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第二部「ハルコン青年期」
51 オニキス関門まで_23
* *
「何とも、……味気(あじけ)ないわね!」
干し肉をもしゃもしゃと食べながら、シルファー団長がそう呟かれると、……。
ステラ殿下が「えぇ、全くっ!」と仰いつつ、冷めた茶をずずーっとお飲みになる。
ホンと、お二人とも、……。
さっきから、ずっとこんな感じだ。
普段忙しい人が急に暇になると、様々な問題が噴出するという話があるけど、……。
まさに、今がそれなのかもしれない。
いつもなら、今時分には旅団の料理長が腕を振るった食事を摂(と)って、意気揚々といったところだったのに、……。
それが、旅団全員に休養日を与えてしまったから、料理する人まで仕事を休んでしまっているのだ。
「だから、私は言ったんですよ! 休養日は、何も全員ではなくても、後で振り替えで取らせれば良かったんですよって!!」
「ワァ~ってるわよぉ~っ、そんなのっ! だって、いつも一生懸命働いているから、どうしてもって思っちゃったんだよぉ~っ!!」
年上のお二人が本音をぶち撒けあっていて、こちらとしても何ともし難い。
さて、……。一体どうしたことやら、と思っていたら、……。
すると、ミラが私(ハルコン)の脇腹をコツコツと小突いてくるので、半身を近づけると、……。
「ハルコン、……。キミが何とかしなさいよぉ!」
お二人に聞こえないよう、耳元に小声で訴えてくる。
本来なら、年長のアントン騎士長か、妙齢の女占い師に解決を求めるところなんだけど、……。
それがさぁ、……。こんな厄介な時に限って、大人達が指揮車から姿を消してしまっていて、今はいないんだよね。
もしかすると、2人して普段の子守から解放されるべく、林の奥の方にでも散策に出かけているのかもしれない。
今は朝五つの後(9時)。
陽(ひ)は頭上高くまで上(のぼ)り、夏の暑さにそろそろ参ってくる時刻なんだけど、……。
まぁ、……。とりあえず、指揮車の室内は冷暖房完備だから、うだるような暑さではない。
そんなところに、先ほどから団長とステラ殿下で、火花を散らし合っているんだよね。
「あぁっ、もうっ! やってらんないわねっ!」
この空気に我慢できなかったのか、団長が少しだけうんざりそうに呻いた。
すると、それを合図に、ステラ殿下がテーブルの天板をコップの底でカンと鳴らして、立ち上がりなさった。
「団長ご自身が、旅団全員の休養日とお決めになったのですからねっ! 食事係まで全員休ませてしまって、ホンと考えが浅はかですっ!」
「……」
ステラ殿下がそう仰ると、団長は自身の非をあげつらわれて、キッと睨み返した。
「何とも、……味気(あじけ)ないわね!」
干し肉をもしゃもしゃと食べながら、シルファー団長がそう呟かれると、……。
ステラ殿下が「えぇ、全くっ!」と仰いつつ、冷めた茶をずずーっとお飲みになる。
ホンと、お二人とも、……。
さっきから、ずっとこんな感じだ。
普段忙しい人が急に暇になると、様々な問題が噴出するという話があるけど、……。
まさに、今がそれなのかもしれない。
いつもなら、今時分には旅団の料理長が腕を振るった食事を摂(と)って、意気揚々といったところだったのに、……。
それが、旅団全員に休養日を与えてしまったから、料理する人まで仕事を休んでしまっているのだ。
「だから、私は言ったんですよ! 休養日は、何も全員ではなくても、後で振り替えで取らせれば良かったんですよって!!」
「ワァ~ってるわよぉ~っ、そんなのっ! だって、いつも一生懸命働いているから、どうしてもって思っちゃったんだよぉ~っ!!」
年上のお二人が本音をぶち撒けあっていて、こちらとしても何ともし難い。
さて、……。一体どうしたことやら、と思っていたら、……。
すると、ミラが私(ハルコン)の脇腹をコツコツと小突いてくるので、半身を近づけると、……。
「ハルコン、……。キミが何とかしなさいよぉ!」
お二人に聞こえないよう、耳元に小声で訴えてくる。
本来なら、年長のアントン騎士長か、妙齢の女占い師に解決を求めるところなんだけど、……。
それがさぁ、……。こんな厄介な時に限って、大人達が指揮車から姿を消してしまっていて、今はいないんだよね。
もしかすると、2人して普段の子守から解放されるべく、林の奥の方にでも散策に出かけているのかもしれない。
今は朝五つの後(9時)。
陽(ひ)は頭上高くまで上(のぼ)り、夏の暑さにそろそろ参ってくる時刻なんだけど、……。
まぁ、……。とりあえず、指揮車の室内は冷暖房完備だから、うだるような暑さではない。
そんなところに、先ほどから団長とステラ殿下で、火花を散らし合っているんだよね。
「あぁっ、もうっ! やってらんないわねっ!」
この空気に我慢できなかったのか、団長が少しだけうんざりそうに呻いた。
すると、それを合図に、ステラ殿下がテーブルの天板をコップの底でカンと鳴らして、立ち上がりなさった。
「団長ご自身が、旅団全員の休養日とお決めになったのですからねっ! 食事係まで全員休ませてしまって、ホンと考えが浅はかですっ!」
「……」
ステラ殿下がそう仰ると、団長は自身の非をあげつらわれて、キッと睨み返した。
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