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episode4【平安京 閉鎖空間での危機】
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竜馬と「さつき」が悪魔ガニーを追って辿り着いた先は平安時代の京都だった。
エルが放った偵察用bug(バグ:虫)の調査によると、道の両脇に所狭しと立ち並ぶ質素な木造家屋が庶民の住居で、他に寺院と大きな家が所々に点在し、大きな家は上流階級の貴族が住んでいる屋敷だと教えてくれた。
さらに平安京と呼ばれるこの地域の人口は約10~12万の人が住んでいること等の報告があった。
勿論、この時代に伏見稲荷神社や清水寺、金閣寺といった有名な名所が未だ立っていない時代だったが、京都生まれの「さつき」には何処か郷愁(きょうしゅう)を感じるものがあって、生まれた平成の時代に通じている様に思えた。
竜馬と「さつき」それに後から追いかけて来た死神少女の三人は悪魔ガニーの手掛かりを求めて、平安京と呼ばれる昔の京都を、とにかく歩いて何処かに悪魔ガニーの足跡が残っていないか、情報収集をすることにした。
家屋が立ち並ぶ大通りを行き交う人々は、竜馬たちには見慣れない恰好をしていて、麻で作った衣服に袴(はかま)、それに帽子を被っている人が多く道を歩いていた。
エルが衣服を直垂(ひたたれ)、帽子を烏帽子(えぼし)と言って、この時代の庶民の服装だと教えてくれた。
三人が、人々の姿を見て変わった恰好と思った様に、皮鎧を着た大男の竜馬とセーラー服を着た足の長い「さつき」、それに姫ファッションの死神少女の奇妙な取り合わせの恰好は、見る人々に奇異な感じを与えた。
道をすれ違った平安京の人達、老若男女全ての注目の的になった。
三人は平安京の町並みを楽しみながら、観光する感覚で見てまわった。
「さつき」が『ねえ、竜馬、お腹がすいたわ、団子か何か、売ってないかしら・・・』と呟いたことから、忘れていたある事に気づくことになった。
『そうだな、そう言えば冥界の女神様の屋敷で食事を頂いてから、何も食べていないな、こんなことあるのかな?
ははは・・・天上界では何故か空腹感が無かったから、食べることを忘れていたよ!』
『竜馬、それはね、冥界や次元の狭間では、本当は何も食べなくともいいようになっているの・・・ペルセポネー様の屋敷で、ご馳走を出されて、空腹感が無かった筈なのに、もしかしたら美味しいと感じたとしたら、それは人間界の記憶が美味しいと感じさせただけ、長く住めば食べる必要がないから、食欲を無くすとになった筈だわ・・・天上界では人が持つとされる欲、特に五欲(「食欲・財欲・色欲・名誉欲・睡眠欲」)などは必要が無いものだから』と死神少女が竜馬に言葉を返した。
突然、その時、死神少女のお腹から『ぐ~』という音がした気がしたので、顔を覗くと、可愛い顔を赤らめて、ばつが悪そうに『お腹の音じゃないわよ!』と必死に否定したので、竜馬と「さつき」は笑った。
死神は人間界に来ると、如何(どう)やら食欲が出るらしいことが分かった。
だから死神という仕事柄、人間界に来ることが多いことが幸いして、天上人の様に食欲を失わずに済んでいるのかも知れない。
何はともあれ、何処かで腹ごしらえをすることで意見が纏まったが、この時代には何処を歩いても「団子屋」はおろか「めしや」らしき店は見当たらなかった。
それもその筈、平安時代は未だ庶民は「ヒエやアワ」を食べていた時代である。
「さつき」が言う団子など、ある筈もなかったが、歩き回って、楽市をしている場所で、干した魚や栗・柿・梨・柘榴(ざくろ)など季節の果実を商う露天商をようやく見つけることができた。
『おやじ、そこの柿と梨を頂けないか?』
竜馬はそう言いながら、持っていた金貨を投げたが、露天商のおやじは、その金貨を見て固まってしまった。
『兄さん、これは「おあし」ですか?米か絹をお持ちじゃ・・・』と訝(いぶか)しげな顔で言葉を返して来た。
平安京はこの時代の最高権力者の帝(みかど)が住むところであり、先進的な地域だったが、庶民の暮らしでは未だ、物々交換、米や絹などの物品貨幣が中心だった。
