……あー。人間はスライムを、道具の材料として使ってるのか。
……まぁ……そうか……」
ズキンッと頭が痛くなったあとで見えたのは、
このスライムの仲間たちが人間に討伐され、
素材として使われている記憶だった。
それが、いつ頃の出来事なのかは分からない。
だけど――大切な仲間が次々と奪われていく恐怖と、
どうすることもできない悔しさが、悲しいほど伝わってきた。
人間にとって、スライムは重要な資源の一つなのかもしれない。
だからといって、俺にできることは限られているけど……
それでも、もし可能性があるなら――
「Angelic Hand……」
ポワァァァッ――
記憶を見せてもらったあと、唱えたAngelic Hand。
未だによく分からないけど、このAngelic Handは、
相手の心に出来た大きな傷を癒す効果もあるんじゃないかって思う。
ロウキの時はこれで呪いの鎖が解けた。
それがロウキの心の深い傷を癒すために必要だったからじゃないだろうか。
セドラの時は、唱えることで暴走を止め、
天涯孤独だったその寂しさから解放されたって思うんだ。
「……ねぇ、どう思う?みんな」
「仲間にしてやってよ、主ー!」
「スライム、かわいそう。」
「このスライムさんは、あるじさまなら助けてくれると感じて、
付いてきたのかもしれません」
「スライムを探していたんだ。
さっさと名をやって、従魔にしておけ」
「……そうだよなぁ。
じゃあ、また俺は一生懸命考えますから!」
「スライムちゃん、ちょっと待っててくれる?」
どうすべきか悩んでいた俺は、みんなに意見を求めた。
すると、クロをはじめ、全員が迷いなく「仲間にしよう」と言ってくれて、
俺の中の迷いは、すっと消えていった。
従魔にすることを決めた俺が、次に立ち向かうのは――
“名前を考える”という、最大の難関。
……苦手も苦手な、この瞬間。
スライムかぁ……どうしよう。
青いスライム……ブルースライム……いや違う。
宝石みたいに、キラキラしてるんだよなぁ、この子。
青系の宝石って……なんだっけ?
「……決まったよ。それじゃあ、進めるね。
――我が眷属となりし者よ。
この名を与える……ラピス」
「ラピスか。宝石から取ったのか」
「良い名前だと思います。あるじさま」
「ラピスー! よろしくな!」
「ラピス、なまえ、よかったね」
あまりにも宝石のように綺麗だったから、
青系の宝石の名前から、「ラピス」と名付けた。
名を与えた瞬間、
ラピスの体が、柔らかな光に包まれ――
すっと、俺の体の中に溶け込んでいくのが見えた。
とても幻想的な光景だった。
……この子も、喋ってくれたらいいんだけどなぁ。
そんなことを思っていると、
突然、ラピスがぴょんっとテーブルから降りた。
何をするのかと思えば、
木の枝を拾い上げ、地面に何かを書き始める。
「えっと……
どうくつ、なかま、いるよ……?」
「すごっ……! ラピス、字が書けるのか!」
「ほん、たべて、おぼえたよ。
しんか、できたら、おしゃべりも、できるよ」
「へぇ……すごいなぁ。
そうかぁ、ラピスは賢いんだなぁ」
「なかま、たすけてください」
「分かったよ。
なぁ、ロウキ。明日、また洞窟に向かってもいいか?」
「ああ。問題ない」
「また冒険だな!」
「そうですね、クロ兄さん! 楽しみですね!」
「たのしみ!」
地面に描かれたのは、まさかの“文字”だった。
どうやら、文字が書かれた本を食べて、
人間の言葉を覚えたらしい。
――知識系魔物。
その存在を、まざまざと見せつけられた気がした。
そしてラピスは、
洞窟に残された仲間を助けてほしいと、俺たちに訴えた。
もちろん、そのつもりではいたけれど、
念のため、みんなの顔を見ると、全員が迷いなく首を縦に振ってくれた。
……それでも。
あの洞窟には、本当にスライムの気配がなかった。
一体、どこに隠れる場所があったんだろう?
もし、生き残りがラピスだけだったら……
そんな可能性が、まったくないわけじゃない。
もしそうだったら、ラピスは、きっと大きなショックを受けるだろう。
どうか、みんな無事で、生きていてくれますように。
そんなことを考えながら、
俺は明日に向けて、準備を始めた――
◇
翌日になり、俺たちは再び海岸の洞窟を目指して出発した。
この道のりもすっかり慣れたもので、途中で昼食を取ったり、
ちょっとした魔物を討伐したり、野営を挟んだりしながら、
あっという間に王都付近まで辿り着いた。
この件が早めに解決できたら、
ギルドに寄ってガーノスさんと一緒に転移ゲートを設置しよう。
それから、セドラのところにも報告に行きたい。
そんなことを考えながら、俺たちは洞窟へと向かった。
「ルーメンス!」
洞窟に一歩足を踏み入れ、すぐに明かりを灯して奥へ進む。
やがて、三つの穴がある広い空間へと辿り着いたけど――
やっぱり、どこにもスライムの姿は見当たらなかった。
……まさか、本当に消えてしまったんじゃ……?
