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最終章:神様が紡ぐ恋物語
最終章 2話ー3 ※※
しおりを挟む「まだ気になることがある?」
ふるり、とルヴィウスは首を横に振った。
「じゃあ、理由は分からないけど、不安だったりする?」
その問いかけにルヴィウスは、こくり、と頷いた。
明白な理由はきっと、彼自身も分からないのだろう。理由のない不安が忍び寄ってきて、気持ちが揺らぎそうになる。そういう時どうすればいいのか、二人はもう知っている。
「ルゥ、俺にどうしてほしい?」
鼻先を擦り合わせ、今にも唇が触れ合う距離でレオンハルトが囁いた。ルヴィウスは甘えて鼻先を、すりっ、と擦り寄せて囁き返す。
「ぎゅってして」
レオンハルトは「うん」と答えて、ルヴィウスの腰と背中を強く抱き寄せる。
「それから? 何をしてほしい?」
ルヴィウスはレオンハルトの首の後ろに腕を回し、唇が微かに触れる距離で甘く強請った。
「ひとつにして……、レオと、一つになりたい。レオと繋がりたい」
レオンハルトはルヴィウスの甘い囁きに、唇を擦り寄せて蕩けるほどの甘い笑みを浮かべた。
「ルゥのぜんぶ、俺にくれる?」
レオンハルトが問いかけと共にキスをする。ルヴィウスは「あげる」と囁いてキスを返した。
離れていこうとした唇を追うように、レオンハルトがルヴィウスに口づける。
食むように何度も唇を重ね合わせるうちに、ルヴィウスの体から力が抜けていく。吐息が甘さを含むようになる頃、レオンハルトはルヴィウスを抱き締めなおし、彼の体を抱えたままソファから立ち上がった。
ルヴィウスはレオンハルトにしがみ付くように抱き着き、口づけに応え続ける。二人はそのまま、寝室へと移動した。
ルヴィウスをベッドの上に下ろしたレオンハルトは、するり、とシャツの裾から手を滑り込ませる。そして、ちゃんとぜんぶ見せて、と耳元で囁いてから、寝衣をたくし上げた。
寝る前は下着をつける習慣がないルヴィウスは、こうして寝衣を脱がすだけで無防備な姿になる。やはり、騎士寮で同室者がいなくて本当によかった。
ルヴィウスの白い肌が、窓から差し込む月明かりに照らされて白磁のように浮かび上がる。レオンハルトは鎖骨から肩のラインを、つぃ、と撫で、恍惚とした表情でルヴィウスの裸体を見つめた。
何一つ身に纏っていないルヴィウスの躰が、レオンハルトを欲情させていく。その様を下から見上げていたルヴィウスは、胸が甘く痺れるのを感じた。愛する人が自分の体を見て、触れて、欲しいと感じてくれている。それがどうしようもなく嬉しい。
「いつ見ても綺麗だな」
そう呟いたレオンハルトは、ルヴィウスの体をベッドに横たえると、彼の首筋に唇を這わせ、同時に腰から上へと体の線をなぞるように撫で上げた。
首筋を舐め上げ、吸い付き、痕を残しながら、レオンハルトの親指はルヴィウスの胸の尖りを、くりくり、とこね回す。
「んっ、ぁ……っ、れぉ……っ」
濡れた吐息をともに名前を呼ばれ、レオンハルトの心が甘く震える。愛おしいという言葉では足りないほどの感情が、こみ上げてきた。
「ルゥ、俺だけのルゥ、好きだよ、ルゥ」
囁きながら、左手でルヴィウスの右の頂を爪で引っ掻き、硬くとがったところを擦り上げ、つまみ上げる。左の頂は口に含み、丹念に舌で転がし、吸い付き、時には甘噛みする。
「ぁっ、ァ……っ、ゃっ、ぁあっ、アァっ」
