面倒臭いので毎日がサバイバるっ!

ぬっこさん。

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20XX年12-05

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 アルバイト中の会話。

 俺「〇〇さんにラノベのキャラデザ頼んだんすよ~!報酬とか何も考えてないんですけど(笑)」

 Iさん「おっ!印税生活も夢じゃないなぁ!」

 俺「いやいや……印税も何も、先ず出版しないと!」

 Iさん「俺もそこに一枚噛めないかなぁ!アドバイザー的なやつで!」

 俺「噛んでも面倒臭いだけっすよ~!出版の「し」の字も無いのに!(爆)」

 Iさん「どーするよ!書籍化、コミカライズ、アニメ化、映画化、実写化、メディアミックスしてグッズ系からも印税ウハウハになったら!」

 俺「まぁ……ウハウハですよねぇ。一番くじとか相当でしょうねぇ。って事はリ〇ロの作者とかキャラデザの人ウハウハですよね?すげぇっ!」

 Iさん「国内に何万店舗もあってそれだけ利益も出るから相当だろうねぇ!」

 俺「翌年の税金怖そうだ……」

 Iさん「そんな事は稼いでから考えよう!」

 俺「確かに…………」


 で?って感じなのだが、どうやら俺は結果の先を考える癖が有るみたいだ。

 それの「善し悪し」は置いといて、ある程度は「枷」になっているのも事実である。
 
 実際、本当にそうなったらどうするのか?と自問自答したら、「そうなればなったで嬉しいが、ならなくても悲観はしない。」である。

 いつの間にか「ただの消費ブタ」から「送り手側」になって居たのだが、勤めて居た時も、同じ様な感覚に陥った記憶がある。

 それは、役職に就いた時だ。
 ずっと「一番下」だと思って居たのだが、降って沸いた様に「役職」の話が持ち上がり管理職になってしまった。
 勿論、ずっと管理「される側」の人間であった為に「管理する」なんて事は考えても居なかったのだ。 

 それが突然「管理する側」に立った時の感覚に似ている。

 「いつの間にか」である。

 学生時代の趣味がこうじ、楽器業界に入って四半世紀近く、昔から送り手であった事には変わりないのだが、この稚拙な「物書き」は、まだ「趣味の範疇」なので取り立てて、可もなく不可もなくといった感じなのだ。

 しかし、仮にも、万が一成ること無いけれど「大ヒット作」(爆)とかなってしまったらどうだろう?

 正直な所、「ちょっと辛いかも……」が本音である。
 読者が増えない事を悲観するよりも、増えた時のプレッシャーを悲観してしまう原理である。
 
 「お金」が発生すると同時に「趣味が仕事」に変わる瞬間でもある。
 
 世間一般では「プロ」と言われている。

「プロフェッショナル」である。

 楽器業界では、それを目標に四半世紀近く携わったので確かに「プロフェッショナル」なのだが、「物書き」に対してはそれを目標にしている訳では無い。
 と云うか、そんな高い目標設定はしないし、そもそも「目標」何て物が存在しない。(笑)

 それなりに自分の性格を理解しているので「目標」何て物を作ってしまったら、それに対してがむしゃらに突っ走って仕舞う事この上ない。
 沢山の書籍を読み漁り、分析し、がむしゃらに書き、そして出来の悪さを自己批判し、結局書けなくなってしまう事が安易に予想出来る。

 そうまでしなくても、と思う次第である。

 元々、俺は「勉強」嫌いなのだ。
 
 そんな「勉強嫌い」な俺が何故、物書き何て物を始めたんだろう?と自問自答しても答えは解らない。

 「ただ何となく……」である。

 学生時代も社会人になってからも、趣味は「読書」と履歴書に書ける程、本を読んだことは無い。
 これは「文学」に限った事では無く「ライトノベル」に関してもである。
 アニメは観ても「原作」を読んだ事のある作品は少ない。

 そんなに好きなら、何故読まないのか?手に取らないのか?
 
