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同性愛者は「弱者」なのか?
5.同性愛は本当に少ないか?
今まで述べた通り、我が国では同性愛は珍しい行為ではなかった。
それどころか、今の日本は過去に戻りつつある気がする。
アニメや漫画・同人誌などでは、「ショタ」とか「男の娘」とかと言われるキャラクタが人気を集めている。二次元だけではなく、大島薫を始めとした女装男子やニューハーフなどもAV業界で人気だ。ゲイ向け掲示板などでは、「ノンケ」を自称する男たちがよく相手を求めている。
――同性愛というのは本当に少ないのだろうか?
この答えとなりそうなのが「キンゼイ指標」だ。
アルフレッド゠チャールズ゠キンゼイは、アメリカの性科学者である。元は昆虫学者だったのだが、性教育を通じて人間の性行動を研究するようになった。そして、同じ種類の昆虫でも一匹として同じものがないのと同様、人間の性的特質も一つとして同じではないという結論に行き着く。
そんなキンゼイは、人間の性的指向を「0」から「6」まで分類する。完全な異性愛者は「0」、両性愛者は「3」、完全な同性愛者は「6」だ。
以下は、アルフレッド゠キンゼイ『人間女性における性行動』下巻からの引用である。
【0】全ての心理的反応と外面に見える性活動の全てが、異性に向けられているものを0とする。このような人はどんな同性愛的な反応も知らず、明らかに同性愛的な活動は行わない。正確に分析すれば、どんな人でも時には同性愛的な刺激に反応するし、またそう反応できるのだから、ここに0とする人は、完全に異性愛的だと通常は考えられる人である。
【1】偶然には同性に対して心理・性的な反応を起こし、そして(または)偶然、同性の者と性的な接触を持つことはあるが、その心理・性的な反応と(または)外面に見える経験がほとんど全く異性に向けられるものを1とする。同性愛的な反応と(または)経験は通常は稀か、心理的に大した意味を持っていないか、あるいは全く偶然に始まる。このような人が意識的に同性間の接触を再び行なおうとする場合は、もしあるとしても、数えるほどしかない。従ってその経歴中、同性間の反応と経験よりも、異性間の反応と(または)経験の方が遥かに多い。
【2】同性間の刺激に対してかなりはっきりと反応し、偶然とは言えないような同性愛の経験を持ちはするが、その心理・性的な反応と(または)はっきりした経験が主として異性愛的であるものを2とする。こういう人々の中には、同性愛の経験の量はほんの少ししかない者もいるし、又かなり多い者もいる。だが、どちらの場合でも、異性愛的な要素の方が常に優勢なのである。はっきりした経験が全て一方に向かっているのに、心理・性的な反応は大部分反対の方向に向かっている人もいる。だが、こういう人は常に同性間の経験を予期するとエロティックな性的喚起を受けるし、また(あるいは)同性の者と肉体的に接触しても同じである。
【3】異性愛的傾向と同性愛的傾向の尺度の中央部にあるものを3とする。この種の人の心理的反応と(または)外面に見える経験は、異性愛的であると共に同性愛的であり、その傾向はほぼ半々だ。従ってどちらのタイプの接触をも受け入れ、同じ程度に享楽し、そしてどちらか一方を強く好むということはない。
【4】心理的な反応が同性のものに向けられている場合の方が多く、そして(または)同性のものと性的な接触の方が多いものを4とする。この種の人は同性の者と接触するのを好むけれど、それにも拘わらず異性の者に対してもはっきりと反応し、そして(または)異性との外面に見える接触をかなり多く維持している。
【5】心理的な反応と(または)外面に見える活動が、ほとんど全く同性愛的な者を5とする。こういう人は、異性には偶然にしか反応せず、そして(または)その異性との外面に見える経験は偶然のものでしかない。
【6】心理的な反応で完全に同性愛的であり、また全ての外面に見える経験でも同性愛的に反応しているという形跡があるものを完全に同性愛的であるものとして6とする。なかには外面に見える同性間の接触は一度も行なったことはないが、その心理的な反応のために6とされる者もいる。しかし、この種の人で異性に対して心理的に反応したり、または外面に見える性的な接触を行ない、その接触の中で異性に対して反応したものは一人もいない。
一九四八年、5300人の男性の性的指向をキンゼイは調査する。一九五三年には、6000人の女性に対して同じ調査が行なわれた。
以下は、その結果である。
【男性】
0 76%
1 3%
2 6%
3 3%
4 3%
5 2%
6 6%
【女性】
0 82%
1 6%
2 3%
3 1%
4 1%
5 1%
6 1%
また、二〇一六年には、イギリスの調査会社である YouGov が1600人を対象に同様の調査を行なった。なお、十八歳から二十四歳の若年層と、それ以上の年齢の大人とでは別々の調査が行われている。
【二十四歳以上】
0 72%
1 9%
2 6%
3 2%
4 1%
5 1%
6 4%
【十八歳から二十四歳】
0 46%
1 22%
2 13%
3 3%
4 4%
5 1%
6 6%
驚いたことに、若年層の半分以上が異性愛者ではないと答えたのだ。
キンゼイが調査を行った頃は、キリスト教の影響が強かったため「0」の割合が大きかったのだろう。
二〇一六年のイギリスの調査については、若年層の方が同性愛に対して抵抗が少ないため「0」の割合が少なかったのだ。
同性愛に寛容な我が国で行なった場合、どのような結果となるだろうか。
ちなみに、キンゼイ指標は以下のサイトで診断することができる。
https://www.idrlabs.com/jp/kinsey-scale/test.php
それどころか、今の日本は過去に戻りつつある気がする。
アニメや漫画・同人誌などでは、「ショタ」とか「男の娘」とかと言われるキャラクタが人気を集めている。二次元だけではなく、大島薫を始めとした女装男子やニューハーフなどもAV業界で人気だ。ゲイ向け掲示板などでは、「ノンケ」を自称する男たちがよく相手を求めている。
――同性愛というのは本当に少ないのだろうか?