そんな不安が胸をよぎった、その時。
俺の肩に乗っていたラピスが、ひょいっと地面に降り立った。
そして、広場の中心まで歩いていくと、その小さな体で、精一杯声を張り上げた。
「キュキュキューーーイッ!!」
ラピスの可愛らしい声が空間に響いた瞬間、
さっきまで何も感じなかった気配が、突如として動き始めた。
思わず辺りを見回すと、
岩と岩の隙間から、カラフルな液体がじわりと流れ出してくる。
「え……これ、もしかして……」
「ようやく気配感知に引っかかってきたと思ったら、
液体になって隠れていたのか……」
「すげぇ! ジュースみたいだな!」
「スライムとは、このように液体にもなれるのですね……勉強になります」
「スライム、おいしそう……」
ゼリーのような液体が次々と溢れ出し、
やがて少しずつ、スライムの形へと変わっていく。
その様子を見ていたみんなは、
それぞれの性格がにじみ出る感想を口にしていて、
俺は思わず少し笑ってしまった。
それにしても――
スライムが体を完全に液体状にして、
こんなふうに隠れることができるなんて。
生き延びるために身につけた能力なんだろうな。
そう思うと同時に、ラピスはこの子たちを護るために、
必死になって俺たちのもとへ来たんだと、改めて実感した。
……よく頑張ったな、ラピス。
「っていうか……このスライム、何匹いるんだ?」
「ざっと見ても、20匹はいますね。あるじさま……」
「おお……20匹……
なぁ、ラピス。今ここにいるのは、この子たちで全員?」
コクンッ――
「そっか。じゃあ……ラピスは、この子たちをどうしたい?
全員、俺の従魔にしてほしいの?」
コクンッ――
コクンッ――
「うん、だよな。
……ロウキー、もしかして全員に名前をつけなきゃダメ?」
ラピスの頑張りを、無駄にはしたくない。
そんな思いから問いかけると、
ラピスは一生懸命、体を揺らして頷いた。
その姿があまりにも健気で、
俺は思わず微笑んでしまう。
とはいえ……
20匹近いスライム全員を従魔にするとなると、
やっぱり全員分の名前が必要なんじゃないか?
そう思って、ロウキに確認してみた。
「すべてに名を与える必要はない。
こやつらがラピスを群れの長と認めるのであれば、
ラピスの眷属に名づけは基本的に不要だ」
「そっかぁ。
……エマは、どう思う?」
【マスター自身がラピスを長と認めさせるか、
もしくはラピス自身がスライムと戦い、長の座を勝ち取るかになります。
ラピスを長と認めさせる方法としては、今いるスライムたちに問いかけてください。
“我が従魔ラピスを長と認める者よ。意志を示し、我が従魔となれ”
このように問いかけてください。
認められた場合、ラピスはスライムの長となり、
進化対象となります】
「……なるほどねぇ。
これ、ラピスの人生がかかってる感じでもあるのか……」
ロウキの説明と、エマからの情報を聞き、俺は少しだけ緊張していた。
今から行う問いかけで、ラピスの立ち位置が決まる――そう分かったから。
この子は、群れの中でも一番勇敢で、
誰よりも頑張り屋だと、俺は思っている。
だからこそ、認めてほしい。
でも、彼らには彼らの想いがあるかもしれない……
そんなことを考えながら、俺はスライムたちをゆっくりと見回し、
意を決して、エマに教えてもらった言葉を口にするため、深呼吸をした――
そのまま一度、外へと出た俺たち。
側にあったテーブルにスライムをそっと下ろし、
改めて問いかけてみる。
「スライムちゃんや、どうしてここにいるのかな?
あの洞窟から、付いてきちゃったのかな?」
「……」
「やっぱりダメかー。
スライムが喋るなんて、聞いたことないもんなぁ……」
問いかけてみたものの、スライムは言葉を話せず、
ただ不思議そうな顔で俺を見ているだけだった。
……これは困ったなぁ。
事情が分からないと、どうすることもできない。
【スライムの記憶を覗いてみることを推奨します。
その後、Angelic Handの使用が効果的と考えます】
そう思って悩んでいると、エマから解決策を示してくれた。
確かにこの手で触れると、
相手の記憶が見えることがある――
ロウキの時には見えなかったから、
必ず見えるわけじゃないんだろうけど……
「ちょっと、やってみる!
