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第二部「ハルコン青年期」
51 オニキス関門まで_14
* *
「そうですねぇ、……。これからお話致しますけど、あくまで私(ハルコン)が12歳の子供だということを前提に、お聞きして下さいね!」
私がそう言うと、ラスキン国王陛下と宰相様は、「「もちろんですとも!」」と仰いながら笑顔で頷かれた。
なら、こちらも特に隠すことはない。全て正直に話してしまおうとハルコンは思った。
「では、まずコリンドの皇帝陛下ですが、……。サスパニアとの再度の戦闘を、基本望まれてはおりません。皇帝陛下は非戦派の代表と見て、間違いないと思われます!」
「「……」」
こちらの言葉に、国王陛下と宰相様はひとつ頷かれた。
その表情から、どうやらこちらの所見と大体同じなのではないかと思われた。
「次に第一皇子のアビル殿下ですが、……。現在軍に在籍しておられ、発想が軍制を基本にしているところがあります」
「つまり、好戦派ということかね?」
陛下が率直にお訊ねになられると、宰相様も「どうなのかね?」と付け加えられた。
「そうですねぇ、……。殿下は軍に所属されていて、物事全般を軍制の維持と絡めてお考えです。ですが、基本如何に軍を損耗することなく維持できるかをお考えでして、……。また兵員だけでなく、人民の健康を重視したり、栄養面、衛生面の視点を強くお持ちです」
「ほぅ。何か、それといった出来事でもあったのかね?」
陛下のお言葉に、こちらも「そうですねぇ、……」と答えると、……。
「数年前、まだコリンドの戦後復興がままならなかった時期に、帝都周辺には多くのバラックが建ち、し尿を垂らし放題で衛生面は最悪でした。それを、ファイルド国側でサポートを始めることで、大幅に改善されたのですが、……。その件にアビル殿下も協力していたようです、……」
「ほぅ、……。興味ありますな! 続けて頂けますかな?」
「はい、……。バラックにいた住民達を、新事業の石鹸工場に送り出して雇用創出、工場増設に伴って新しい住宅の整備、……。また、バラックにいた医者や薬師は新工場の企業医として再雇用。住民達の一部に商家で働いていた者がおりまして、……。帳簿をつけられる者には、ファイルド国から導入した複式簿記を新たに教え、工場の事務員として役立てているそうです!」
こちらとしては、なかなかの手腕だと思って、つい興奮気味にお伝えしたのだけど、……。
陛下と宰相様は、軽く目を細めてニッコリとこちらをご覧になられた。
「ハルコン殿、……。複式簿記も衛生面も栄養面も、全て貴殿の功績ではありませんか! それを、アビル殿がコリンド国内で行ったというのは、手柄を取られたように思われませんか?」
宰相様がそう仰ると、陛下もこちらの真意を探るようにじっと見られた。
「そうですねぇ、……。これからお話致しますけど、あくまで私(ハルコン)が12歳の子供だということを前提に、お聞きして下さいね!」
私がそう言うと、ラスキン国王陛下と宰相様は、「「もちろんですとも!」」と仰いながら笑顔で頷かれた。
なら、こちらも特に隠すことはない。全て正直に話してしまおうとハルコンは思った。
「では、まずコリンドの皇帝陛下ですが、……。サスパニアとの再度の戦闘を、基本望まれてはおりません。皇帝陛下は非戦派の代表と見て、間違いないと思われます!」
「「……」」
こちらの言葉に、国王陛下と宰相様はひとつ頷かれた。
その表情から、どうやらこちらの所見と大体同じなのではないかと思われた。
「次に第一皇子のアビル殿下ですが、……。現在軍に在籍しておられ、発想が軍制を基本にしているところがあります」
「つまり、好戦派ということかね?」
陛下が率直にお訊ねになられると、宰相様も「どうなのかね?」と付け加えられた。
「そうですねぇ、……。殿下は軍に所属されていて、物事全般を軍制の維持と絡めてお考えです。ですが、基本如何に軍を損耗することなく維持できるかをお考えでして、……。また兵員だけでなく、人民の健康を重視したり、栄養面、衛生面の視点を強くお持ちです」
「ほぅ。何か、それといった出来事でもあったのかね?」
陛下のお言葉に、こちらも「そうですねぇ、……」と答えると、……。
「数年前、まだコリンドの戦後復興がままならなかった時期に、帝都周辺には多くのバラックが建ち、し尿を垂らし放題で衛生面は最悪でした。それを、ファイルド国側でサポートを始めることで、大幅に改善されたのですが、……。その件にアビル殿下も協力していたようです、……」
「ほぅ、……。興味ありますな! 続けて頂けますかな?」
「はい、……。バラックにいた住民達を、新事業の石鹸工場に送り出して雇用創出、工場増設に伴って新しい住宅の整備、……。また、バラックにいた医者や薬師は新工場の企業医として再雇用。住民達の一部に商家で働いていた者がおりまして、……。帳簿をつけられる者には、ファイルド国から導入した複式簿記を新たに教え、工場の事務員として役立てているそうです!」
こちらとしては、なかなかの手腕だと思って、つい興奮気味にお伝えしたのだけど、……。
陛下と宰相様は、軽く目を細めてニッコリとこちらをご覧になられた。
「ハルコン殿、……。複式簿記も衛生面も栄養面も、全て貴殿の功績ではありませんか! それを、アビル殿がコリンド国内で行ったというのは、手柄を取られたように思われませんか?」
宰相様がそう仰ると、陛下もこちらの真意を探るようにじっと見られた。
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