貨幣については、ようやく銅貨を貴族が使い始めた頃であり、エストランド金貨はともかく、砂金を見たことがあるのは貴族たちだけだったから、おやじが戸惑ったのも無理もなかった。
どうしても売って欲しい竜馬たちと、それを拒む露天商の周りには、変わった三人組が珍しいこともあり、いつの間にか人盛りが出来ていた。
押し問答をしていると、『どうしたのか?』と身なりの良い貴族か役人らしい男が声を掛けて来た。
『これはこれは晴明(せいめい)様、この変わった身なり兄さんたちが、「おあし」も無いのに売り物を寄こせと言うんです』
『そうか、若者よ!おやじのいう事は本当か?場合によっては咎(とが)めを覚悟してもらわなきゃいかんが・・・』
『それは、このおやじの言いがかりだ・・・そこに金貨を置いているだろう』竜馬は晴明に金貨を見せた。
『ん・これは・・・?』
晴明と呼ばれた男は驚いた様に思わず声をあげた。
『おやじ、これは金をいう「おあし」だ、これ一枚で、ここにある産物を全て渡しても足りない価値があるものじゃ』
『ひえ~』おやじは驚いた。
だが、そこは商売人、きっちりと柿や梨を沢山、竜馬たちに押しつけ、にんまりと金貨を受け取って、店じまいをしてしまった。
この後、竜馬たちは秋の味覚を味わい、空腹感を満たすことが出来た。
この身なりの良い、後で貴族だと分かったが、晴明という男に屋敷に誘われることになった。
多分、高価な金を持っていることよりも、珍しそうに竜馬たちの姿形を見ていたので、そちらの方に興味を持ったのかのかも知れない。
いや、もしかしたら、ただ平安貴族は退屈なだけという理由かも知れない。
晴明の屋敷に向かう道すがら、竜馬たちの身に、危険が迫った。
突然、辺りの動きが止まったと思ったら、澄み切った平安京の青い空が、ぼんやりとした灰色に変わった。
気が付くと、そこには竜馬たち三人と、この異変に巻き込まれた晴明の四人だけが、この閉鎖空間に取り込まれていた。
そして、明らかに竜馬たちの命を狙って、巨大流星が幾つも降って来て、危機が迫った。
『こんな事ができる者がいるとしたら、多分、上位神だけだわ・・・』と死神少女は思うのだった。
全宇宙を作ったとされる創造神が、竜馬と「さつき」の命を※直接、狙って来たのである。
晴明は突然の出来事に、思わずお漏らしをしてしまった。
無理もない、決して、人が経験することのない出来事なのだから・・・。
エルが放った偵察用bug(バグ:虫)の調査によると、道の両脇に所狭しと立ち並ぶ質素な木造家屋が庶民の住居で、他に寺院と大きな家が所々に点在し、大きな家は上流階級の貴族が住んでいる屋敷だと教えてくれた。
さらに平安京と呼ばれるこの地域の人口は約10~12万の人が住んでいること等の報告があった。
勿論、この時代に伏見稲荷神社や清水寺、金閣寺といった有名な名所が未だ立っていない時代だったが、京都生まれの「さつき」には何処か郷愁(きょうしゅう)を感じるものがあって、生まれた平成の時代に通じている様に思えた。
竜馬と「さつき」それに後から追いかけて来た死神少女の三人は悪魔ガニーの手掛かりを求めて、平安京と呼ばれる昔の京都を、とにかく歩いて何処かに悪魔ガニーの足跡が残っていないか、情報収集をすることにした。
家屋が立ち並ぶ大通りを行き交う人々は、竜馬たちには見慣れない恰好をしていて、麻で作った衣服に袴(はかま)、それに帽子を被っている人が多く道を歩いていた。
エルが衣服を直垂(ひたたれ)、帽子を烏帽子(えぼし)と言って、この時代の庶民の服装だと教えてくれた。
三人が、人々の姿を見て変わった恰好と思った様に、皮鎧を着た大男の竜馬とセーラー服を着た足の長い「さつき」、それに姫ファッションの死神少女の奇妙な取り合わせの恰好は、見る人々に奇異な感じを与えた。
道をすれ違った平安京の人達、老若男女全ての注目の的になった。
三人は平安京の町並みを楽しみながら、観光する感覚で見てまわった。
「さつき」が『ねえ、竜馬、お腹がすいたわ、団子か何か、売ってないかしら・・・』と呟いたことから、忘れていたある事に気づくことになった。
『そうだな、そう言えば冥界の女神様の屋敷で食事を頂いてから、何も食べていないな、こんなことあるのかな?