スライムちゃん、少しだけごめんね?」
セドラの時と同じように、手を触れると、
ズキンッという頭の痛みのあと、脳裏にスライムの記憶が流れ込んできた。
「……これは、あの洞窟?
人間が攻めてきて……
みんな、怖がって出てこなくなったのか。
……あー。人間はスライムを、道具の材料として使ってるのか。
……まぁ……そうか……」
ズキンッと頭が痛くなったあとで見えたのは、
このスライムの仲間たちが人間に討伐され、
素材として使われている記憶だった。
それが、いつ頃の出来事なのかは分からない。
だけど――大切な仲間が次々と奪われていく恐怖と、
どうすることもできない悔しさが、悲しいほど伝わってきた。
人間にとって、スライムは重要な資源の一つなのかもしれない。
だからといって、俺にできることは限られているけど……
それでも、もし可能性があるなら――
「Angelic Hand……」
ポワァァァッ――
記憶を見せてもらったあと、唱えたAngelic Hand。
未だによく分からないけど、このAngelic Handは、
相手の心に出来た大きな傷を癒す効果もあるんじゃないかって思う。
ロウキの時はこれで呪いの鎖が解けた。
それがロウキの心の深い傷を癒すために必要だったからじゃないだろうか。
セドラの時は、唱えることで暴走を止め、
天涯孤独だったその寂しさから解放されたって思うんだ。
「……ねぇ、どう思う?みんな」
「仲間にしてやってよ、主ー!」
「スライム、かわいそう。」
「このスライムさんは、あるじさまなら助けてくれると感じて、
付いてきたのかもしれません」
「スライムを探していたんだ。
さっさと名をやって、従魔にしておけ」
「……そうだよなぁ。
じゃあ、また俺は一生懸命考えますから!」
「スライムちゃん、ちょっと待っててくれる?」
どうすべきか悩んでいた俺は、みんなに意見を求めた。
すると、クロをはじめ、全員が迷いなく「仲間にしよう」と言ってくれて、
俺の中の迷いは、すっと消えていった。
従魔にすることを決めた俺が、次に立ち向かうのは――
“名前を考える”という、最大の難関。
……苦手も苦手な、この瞬間。
スライムかぁ……どうしよう。
青いスライム……ブルースライム……いや違う。
宝石みたいに、キラキラしてるんだよなぁ、この子。
青系の宝石って……なんだっけ?
「……決まったよ。それじゃあ、進めるね。
――我が眷属となりし者よ。
この名を与える……ラピス」
「ラピスか。宝石から取ったのか」
「良い名前だと思います。あるじさま」
「ラピスー! よろしくな!」
「ラピス、なまえ、よかったね」
あまりにも宝石のように綺麗だったから、
青系の宝石の名前から、「ラピス」と名付けた。
名を与えた瞬間、
ラピスの体が、柔らかな光に包まれ――
すっと、俺の体の中に溶け込んでいくのが見えた。
とても幻想的な光景だった。
……この子も、喋ってくれたらいいんだけどなぁ。
そんなことを思っていると、
突然、ラピスがぴょんっとテーブルから降りた。
何をするのかと思えば、
木の枝を拾い上げ、地面に何かを書き始める。
「えっと……
どうくつ、なかま、いるよ……?」
「すごっ……! ラピス、字が書けるのか!」
「ほん、たべて、おぼえたよ。
しんか、できたら、おしゃべりも、できるよ」
「へぇ……すごいなぁ。
そうかぁ、ラピスは賢いんだなぁ」
「なかま、たすけてください」
「分かったよ。
なぁ、ロウキ。明日、また洞窟に向かってもいいか?」
「ああ。問題ない」
「また冒険だな!」
「そうですね、クロ兄さん! 楽しみですね!」
「たのしみ!」
地面に描かれたのは、まさかの“文字”だった。
どうやら、文字が書かれた本を食べて、
人間の言葉を覚えたらしい。
――知識系魔物。
その存在を、まざまざと見せつけられた気がした。
そしてラピスは、
洞窟に残された仲間を助けてほしいと、俺たちに訴えた。
もちろん、そのつもりではいたけれど、
念のため、みんなの顔を見ると、全員が迷いなく首を縦に振ってくれた。
……それでも。
あの洞窟には、本当にスライムの気配がなかった。
一体、どこに隠れる場所があったんだろう?