この答えとなりそうなのが「キンゼイ指標」だ。
アルフレッド゠チャールズ゠キンゼイは、アメリカの性科学者である。元は昆虫学者だったのだが、性教育を通じて人間の性行動を研究するようになった。そして、同じ種類の昆虫でも一匹として同じものがないのと同様、人間の性的特質も一つとして同じではないという結論に行き着く。
そんなキンゼイは、人間の性的指向を「0」から「6」まで分類する。完全な異性愛者は「0」、両性愛者は「3」、完全な同性愛者は「6」だ。
以下は、アルフレッド゠キンゼイ『人間女性における性行動』下巻からの引用である。
【0】全ての心理的反応と外面に見える性活動の全てが、異性に向けられているものを0とする。このような人はどんな同性愛的な反応も知らず、明らかに同性愛的な活動は行わない。正確に分析すれば、どんな人でも時には同性愛的な刺激に反応するし、またそう反応できるのだから、ここに0とする人は、完全に異性愛的だと通常は考えられる人である。
【1】偶然には同性に対して心理・性的な反応を起こし、そして(または)偶然、同性の者と性的な接触を持つことはあるが、その心理・性的な反応と(または)外面に見える経験がほとんど全く異性に向けられるものを1とする。同性愛的な反応と(または)経験は通常は稀か、心理的に大した意味を持っていないか、あるいは全く偶然に始まる。このような人が意識的に同性間の接触を再び行なおうとする場合は、もしあるとしても、数えるほどしかない。従ってその経歴中、同性間の反応と経験よりも、異性間の反応と(または)経験の方が遥かに多い。
【2】同性間の刺激に対してかなりはっきりと反応し、偶然とは言えないような同性愛の経験を持ちはするが、その心理・性的な反応と(または)はっきりした経験が主として異性愛的であるものを2とする。こういう人々の中には、同性愛の経験の量はほんの少ししかない者もいるし、又かなり多い者もいる。だが、どちらの場合でも、異性愛的な要素の方が常に優勢なのである。はっきりした経験が全て一方に向かっているのに、心理・性的な反応は大部分反対の方向に向かっている人もいる。だが、こういう人は常に同性間の経験を予期するとエロティックな性的喚起を受けるし、また(あるいは)同性の者と肉体的に接触しても同じである。
【3】異性愛的傾向と同性愛的傾向の尺度の中央部にあるものを3とする。この種の人の心理的反応と(または)外面に見える経験は、異性愛的であると共に同性愛的であり、その傾向はほぼ半々だ。従ってどちらのタイプの接触をも受け入れ、同じ程度に享楽し、そしてどちらか一方を強く好むということはない。
【4】心理的な反応が同性のものに向けられている場合の方が多く、そして(または)同性のものと性的な接触の方が多いものを4とする。この種の人は同性の者と接触するのを好むけれど、それにも拘わらず異性の者に対してもはっきりと反応し、そして(または)異性との外面に見える接触をかなり多く維持している。
【5】心理的な反応と(または)外面に見える活動が、ほとんど全く同性愛的な者を5とする。こういう人は、異性には偶然にしか反応せず、そして(または)その異性との外面に見える経験は偶然のものでしかない。
【6】心理的な反応で完全に同性愛的であり、また全ての外面に見える経験でも同性愛的に反応しているという形跡があるものを完全に同性愛的であるものとして6とする。なかには外面に見える同性間の接触は一度も行なったことはないが、その心理的な反応のために6とされる者もいる。しかし、この種の人で異性に対して心理的に反応したり、または外面に見える性的な接触を行ない、その接触の中で異性に対して反応したものは一人もいない。
一九四八年、5300人の男性の性的指向をキンゼイは調査する。一九五三年には、6000人の女性に対して同じ調査が行なわれた。
以下は、その結果である。
【男性】
0 76%
1 3%
2 6%
3 3%
4 3%
5 2%
6 6%
【女性】
0 82%
1 6%
2 3%
3 1%
4 1%
5 1%
6 1%
また、二〇一六年には、イギリスの調査会社である YouGov が1600人を対象に同様の調査を行なった。なお、十八歳から二十四歳の若年層と、それ以上の年齢の大人とでは別々の調査が行われている。
【二十四歳以上】
0 72%
1 9%
2 6%
3 2%
4 1%
5 1%
6 4%
【十八歳から二十四歳】
0 46%
1 22%
2 13%
3 3%
4 4%
5 1%
6 6%
驚いたことに、若年層の半分以上が異性愛者ではないと答えたのだ。
キンゼイが調査を行った頃は、キリスト教の影響が強かったため「0」の割合が大きかったのだろう。
二〇一六年のイギリスの調査については、若年層の方が同性愛に対して抵抗が少ないため「0」の割合が少なかったのだ。
同性愛に寛容な我が国で行なった場合、どのような結果となるだろうか。
ちなみに、キンゼイ指標は以下のサイトで診断することができる。
https://www.idrlabs.com/jp/kinsey-scale/test.php
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