 まぁ、俺的に「面倒臭い」からである。

 その「めんどくさがり屋」な俺が何故「面倒臭い」物書きを始めたのか?

 恐らく、深層心理で「観測」されたがっているのだろうと仮定できる。
 ただ、今現在書いてる時点で積極的に「観測されたい」とは思えないのだ。
 
 意識的、無意識的に「観測されたい俺」と「観測されたくない俺」が存在する。

 言い換えれば「死に乍生きている俺」と「生き乍にして死んでる俺」が存在するという事だ。
 いや、だからどうなの?って感じなのだが、思った事を「つらつら」と書くのが目的なので深く考えない様にする。

 反射的に「観測」で思った事は、クリエイターは皆「観測」されたいのだな、という事。
 自分の得意な分野で送り手側となる。

 うん。

 それを考えると、子が親に「見て見て~!これ出来た!」と言うのも不確定な自分の存在を、親に確定して貰いたいのだと頷ける。
 それが根本的な「自己承認」なのだろうと。

 結局、だからどうなの?と帰結するのだが(笑)


  どう考えても、この「物書き」は、めんどくさがり屋の俺が、嫌いな「勉強」をしている感が否めない上に、そこまで「嫌々」書いてる訳では無いのだ。

 学生時代に放送部に所属をしていて、ローテーションで来る朝放送、昼放送の原稿を書くのが、それこそ「嫌々」書いていた記憶がある。

 朝に分厚い「歳時記」を見て、季節の花や行事等々……所謂「今日は何の日」である。
 昼放送の原稿については、ひと月のスケジュールが建てられている為、担当前日迄に仕上げれば良かったのだが、五百字詰め原稿用紙に、八枚から九枚書かなければ、放送二十分を持たせる事が出来なかったのである。
 勿論、途中に生徒からのリクエスト音楽もかけるのだが、放送の「テーマ」、要は「リクエスト特集」や「音楽特集」以外の放送は、基本的に「読む」目的として放送していた為に音楽は短めで流されていた。

 前日に翌日放送するリハーサルをやるのだが、担当者が流す音楽を揃え、放送構成のノートを書き、ディレクターにタイミングを指示し……と、かなり「ガチ」の放送部に所属していたのである。

 まぁ、そのお陰?と言うか高校三年間の間は、毎年全国大会に出場出来、学校の経費で東京に遊びに行って居たのだ。  

 そんな事もあり「物書き」についてはそれなりに理解はしてるものの、出来るか出来ないか?と問われれば「出来ない」方に軍配が上がる。
 厳密には「情報発信としての物書き」はある程度理解出来ている、である。

 五W一Hと云う言葉が有るのだが、放送の内容として基本的な事だ。
 いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように、と云う内容で語られる。

 これは、物語を書く上でも、なるべく気をつけて居るのだが、恐らくは出来てないだろう。
 
 それは初期に書いた物を読み返すと実感できるからだ。

 よく作者は自分の作品に何点をつけるか?で「百点」が当然の様な感じなのだが、アレって「書いた時点」だけの話であり、読み返すと「二十点」の場合もあるのだ。
 中には文字通り「百点」の人は居るのであろう。
 それが世に言う「天才」とか「才能」なんだろうけど。
 
 「才能が無いから」と言う人に「才能は伸ばす物」と返す人が存在する。
 まぁ、正論なんだろうけど「才能が無い」と嘆いてる人が「才能は伸ばす物」何て言葉をそのまま受け入れる事が出来るのだろうか?
 俺には無理な話だ。

 「才能は伸ばす物だ」と云う人は「自分には才能が無い」と感じた事は無いのだろうか?不思議に思う。
 
 若しかしたら、そう思った時に同じ様に言われて、物凄く努力して周囲に認められ、そう言える側に居るのかもしれないが、仮にその様な人に言われても「気休め」にしか思えないのである。

 また出てきた。

 「周囲に認められる」

 周囲に認められる努力をする事が才能なのでは無いだろうか?

 うん。俺はそれを怠っていると実感する。

 

 全く以て、だからどうと云う訳では無いが。
 

 
 
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