ゲイ卒したいのに、何故かスパダリセフレに溺愛&求婚されてます!

有村千代

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おまけSS セクシー下着チャレンジ♡(2)★

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(どうして、いつもタイミングよく帰ってくるんだよ!?)

 大慌てでベッドに飛び込み、頭まで布団を被る。移動のさなか、スラックスを履こうとしたけども上手くいかず、下着をどうにかする猶予などなかった。

「お、ミノムシがいる」

 まもなくして、寝室に顔を覗かせる高山。
 侑人は反射的に返事をした。

「おおおかえりなさい、高山さんっ」

 いや、寝たふりでも決め込めばよかったかもしれない――が、すべて後の祭りだ。
 頭を抱えるこちらをよそに、高山はベッドへと腰かけたようだ。重みでマットレスが揺れる。

「ただいま。帰宅早々、何やってんだ?」
「っ……外、肌寒かったから」
「ふうん。そうか――なら、俺が温めてやろうか?」

 言って、いきなり高山が覆いかぶさってきた。布団に手をかけると、そのままの勢いで引き剥がそうとする。

「あ、待っ……」

 抵抗を試みるものの、力で敵うような相手ではない。気づけば、高山の顔が目前に迫っていて、あっという間に唇を塞がれてしまった。

「んっ、ふ」

 身をよじらせて相手の肩を押すが、その手もあっさり掴まれてしまう。口内をねっとりと蹂躙されるうち、だんだんと体の力が抜け落ちていくのを感じた。

「だめ、高山さ……っ」
「『駄目』って、何が駄目なんだ?」

 高山はからかうような口調で、こちらのシャツに手をかける。肌を撫で回しながら、そろそろと下へ下へと移動させていき――、

「ん?」

 あっと思ったときにはもう遅い。
 不意に高山が視線を落とす。視線の先にあったのは、履きかけのスラックスと、ちらりと覗く黒いレース生地。

 穴があったら入りたい、とはまさにこのことだろう。一瞬にして、侑人の頭が羞恥で満たされる。
 一方、高山は目をぱちくりとさせたのち、ニヤリといやらしい笑みを浮かべた。

「もっとよく見せて」

 そう呟くや否や、スラックスを脚から引き抜いてしまう。

 侑人は咄嗟に脚を閉じようとしたが、高山が強引に膝を割り入れてくるものだから、あられもない姿を晒すこととなった。あまりにも恥ずかしい状況に、体中が沸騰しそうな勢いだ。

「やべ、マジかよ……エッロ」

 心からの言葉ともとれる呟き。そのいかがわしい下着を、高山はまじまじと目に焼き付けるようにして眺めている。

 熱い視線を感じるだけで駄目だった。頼りない布地の下、窮屈そうに押し上げているものの形が、ますます浮き出てならない。
 その様相を目の当たりにした高山が、ゴクリと生唾を飲んだのがわかった。

「っは、こんなにでっかくしやがって。見られて興奮してんのか?」
「ち、ちがっ」
「違わないだろ。随分とやらしいじゃねえの、こんなエロい下着どうしたんだよ?」

 下着の紐を指先で引っ張りつつ、高山は嬉々として尋ねてくる。
 遊んでいるような仕草だが、羞恥とともに甘い刺激が走って、侑人は小さく吐息を漏らした。

「っ、や……」

 待ったをかけようにも、言葉にならない。
 高山の口元は愉しげに弧を描いており、嗜虐的な色が見え隠れしていた。

「これ、後ろはどうなってんだ?」
「あっ!?」

 グイっと腰を持ち上げられて、慌てて声を上げる。が、抵抗する間もなく、でんぐり返しのような体勢を取らされてしまった。

「おお、こっちもすげえのな。ケツ丸見えじゃねえか」

 否応なしに、高山の視線が突き刺さる。

 せめて視線から逃れようと身をよじるも、逆効果しか生まなかった。紐状のTバックが、思いきり尻の谷間に食い込んでしまう。
 そんなこちらの様子を嘲笑うかのように笑み、高山はTバックに沿って指を這わせてきた。

「こいつはまさに据え膳、ってやつか?」

 高山の指先が後孔のあたりをくすぐる。はしたなくもヒクヒクと収縮するそれを意識して、侑人はさらに顔を赤らめた。

 くすぐったくてもどかしい。死ぬほど恥ずかしいのに、もっと触ってほしいなどと思ってしまう自分がいる。
 ただ、まだ理性が残っていて、ねだるような言葉を口にするのははばかられた。

「そんな、じゃ……」

 弱々しく否定の言葉を絞りだす。
 高山は小さく息をついて、すっと身を引いた。

「まあ侑人がそう言うなら、俺だって無理強いしないが」

 思わず侑人は顔を上げる。
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