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第一部「ハルコン少年期」
32 姫君ステラ・コリンドの留学 その1_03
* *
ステラ殿下の一行が、ファイルド国に入国して数日。
旅も終盤に差しかかり、もう直ぐ王都に到着するタイミングで、ハルコンとミラが一行に合流した。
今回の留学の道中、ず~っと大人達に囲まれてきた殿下。
そこに、年齢の近いハルコンとミラが派遣されてきたのだ。
殿下は、不思議そうにこちらを見ていらっしゃった。
「私の名は、ハルコン・セイントークです。王都までの道中、ご案内いたします。どうぞ、よろしくお願い申し上げます」
そう言ってニコリと微笑むと、ステラ殿下の表情は、まるで薔薇が咲いたように紅潮する。
「あなたが、ハルコン様でいらっしゃいましたか? 私は本国にいる頃から、ず~っと一目お会いしたかったのですっ!」
感極まったように、突然身を乗り出して、こちらの両手を掴んでこられた。
ハルコンは内心の動揺を隠しつつ、笑顔を作って冷静に応じることにした。
「それは光栄です。これから殿下の留学なされる王立学校で、共に学んでいけたらと思っております。できましたら、もう一人の紹介もよろしいでしょうか?」
「えぇ、もちろん。そちらの方のお名前も、伺ってよろしいかしら?」
「殿下、お初にお目にかかります。私の名はミラ・シルウィット。ハルコン同様、王立学校で共に学ばせて頂ければと存じ上げます」
そう言って、恭しく頭を下げるミラ。
「こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。学校での生活には慣れないところも多々あると思います。今後、いろいろお訊ねすることになっても構いませんか?」
「「ええ、もちろんです。お役に立てたら光栄に存じ上げます」」
ハルコンとミラが揃って満面の笑みを浮かべて応じると、殿下の表情は更に明るく輝いた。
その場から王都の中心地の王宮まで、ハルコンとミラは騎乗して同行する予定だった。
「もしよろしければ、ハルコン様とミラ様も、馬車の中で私とお話しできないかしら?」
そのご提案に、ハルコンとミラは笑顔で、「「ぜひ、こちらこそお願いいたします」」といって遠慮せずに応じ、馬車に同乗した。
その後の数時間、ステラ殿下はハルコンやミラに対しあれこれ様々な質問を続けてきた。
これまで体調を理由に、宮殿からほとんど外に出ることのなかった殿下だ。
見るもの聞くもの、全てがとても新鮮で、大いに心を揺さぶられ続けてきたのだろう。
ファイルド国の社会のことや世俗のこと、どんなものが流行っているのかとか料理はどんなものが食べられているのかとか、ホンといろいろお訊ねになられた。
ハルコンとミラがその都度丁寧にお答えすると、ステラ殿下はこれから訪れる留学生活に思いを馳せたのか、大いに目を輝かせていらっしゃった。
ステラ殿下の一行が、ファイルド国に入国して数日。
旅も終盤に差しかかり、もう直ぐ王都に到着するタイミングで、ハルコンとミラが一行に合流した。
今回の留学の道中、ず~っと大人達に囲まれてきた殿下。
そこに、年齢の近いハルコンとミラが派遣されてきたのだ。
殿下は、不思議そうにこちらを見ていらっしゃった。
「私の名は、ハルコン・セイントークです。王都までの道中、ご案内いたします。どうぞ、よろしくお願い申し上げます」
そう言ってニコリと微笑むと、ステラ殿下の表情は、まるで薔薇が咲いたように紅潮する。
「あなたが、ハルコン様でいらっしゃいましたか? 私は本国にいる頃から、ず~っと一目お会いしたかったのですっ!」
感極まったように、突然身を乗り出して、こちらの両手を掴んでこられた。
ハルコンは内心の動揺を隠しつつ、笑顔を作って冷静に応じることにした。
「それは光栄です。これから殿下の留学なされる王立学校で、共に学んでいけたらと思っております。できましたら、もう一人の紹介もよろしいでしょうか?」
「えぇ、もちろん。そちらの方のお名前も、伺ってよろしいかしら?」
「殿下、お初にお目にかかります。私の名はミラ・シルウィット。ハルコン同様、王立学校で共に学ばせて頂ければと存じ上げます」
そう言って、恭しく頭を下げるミラ。
「こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。学校での生活には慣れないところも多々あると思います。今後、いろいろお訊ねすることになっても構いませんか?」
「「ええ、もちろんです。お役に立てたら光栄に存じ上げます」」
ハルコンとミラが揃って満面の笑みを浮かべて応じると、殿下の表情は更に明るく輝いた。
その場から王都の中心地の王宮まで、ハルコンとミラは騎乗して同行する予定だった。
「もしよろしければ、ハルコン様とミラ様も、馬車の中で私とお話しできないかしら?」
そのご提案に、ハルコンとミラは笑顔で、「「ぜひ、こちらこそお願いいたします」」といって遠慮せずに応じ、馬車に同乗した。
その後の数時間、ステラ殿下はハルコンやミラに対しあれこれ様々な質問を続けてきた。
これまで体調を理由に、宮殿からほとんど外に出ることのなかった殿下だ。
見るもの聞くもの、全てがとても新鮮で、大いに心を揺さぶられ続けてきたのだろう。
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