もし、生き残りがラピスだけだったら……
そんな可能性が、まったくないわけじゃない。
もしそうだったら、ラピスは、きっと大きなショックを受けるだろう。
どうか、みんな無事で、生きていてくれますように。
そんなことを考えながら、
俺は明日に向けて、準備を始めた――
◇
翌日になり、俺たちは再び海岸の洞窟を目指して出発した。
この道のりもすっかり慣れたもので、途中で昼食を取ったり、
ちょっとした魔物を討伐したり、野営を挟んだりしながら、
あっという間に王都付近まで辿り着いた。
この件が早めに解決できたら、
ギルドに寄ってガーノスさんと一緒に転移ゲートを設置しよう。
それから、セドラのところにも報告に行きたい。
そんなことを考えながら、俺たちは洞窟へと向かった。
「ルーメンス!」
洞窟に一歩足を踏み入れ、すぐに明かりを灯して奥へ進む。
やがて、三つの穴がある広い空間へと辿り着いたけど――
やっぱり、どこにもスライムの姿は見当たらなかった。
……まさか、本当に消えてしまったんじゃ……?
そんな不安が胸をよぎった、その時。
俺の肩に乗っていたラピスが、ひょいっと地面に降り立った。
そして、広場の中心まで歩いていくと、その小さな体で、精一杯声を張り上げた。
「キュキュキューーーイッ!!」
ラピスの可愛らしい声が空間に響いた瞬間、
さっきまで何も感じなかった気配が、突如として動き始めた。
思わず辺りを見回すと、
岩と岩の隙間から、カラフルな液体がじわりと流れ出してくる。
「え……これ、もしかして……」
「ようやく気配感知に引っかかってきたと思ったら、
液体になって隠れていたのか……」
「すげぇ! ジュースみたいだな!」
「スライムとは、このように液体にもなれるのですね……勉強になります」
「スライム、おいしそう……」
ゼリーのような液体が次々と溢れ出し、
やがて少しずつ、スライムの形へと変わっていく。
その様子を見ていたみんなは、
それぞれの性格がにじみ出る感想を口にしていて、
俺は思わず少し笑ってしまった。
それにしても――
スライムが体を完全に液体状にして、
こんなふうに隠れることができるなんて。
生き延びるために身につけた能力なんだろうな。
そう思うと同時に、ラピスはこの子たちを護るために、
必死になって俺たちのもとへ来たんだと、改めて実感した。
……よく頑張ったな、ラピス。
「っていうか……このスライム、何匹いるんだ?」
「ざっと見ても、20匹はいますね。あるじさま……」
「おお……20匹……
なぁ、ラピス。今ここにいるのは、この子たちで全員?」
コクンッ――
「そっか。じゃあ……ラピスは、この子たちをどうしたい?
全員、俺の従魔にしてほしいの?」
コクンッ――
コクンッ――
「うん、だよな。
……ロウキー、もしかして全員に名前をつけなきゃダメ?」
ラピスの頑張りを、無駄にはしたくない。
そんな思いから問いかけると、
ラピスは一生懸命、体を揺らして頷いた。
その姿があまりにも健気で、
俺は思わず微笑んでしまう。
とはいえ……
20匹近いスライム全員を従魔にするとなると、
やっぱり全員分の名前が必要なんじゃないか?
そう思って、ロウキに確認してみた。
「すべてに名を与える必要はない。
こやつらがラピスを群れの長と認めるのであれば、
ラピスの眷属に名づけは基本的に不要だ」
「そっかぁ。
……エマは、どう思う?」
【マスター自身がラピスを長と認めさせるか、
もしくはラピス自身がスライムと戦い、長の座を勝ち取るかになります。
ラピスを長と認めさせる方法としては、今いるスライムたちに問いかけてください。
“我が従魔ラピスを長と認める者よ。意志を示し、我が従魔となれ”
このように問いかけてください。
認められた場合、ラピスはスライムの長となり、
進化対象となります】
「……なるほどねぇ。
これ、ラピスの人生がかかってる感じでもあるのか……」
ロウキの説明と、エマからの情報を聞き、俺は少しだけ緊張していた。
今から行う問いかけで、ラピスの立ち位置が決まる――そう分かったから。
この子は、群れの中でも一番勇敢で、
誰よりも頑張り屋だと、俺は思っている。
だからこそ、認めてほしい。
でも、彼らには彼らの想いがあるかもしれない……
そんなことを考えながら、俺はスライムたちをゆっくりと見回し、
意を決して、エマに教えてもらった言葉を口にするため、深呼吸をした――
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「おー!」
「めぇー!!」
友達を一千万人作る事が目標のエレンと、エレンの事が好きすぎるあまり、人前でもお構いなくつい『沼』の力を使ってしまうメェ君。
そんな一人と一匹を、スキル研究家としても保護者としても、スローライフを通して褒めて伸ばして導いていく。
子育て成長、お仕事ストーリー。
ここに爆誕!
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