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幻獣士の王 第ニ章まで
賢い鷹はお姉さん
しおりを挟む私の名はクレド。
レナードさんというご主人様に幼雛の時に引き取られたんだ。
初めてここに来た時には兄弟の2人と一緒だった。
今までの人間は片言?っていう短い言葉しか聞いた事がなかったけど、ご主人様の声は優しくてはっきり聞こえたんだ。だから仲良くなりたいって言われてイイョってお返事したんだ。
最初の頃は兄弟達と離れて寂しかった夜もあった。でもいつもご主人が一緒にいてくれて優しくお世話してくれた、だから嬉しかったよ。
ここで時々ママの代わりをしてくれるのはコッコのルゼさん。私は覚えてないけど一時的に幻獣の仔の臨時の養い親の銀狼さんにもお世話になっていたんだって。
私が初めての訓練から帰る時に馬の子と狼犬の兄弟が増えることになった。まだ警戒心が強い幻獣の仔と、コッコ一家しか居ないご主人の家は急に賑やかになったんだ。でもコッコの成体以外は皆んな幼体ばかりでご主人は大変だったんだって。
でも私は成長が早い小型種なのでレナード家の長女的存在。と言ってもその時にはコッコ以外は雌は居なかったし、コッコ一家は群れで行動しているから偶然居合わせるか、ご主人が忙しく留守をしている時以外は接触しないから他の子が成体になるまでは雄ばかりだったけど。
でもご主人のおかげで同じ日に産まれた兄弟姉妹の一番小さかった私が、成体になる頃には一番大きな雌になった。
私の家系は手紙を運んだり、偵察したりと人族の役に立つ仕事をする優秀な血筋なんだって。だから伝書屋のヘルマンさんのところで大切にされているの。
私が生まれた時は兄弟1人以外にも同じ変異種がたくさん孵化したんだって。変異種は普通の子より賢いけど、その分身体が弱くて直ぐに調子を崩すんだって。私はルゼさんのおかげで辛くなるとご主人が果汁を飲ませてくれたから、他の変異種の子達より辛い時間が少なかったんだって。すごいよね?
私は小さかったから最初は兄弟達と訓練する事もあったけど、本格的な飛行訓練をする様になって来たら体格の似た子達とする様になったんだ。
最初は生まれた家に手紙を運ぶための訓練が多かったけど、ご主人が森などに採取のお仕事をする様になってからは索敵の訓練も習ったんだ。
ご主人はそれを知ってからは私を森に行った時にお仕事をくれるようになって、仮契約して名前もくれたんだ。私とだけで森に行く時は小動物も良く見かけるけど、幼体達全員で行くと草食動物も見かけない時もあるんだ。何でだろう?
狼犬達はどこでも元気いっぱいで走り回る。森に行く時はご主人から離れ過ぎたら追うように言われてるの。だって夢中になってはぐれてから探しに行くより、はぐれたと2人が困惑してからご主人のところに連れて行くだけの方が楽だからね。ご主人には『いつも頼りになるお姉さんだね』って褒めてもらえるの。
ルゼさんと私だけが仮契約しているから、遠く離れた場所に居ても方向は分かるからご主人も安心出来るんだって。小さ過ぎてワガママだった狼犬達も、性格がはっきりして来てタンサイボウ?の兄と、シンチョウ?な弟という感じになって、注意しなきゃいけないのは兄の方と分かって来たから楽になったわ。
小馬は人間に育児ホウキっていうのをされて、ケガをさせられていたみたいで優しいご主人さえも怖がっていたの。でも魔牛の混血の牛のママさんが、甲斐甲斐しくお世話して、ご主人は他の人と違うから大丈夫と言い聞かせてくれたから少しずつ慣れていったの。
今では一緒にうちに来た狼犬達と兄弟の様にじゃれあってる。一番の仲良しは幻獣の子。体付きや近い種族だから行動が楽みたい。あと1人ぼっち同士っていうのもあるみたいね。
一番先に成体になる私がしっかりしないとダメね。でも出来れば一緒の小屋で過ごせる子が増えてくれたら嬉しいな。
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