面倒臭いので毎日がサバイバるっ!

ぬっこさん。

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20XX年11-24

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 物語は何時だって唐突に始まる。
 いや、物語なんぞは元々から始まってる物だ。
 今現在、世界人口が何億人居るのかは知らないが、国や人種問わず個人個人、自分の物語の舞台の上で生活を営んでいる。
 「物語」と云えば、紆余曲折な「起承転結」がある物も有れば関東平野の様な緩急の無い淡々とした物語もある。

 個人個人が人生という物語を進んで行く上で、この三次元世界に存在する全ての者に平等に受けている物が時間である。 
 時間は絶対的な平等である。

 昨日と今日と毎日が繰り返される中、昨日の今と今日の今と、全く同じ事をしている人が居るのだろうか?
 厳密に言えば昨日行った行動を、翌日も同じシークエンスで行える物だろうか?

 学校や会社等、毎日が毎日当たり前の様に繰り返されていると感じるが、実際には違う事をしている。

 例えば、会社で、所謂ト〇タやホ〇ダの様な車の製造ライン作業や食料関係の製造ラインだったとしても、表面的には前日と同じ事をしている様であっても、実際には違う事をしていると仮定できる。
 なぜなら、そこには思考が存在するからである。
 当然「早く帰りたいな……」や「早く終わらないかな?」も織り込み済みでの仮定である。
 そういったネガティヴな思考も、毎日同じ時間に思い付くものでは無い。
 まぁ、休憩迄あと何分……や、それを基準に早く終わらないかな……等の思考が反射的に思い付くのも、当然の成り行きではあるのだが、意図して同じ事をしてる訳では無い。 
 そういった事から、自分達は毎日、舞台でアドリブの物語を演じているという事も無くも無い。

 よく人生をレールに例え、人の「死」を終着駅とする考え方が有るのだが、そもそもそんなレールが有るのなら苦労はしないのである。

 「次の駅は、苦労、苦労です。」と予め苦労が解っているなら、それなりに対処法を考えたり、逆に何もせず……等と心構えができるからである。

 人生とは、結果的に自らレールを敷きながらその上を走る事なのでは無いかと。
 家の関係や社会的立場等で将来有望、若しくは決まって居るとか耳にするのだが、何にしても決定権は自分自身に有ったと思える。
 至ってそう云う場合は、自分の意志とは無関係に外的要因が原因なのだから。 

 解り易い例で言えば、天皇家に産まれた御息女は天皇に成らなければ行けないのか?

 答えはNOである。

 天皇になる資格を持っているだけであり、天皇家に産まれなかった平民は逆に言えば天皇になる資格を持たない、である。
 当たり前だが、だからと言って「俺、天皇とかなりたくないから降りるわ!」なんて事にならない様な「教育」をされてる訳であって、平民になれない訳では無いのである。

 取り沙汰、平民の自分等とは程遠い、想像をも付かない起伏の激しい世界なので「物語性」は抜群ではあるが、自分がそうなりたいのかと言われれば、それもNOである。
 一見、華やかな場面やゴシップ等がメディアでは取り上げられて居るが、「国の象徴」として生きて行くには、自分には素質がない上に窮屈さを感じるのであった。
 
 だが、そんな「超特別」な存在でも時間だけは平等に過ぎて行く。
 
 この世の絶対的な平等は「時間」である。

 因みに、解り易い例として「天皇家」を挙げただけであり、自分は右でも左でも無い。
  
 
 絶対平等の分配された時間を、来る日も来る日も無駄に過ごしているのが自分である。
 
 もしかしたら、自分の知らない所でタイムマシンが製造されていて、選ばれし者は時間をも行き来出来、絶対平等とも言える時間も超越してるのかも知れないが、そんな事は知っても知らなくてもどっちでも良い事だった。

  よく「~の頃に戻りたい。」との事を耳にするのだが、自分は一度かつてそう思った事が無いのだ。
 それを相手に伝えると大抵は「幸せな事だよ」と言われるのだが、自分には何がそんなに幸せな事なのか全く理解出来ないのだ。
 普通に考えれば「そこまでしてやり直したい」と思える事が今まで無かった事こそが幸せなのだと理解出来るのだが。

 基本的にめんどくさがり屋なので「やり直し」は自分的には御法度である。
 仮にやり直して、現状より良くなる事が解っていても「やり直し」は無しである。
 要はリセマラはめんどくさいのでやらない主義なのだった。
 そんな今更やり直す位なら「終了」を選ぶと思う。
 だからと言って簡単に「終了」を選ぶかと言えばそうでは無い。
 先ず選択肢に「終了」が今の所は存在しない。
 それはそれで、言い方を変えれば幸せである事には間違い無いのだが、それだけを馬鹿正直に「幸せ」と思える程頭の中はお花畑では無かった。
 そうであれば良かったのに……と思えなくもなくもない。

 個人の「幸せ」等は価値観で幾らでも姿を変えられる。
 俗的に言えば「愛」だったり「富」であったり「名誉」であったりする其れらである。
 だが、自分にとってそれ等は「有れば有るに越した事は無い」程度の価値しか無く、わざわざ努力してまで手に入れようとは思えなかった。
 
 「愛」が有るから幸せなのか、「富」が有れば幸せなのか、「名誉」を得たから幸せなのか……
 先の「天皇家」の例に例えれば、「富」も「名誉」も「愛」も手中にあるであろうが、どう考えても「幸せ」には程遠い。
 これは否定しているのではなく、そうなる為に努力成されてきた陛下は幸せなのだろうと考えられる。

 が、それ程の努力をしなければ手に入れられない物でもある。

 芸能人、大スター、等々……富も名誉も愛も手中にあるであろう人達を見て「羨ましい」と思えないのは何故なんだろうと感じている。
  その辺が他人とはちょっと違い、浮世離れしてる原因なのかも知れないのだが……やはりどう転んでも羨ましくなれ無かった。

 今や単なる一個人を、一夜にして大スターや超有名人にも仕立て上げれるような情報化社会の中で「映え」を狙って「盛る」行為が普通に行われて居るのだが、そんなに「盛る」必要が有るんだろうか?そんなに「映え」させる必要が有るのだろうか?
 
 自分には解らない。

 いや、自己承認欲求ってのに関係して来るのには解るのだが、簡単に言えば「自慢したい」とか「凄いって言われたい」だけなんだろうなぁと思える。

 価値観の問題だろうけど、「盛ったり」「映えさす」努力するならそのエネルギーを違う所に使えば良いのに、と常日頃から思う次第なのである。

 なので、そんな空っぽな「映え」や「盛り」が横行するSNSは殆どやらなくなってしまった。
 知りたくも無い無意味で空虚な情報はゴミに等しい。

 そんなゴミ箱を敢えて漁って貴重な情報を得るには、ストレスと云うリスクが高いのでやらない事にしたのである。



 
 



 
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