ははは・・・天上界では何故か空腹感が無かったから、食べることを忘れていたよ!』
『竜馬、それはね、冥界や次元の狭間では、本当は何も食べなくともいいようになっているの・・・ペルセポネー様の屋敷で、ご馳走を出されて、空腹感が無かった筈なのに、もしかしたら美味しいと感じたとしたら、それは人間界の記憶が美味しいと感じさせただけ、長く住めば食べる必要がないから、食欲を無くすとになった筈だわ・・・天上界では人が持つとされる欲、特に五欲(「食欲・財欲・色欲・名誉欲・睡眠欲」)などは必要が無いものだから』と死神少女が竜馬に言葉を返した。
突然、その時、死神少女のお腹から『ぐ~』という音がした気がしたので、顔を覗くと、可愛い顔を赤らめて、ばつが悪そうに『お腹の音じゃないわよ!』と必死に否定したので、竜馬と「さつき」は笑った。
死神は人間界に来ると、如何(どう)やら食欲が出るらしいことが分かった。
だから死神という仕事柄、人間界に来ることが多いことが幸いして、天上人の様に食欲を失わずに済んでいるのかも知れない。
何はともあれ、何処かで腹ごしらえをすることで意見が纏まったが、この時代には何処を歩いても「団子屋」はおろか「めしや」らしき店は見当たらなかった。
それもその筈、平安時代は未だ庶民は「ヒエやアワ」を食べていた時代である。
「さつき」が言う団子など、ある筈もなかったが、歩き回って、楽市をしている場所で、干した魚や栗・柿・梨・柘榴(ざくろ)など季節の果実を商う露天商をようやく見つけることができた。
『おやじ、そこの柿と梨を頂けないか?』
竜馬はそう言いながら、持っていた金貨を投げたが、露天商のおやじは、その金貨を見て固まってしまった。
『兄さん、これは「おあし」ですか?米か絹をお持ちじゃ・・・』と訝(いぶか)しげな顔で言葉を返して来た。
平安京はこの時代の最高権力者の帝(みかど)が住むところであり、先進的な地域だったが、庶民の暮らしでは未だ、物々交換、米や絹などの物品貨幣が中心だった。
貨幣については、ようやく銅貨を貴族が使い始めた頃であり、エストランド金貨はともかく、砂金を見たことがあるのは貴族たちだけだったから、おやじが戸惑ったのも無理もなかった。
どうしても売って欲しい竜馬たちと、それを拒む露天商の周りには、変わった三人組が珍しいこともあり、いつの間にか人盛りが出来ていた。
押し問答をしていると、『どうしたのか?』と身なりの良い貴族か役人らしい男が声を掛けて来た。
『これはこれは晴明(せいめい)様、この変わった身なり兄さんたちが、「おあし」も無いのに売り物を寄こせと言うんです』
『そうか、若者よ!おやじのいう事は本当か?場合によっては咎(とが)めを覚悟してもらわなきゃいかんが・・・』
『それは、このおやじの言いがかりだ・・・そこに金貨を置いているだろう』竜馬は晴明に金貨を見せた。
『ん・これは・・・?』
晴明と呼ばれた男は驚いた様に思わず声をあげた。
『おやじ、これは金をいう「おあし」だ、これ一枚で、ここにある産物を全て渡しても足りない価値があるものじゃ』
『ひえ~』おやじは驚いた。
だが、そこは商売人、きっちりと柿や梨を沢山、竜馬たちに押しつけ、にんまりと金貨を受け取って、店じまいをしてしまった。
この後、竜馬たちは秋の味覚を味わい、空腹感を満たすことが出来た。
この身なりの良い、後で貴族だと分かったが、晴明という男に屋敷に誘われることになった。
多分、高価な金を持っていることよりも、珍しそうに竜馬たちの姿形を見ていたので、そちらの方に興味を持ったのかのかも知れない。
いや、もしかしたら、ただ平安貴族は退屈なだけという理由かも知れない。
晴明の屋敷に向かう道すがら、竜馬たちの身に、危険が迫った。
突然、辺りの動きが止まったと思ったら、澄み切った平安京の青い空が、ぼんやりとした灰色に変わった。
気が付くと、そこには竜馬たち三人と、この異変に巻き込まれた晴明の四人だけが、この閉鎖空間に取り込まれていた。
そして、明らかに竜馬たちの命を狙って、巨大流星が幾つも降って来て、危機が迫った。
『こんな事ができる者がいるとしたら、多分、上位神だけだわ・・・』と死神少女は思うのだった。
全宇宙を作ったとされる創造神が、竜馬と「さつき」の命を※直接、狙って来たのである。
晴明は突然の出来事に、思わずお漏らしをしてしまった。
無理もない、決して、人が経験することのない出来事なのだから・・・。
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