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今も続く関係
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メールにはとりあえず「おめでとう」と返事を書いたが、なんだか複雑な気分だった。
このときの複雑な気分は、彼女に対する恋心かどこかにあったからだったのか、この関係が終わると感じたからだったのか、今でもわからない。
ちなみに彼女の夫となる人物の写真を見せてもらったら、そこにはがっちりとした体格の、たくましくて、頼りになりそうな男性が映っていた。
それは、僕とは正反対の男性像だった。
幸いなことに、彼女の夫は、妻が誰かとメールをしていても気にしないような人だったらしく、メールによる関係は続いた。
この頃になると、世の中にパソコンが当たり前のように普及してきていて、職場でも職員全員にパソコンとメールアドレスが配布されていた。
僕らはいけないことだとは思いながらも、まわりの目を盗んで、そのパソコンで仕事の合間にメールのやりとりを続けた。
目を盗んでするということになんとなく興奮していたのを覚えている。
やがて、彼女は母になり、僕も伴侶を見つけることができ、父親になった。
自分が結婚することを真っ先に彼女にメールで報告したのは言うまでもない。
子供が生まれたときもそうだった。
パソコンメールの時代は古くなり、携帯のメール、スマホのメッセージにと舞台はかわったが、今も彼女とのやりとりは続いている。
お互いの伴侶もそのことを知っているが、特に詮索はされていない。
むしろ、うちの妻など、面白い情報が入ったら教えてと言っている。
妻は彼女が僕のことなどなんとも思っていないことを、同じ女性として感じ取っているのかもしれない。
この彼女との関係はただの友情だったのだろうか?
それとも、僕が一時期彼女にかすかな恋心を感じていたように、彼女も同じことを思っていたのだろうか?
それはいつまでもわからないことだろうし、確かめるつもりもない。
今日も互いに、何か情報や思うことがあったら、僕は彼女にメッセージを送る。
彼女からも送られてくる。
いつまで、この関係が続くのかわからないが、それは心地よい関係なのだ。
それだけでいい。
このときの複雑な気分は、彼女に対する恋心かどこかにあったからだったのか、この関係が終わると感じたからだったのか、今でもわからない。
ちなみに彼女の夫となる人物の写真を見せてもらったら、そこにはがっちりとした体格の、たくましくて、頼りになりそうな男性が映っていた。
それは、僕とは正反対の男性像だった。
幸いなことに、彼女の夫は、妻が誰かとメールをしていても気にしないような人だったらしく、メールによる関係は続いた。
この頃になると、世の中にパソコンが当たり前のように普及してきていて、職場でも職員全員にパソコンとメールアドレスが配布されていた。
僕らはいけないことだとは思いながらも、まわりの目を盗んで、そのパソコンで仕事の合間にメールのやりとりを続けた。
目を盗んでするということになんとなく興奮していたのを覚えている。
やがて、彼女は母になり、僕も伴侶を見つけることができ、父親になった。
自分が結婚することを真っ先に彼女にメールで報告したのは言うまでもない。
子供が生まれたときもそうだった。
パソコンメールの時代は古くなり、携帯のメール、スマホのメッセージにと舞台はかわったが、今も彼女とのやりとりは続いている。
お互いの伴侶もそのことを知っているが、特に詮索はされていない。
むしろ、うちの妻など、面白い情報が入ったら教えてと言っている。
妻は彼女が僕のことなどなんとも思っていないことを、同じ女性として感じ取っているのかもしれない。
この彼女との関係はただの友情だったのだろうか?
それとも、僕が一時期彼女にかすかな恋心を感じていたように、彼女も同じことを思っていたのだろうか?
それはいつまでもわからないことだろうし、確かめるつもりもない。
今日も互いに、何か情報や思うことがあったら、僕は彼女にメッセージを送る。
彼女からも送られてくる。
いつまで、この関係が続くのかわからないが、それは心地よい関係なのだ。
それだけでいい。
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