前世の記憶そのままのオッサンが転生したら

ぬっこさん。

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異世界の下事情(ニヤリ)

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まったりと朝食が終わり撤収の準備を2人でしている。

テントの片付けや荷物の積み込みは手馴れた感じでティナがやり
俺は野営の痕跡を消す作業をしている。

痕跡って言うと、如何にも悪い事をした様な感じになるが
なんの事は無い、ただの現状復帰をしているだけだ。
一応野営する上でのマナーって言ってた。
(この辺は前世と考え方が全く変わりが無いよなぁ…つーか、異世界に来てるのに前世の常識がこっちでも同じとはこれ如何に……)

但し例外もあるみたいで、ダンジョン(ダンジョンと聞いてテンション上がった)や危険地帯に敢えて設置してある安全ゾーンは
逆に後の人の事を考えてそのままにする場所もあるとの事。
(確かに、必死になって魔物と戦って休みに来たのに
わざわざ竈作って休憩して、また元に戻して……とか出来るわけないわなぁ…そんな事するなら次の作戦でも練るわ…(苦笑)


 先程話してた事を色々考えながら
竈(かまど)に使っていた石を適当に拾った辺りに投げる。
焼けて黒くなった薪等もそのままにはせず、少し小さくして範囲広めでばらまく。
地面も土をかけなるべく元の状態に戻す。

「うん!これキャンプの基本!」

そうそう、旅でどうしても外せないのがトイレ問題。
前世でも異世界物のアニメやラノベ等を見たり読んだりしてたけど
大人の(スポンサーとか)都合なのか、条例的にまずいのか分からないが、殆どその描写がカットされているのに、食事のシーンや描写は丁寧に書かれたりアニメ等でも表現されている。
(普通、食ったら出すだろ!いや、逆に食事の様な感じでトイレシーンを表現したら…………コアなファンは付きそうだけどいきなりR指定になってまうな(白目)

そんな感じでコッチの人はトイレはしない!とか思ってたら
普通にするし(当たり前だわな)、
旅の時は草むらでするのが普通だった。
大の方は、それ用のスコップを持って行き、穴を掘ってする。で、土を掛けて終わり。

ただ、いつの時代、どの世界でもパーティーに女性がいる場合、やはり周りが気を使うみたいだ。
(恥ずかしいからと言って、仲間から離れれば色々な意味で身の危険もあるし、近いと音が聞こえるしとか
………「トイレ行ってて命落としました」とか無きにしも非ず……なのでデリケートな問題ですわな。)

異世界なんだから、魔法とか魔石で、見えなくして~とか音を消して~とか、そんな都合の良い事は無いらしい。
(ぶっちゃけ野っ原で何も囲いがない所のうんこって、慣れてないから(当たり前だ!)とても心細くなるんだな…(震え声)

一応トイレットペーパー的な紙はあるのだが、前世で使ってたクオリティには程遠く、藁半紙で拭いてる感じで違和感アリアリだ。
(この世界、絶対[痔]の人多いわ!(笑)

因みに、家は前世の田舎の仕様で「ぼっとん便所」だ。

あと、創作物では殆ど語られない
女性にとって生きてる上で辛い月イチの問題はやっぱあるらしい。
(いくら異世界だからと言っても、人としての基本構造が変わる訳では無いと思った)

それに関して、サニタリー用品など普通にギルドにも、薬局店にも売ってた。
(てか、ティナがギルドで買い物してた時にガーゼっぽいのを見て「それなに?」って聞いたら「あ、コレは……(恥赤)」ってよそ見したので理解出来た(笑)空気読んだぜ!)

