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第二部「ハルコン青年期」
51 オニキス関門まで_06
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* *
「夜分にお勤め、お疲れ様です。ハルコン様のお帰りを、心よりお待ち申しておりました」
私(ハルコン)がファイルド国の王宮に戻ったのは、夜の五つ(19時)頃。
コリンドのサスパニア国境近くの河川敷で夕食を終えた後、元女盗賊と「半次郎」の2人を伴って、一時帰国していた。
「お迎えありがとうございます。セロンさん、……。陛下はお待ちでいらっしゃいますか?」
「はい。早くハルコン様にお会いしたいと、仰っておいでです」
セロンさんは、シルファー団長が幼少の頃から専属の侍女だった人だ。現在は臨時で、ラスキン国王陛下の秘書を務めている。
そして、彼女もまたNPCの一人で、これまで王宮の様子を探る際、彼女の視野を何度かお借りしたことがある。
「そうですか、……。では急がないと!」
「はい、……。では、ご案内致しますね!」
「はい」
こちらがニッコリと笑うと、セロンさんも優しく微笑んだ。
私達は、セロンさんが先導して夜の王宮内を移動する。
日中は多くの女官や騎士達、役人達が動き回っている王宮だけど、……。
今、19時を過ぎた頃には人も出払っていて、ほとんど人を見かけることはなかった。
半ば伽藍洞(がらんどう)の王宮内を、奥に奥に進んでいくと、以前ミーティングに利用した20畳ほどの部屋に案内された。
「こちらです、……ハルコン様」
「はい」
私は入口に立つセロンさんに軽く会釈しながら、明るい室内に元女盗賊と「半次郎」を伴って入室する。
そうしたら、ラスキン国王陛下と宰相様が、奥の書類机で何事か話しているところだった。
「おぉ、ハルコン殿。夜分にご足労をかけたね。すまないが、そちらのソファーに座って、少々お待ち頂けますかな?」
「はい、……。こちらこそ、夜分に失礼致します!」
陛下と宰相様に笑顔で会釈をすると、お二方も笑顔でひとつ頷かれた。
そのまま、中ほどに設置されたソファーセットに座ると、元女盗賊と「半次郎」の2人は、席の後ろに控えるように立っている。
本日は、この2人の役割はあくまで護衛だ。元女盗賊は、人材派遣業の件で王宮と取引を始めたばかりだけど、……。今回は、その話についてではない。
だから、ここ最近のようにひらひらしたワンピース風ドレスで着飾ることもなく、薄い皮鎧を身にまとっている。
「おぉ、待たせたね3人とも。夜分に報告にきて貰って、とても助かるよ!」
陛下はそう仰ると、私だけでなく、後ろに控える元女盗賊と「半次郎」にも笑顔をお向けになられた。
そうしたら、2人もまたこくりと頷いて応じている。
陛下が私の前にお座りになり、その背後に宰相様がお立ちになる。傍らにはセロンさんも控え、見るからに有能そうな笑顔をこちらに向けた。
「夜分にお勤め、お疲れ様です。ハルコン様のお帰りを、心よりお待ち申しておりました」
私(ハルコン)がファイルド国の王宮に戻ったのは、夜の五つ(19時)頃。
コリンドのサスパニア国境近くの河川敷で夕食を終えた後、元女盗賊と「半次郎」の2人を伴って、一時帰国していた。
「お迎えありがとうございます。セロンさん、……。陛下はお待ちでいらっしゃいますか?」
「はい。早くハルコン様にお会いしたいと、仰っておいでです」
セロンさんは、シルファー団長が幼少の頃から専属の侍女だった人だ。現在は臨時で、ラスキン国王陛下の秘書を務めている。
そして、彼女もまたNPCの一人で、これまで王宮の様子を探る際、彼女の視野を何度かお借りしたことがある。
「そうですか、……。では急がないと!」
「はい、……。では、ご案内致しますね!」
「はい」
こちらがニッコリと笑うと、セロンさんも優しく微笑んだ。
私達は、セロンさんが先導して夜の王宮内を移動する。
日中は多くの女官や騎士達、役人達が動き回っている王宮だけど、……。
今、19時を過ぎた頃には人も出払っていて、ほとんど人を見かけることはなかった。
半ば伽藍洞(がらんどう)の王宮内を、奥に奥に進んでいくと、以前ミーティングに利用した20畳ほどの部屋に案内された。
「こちらです、……ハルコン様」
「はい」
私は入口に立つセロンさんに軽く会釈しながら、明るい室内に元女盗賊と「半次郎」を伴って入室する。
そうしたら、ラスキン国王陛下と宰相様が、奥の書類机で何事か話しているところだった。
「おぉ、ハルコン殿。夜分にご足労をかけたね。すまないが、そちらのソファーに座って、少々お待ち頂けますかな?」
「はい、……。こちらこそ、夜分に失礼致します!」
陛下と宰相様に笑顔で会釈をすると、お二方も笑顔でひとつ頷かれた。
そのまま、中ほどに設置されたソファーセットに座ると、元女盗賊と「半次郎」の2人は、席の後ろに控えるように立っている。
本日は、この2人の役割はあくまで護衛だ。元女盗賊は、人材派遣業の件で王宮と取引を始めたばかりだけど、……。今回は、その話についてではない。
だから、ここ最近のようにひらひらしたワンピース風ドレスで着飾ることもなく、薄い皮鎧を身にまとっている。
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陛下はそう仰ると、私だけでなく、後ろに控える元女盗賊と「半次郎」にも笑顔をお向けになられた。
そうしたら、2人もまたこくりと頷いて応じている。
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