天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生

西洋司

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第二部「ハルコン青年期」

45 リ・プロローグ_04

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 ファイルド国王ラスキンが新たに国是とした「善隣外交」により、近隣諸国との融和が進んできた。

 その立役者となったのが、ハルコンの生み出した2つの仙薬エリクサーだ。

 それら2薬はハルコンA(本薬)、ハルコンB(強壮剤擬き)という愛称で安価で販売され、近隣諸国にまで広く普及して、一帯の医療インフラが急速に進展することになった。

 その功績により、ハルコンは若干11歳ながら領地なしの子爵の位を賜った。
 
 ハルコンは王立学校の生徒ながら、王立研究所の初代所長となり、昼夜を問わず忙しい毎日を送るようになった。

 その研究所は、近隣諸国からも優秀な研究者を多く受け容れ、今後の社会発展のための様々な研究が進みつつある。

 かつての敵国だった隣国コリンド。でも、現在はファイルド国の「善隣外交」に賛同することになり、両国を跨いだ産業が順調だ。

 コリンドはハルコンの助言の多くを受け容れ、現在はハルコンの生地東方3領産の生花や香水を輸入して、石鹸やシャンプーといった衛生材の生産を主力産業とすることになった。

 かつての荒廃した国土も急速に回復し、社会インフラ、衛生インフラ、様々な公共整備が成されつつあるのだ。

 そんな折、かつてハルコンに命を救われたコリンドの皇女ステラが、近隣諸国の要となりつつあるファイルド国に留学する旨、王宮に打診してきた。

 王ラスキンは、コリンドの皇室がハルコンと姻戚関係を結ぶつもりだと理解し、二女のシルファーに発破をかけつつ、ステラを受け容れる手配をした。

 ステラはハルコン、シルファー、ミラの通う王立学校に留学し、共に学び始めた。
 かつての敵国の麗しの姫君であるステラは、たちまち学園で人気者となり、ハルコン達はホッと胸を撫でおろす。

 そんな折、王立学校祭の準備期間中、サスパニアのばら撒いた生物兵器「フラワーインフルエンザ」で、ハルコンの生地、東方3領産の生花が次々と枯れる現象、「花枯れ」が発生する。

 ハルコンは前世の知識を総動員して、特効薬にハルコンB(強壮剤擬き)を用いることにより、水際でその根絶に成功した。

 そして、ついに待ちに待った王立学校祭が始まった。
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