因みに羽付きでは無かった(白目)

変な意味ではなく(変態紳士だけどもノーマルなので)この世界にはシールが存在していない。

なんで羽根無いんだろう(笑)と思い、良く良く考えていたらシールとかテープ(紙の裏に糊が付いてる物)が無い事に気付いた。
そう、弱い粘着力の糊が無いのだ。
だから、仮に羽根が付いたとしても〖 弱い糊〗が無いから羽根の意味が無くなってしまう。(無いよりはマシなのかも知れないが……わからん。)

ま、その前にガーゼみたいな布じゃ糊を定着させるのが難しいわな……


俺の手が止まっているのに気づいてティナに呼ばれた。

「マサキ~!もう終わった?そろそろ行こうと思うんだけど、良い?」

「良いけどちょっと待って!おしっこしてくる!」

「わかった!じゃ準備しとくから早くね!」
(わかったのかい!と言うより普通過ぎて何も萌えない(白目)

「男で良かった……そして、おっさん万歳!見栄とかカッコつける必要が無いのはホント楽だわ!うぇーい!」


ホントの少用の小用(笑)を足して、モアの前で地図を見ながら準備をしているティナの元に戻った。

「何してるの?」

「地図の確認と、モアに地図を記憶させてるの。もうすぐ終わるから!」

例のペラッペラな羊皮紙の地図の上の目的地らしき場所に魔石を置いて
首輪の魔石をいじっている。

すると「キーッカカカカカッ……」と首輪から音がした。

「記憶させるって?どうやって?」

「え?今したみたいに……」
(さも当たり前に言われた。)

「今、こいつ記憶したの?」
とギガントモアを指指す。

「モアはして無いけど、首輪に記憶させたから。」

「首輪が?」

「うん、だから首輪に、だよ。」

「首輪が記憶するの?」
(だめだ!何かが噛み合って無い(白目)

「うん、目的地を入力したんだよ。時間短縮で最短ルートも有るんだけど、かなりハードな道みたいだったから普通の道で行く事にしたよ!因みに今はここだよ!」

と地図を出して現在位置を指差してくれた。

「え?それ現在位置もわかるの?」

「うん?そうじゃないと確認出来ないじゃない。」
(なんでそんな事聞くんだ?と言わんばかりの表情……)

「首輪ってナビ?」

「ナビ?って?」

「前世でさ、車って乗り物に付けるものなんだけど、旅する時とか到着地を入力すると、距離とか到着時間とか分かるんだよ。
当然、地図もその中に記憶されてるから現在位置や付近の情報が解るスグレモノ!」

「車ってのがよく分からないけど、コレもそんな感じかな?」

(正直、意味がわからない……首輪にGPSでもついてんのか?いや、その前に人口衛星が無いでしょ!どうやって位置計算してんだ?)

「なんで現在位置が解るの?」

「え?だって地形から力場出てるじゃん。」

(せきりょくば~!キター!)

「力場ってなに?」

「力場は力場だよ。その場所が持ってる力。そう言う沢山の力場を魔力で読み取って現在位置がわかるの。最初に地図を記憶させないとダメだけどね(笑)」

なんと言うか……思考やら発想が全く追いつかない、理解できない。
変な所で前世の〖当たり前〗が全く通用しない世界なのだ(笑)

つーか、前に「頼りない地図」とか思ってたけど……正直、スマンカッタ……
ペラッペラの羊皮紙地図、超使えて頼れます(白目)

「じゃ、目的地も記憶させたし、そろそろ行こっか!」

そう言いティナは身軽にギガントモアに上り鞍を跨いだ。

「りょーかい!」
マサキも急いでキーのボタンを押して上り首輪に挿した。

「キーンキキキキ……キー……」
首輪に内蔵されている魔力ポンプが稼働して、供給を開始する音が聞こえる。

ティナがこちらを見ながらレシーバー越しに
「シー……ザッ、マサキ、聴こえる?」

(俺、サムアップで応答)

「ザッ……目的地までは地図で見た通り、後少しだから。昨日よりもペース落として行くね!」

「ガッ……了解!」

「ザザッ……何かあったら言ってね!それと、呉々も離れないように!そっちの首輪には何も記憶させて無いから!」

「シー……ザッ……マジか!まさか昨日も……」

「ザッ……まぁ……そうなんだけど、私も一応はちゃんと着いてきてるか見てるから大丈夫だよ!」

「……シー……ザッ……わかった。よろしく頼むわ!」

「ザッ……じゃ出発するね!」

「シー……ザッ……アイ!マン!」



「ドキッ!井戸素材の収集クエスト(勝手に命名)キラッ☆」
の2日目が始まった。









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