ルヴィウスの声が徐々に、甘く濡れていく。言葉にならない喘ぎがレオンハルトに、気持ちいい、と教えている。
するり、と右手を腰へと滑らせると、そのままゆっくりと下腹部の紋へと肌を撫でる。ふるり、とルヴィウスの熱く芯を持ち始めた性の象徴がレオンハルトの手を掠める。
ルヴィウスは触れてくれるかもしれないと期待した。が、レオンハルトの手は離れていってしまった。
「ねぇ、ルゥ。ルゥの体は、俺だけのものだからね」
つぃ、とレオンハルトが右の人差し指を、胸から胎へと滑らせる。臍の下あたりで指を止めたレオンハルトは、ぺろり、と口の端を舐めて妖しく笑った。そして人差し指で、くっ、と紋を少しだけ押す。
「今日はここに、いっぱい出すから。孕ませるくらいの勢いで抱くから、覚悟して」
そう宣言するレオンハルトの表情を下から見上げていたルヴィウスは、体の奥底からこみ上げてくる悦びに唇を震わせ、目を潤ませた。
以前とは違い、今のルヴィウスの体内にはレオンハルトの魔力が存在しない。そしてルヴィウスは、イグドラシエルから与えられた祝福の影響で、レオンハルトの大きすぎる魔力を無効化してしまう。つまりそれらの事実は、下腹部に刻まれた紋に重ね掛けした魔力遮断の陣を解除したとて、魔力の波長を馴染ませることが出来ないことを示している。どれだけレオンハルトが種付けしようと、ルヴィウスが妊娠することはないのだ。
だけど、それでもいい。この行為が生命を育むものではないとしても、構わない。二人の気持ちは、同じだった。
「レオ……っ、いっぱい抱いて……っ」
潤んだ瞳で両腕を伸ばしたルヴィウスに応えるように、レオンハルトは深く口づける。ルヴィウスはレオンハルトの背中に腕を回し、彼の腰に脚を絡ませた。
レオンハルトの右手が、ルヴィウスの秘部へと滑り落ちる。双丘の割れ目を辿るように撫で、後口に探り当てると、ひと差し指を蕾にゆっくりと挿れる。
ルヴィウスの下腹部に刻まれた紋が微かに熱を帯び、内壁が潤滑液を分泌させる。指を何度か出し入れするうちに、ルヴィウスの秘部はぐっしょりと濡れ、性器はしっかりと芯を持ち、熱くいきり立って先走りをたらたらと零れさせ、レオンハルトの右手を濡らしていく。
ひと差し指だけを咥えていた後口は、いつの間にか中指も薬指を飲み込んでいた。
「ルゥ、今日すっごい濡れてる」
「んっ、ぁ…っ、だっ、て……っ、れぉ、が……っ、さわる、から、ぁ……アァっ」
レオンハルトの指が、ルヴィウスの中を遠慮なく蠢く。分泌液を混ぜるように三本の指がばらばらと動き、内壁を弄り、快楽を拾う場所を知り尽くしたレオンハルトの指がしこりを強く刺激して、ルヴィウスの羞恥心も正気もはぎ取っていく。
「やぁっ、ぃやっ、アァっ」
ルヴィウスの喉が仰け反った。ぞくぞく、と背筋を快楽が駆け抜けていく。
「ふふっ、可愛いよ、ルゥ。中がぎゅうって俺の指に吸い付いてる」
「ぁっ、あっ、あぁっ、んんっ、ァっ!」
レオンハルトの指が動くたび、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と卑猥な音が響き、ルヴィウスの腰が揺れる。その動きに合わせるように、レオンハルトはルヴィウスの太ももに腰を擦り寄せて、自身の滾る熱の存在を主張した。
「あぁ、ルゥ、とろとろだね」
身を起こしたレオンハルトは、右手は後口を攻め続けたまま、左手で熱く膨れ上がったルヴィウスの熱を包み込む。
「やっ、ぃまっ、さわっ、ちゃ……っ、だ、め……っ」
ぬる、ぬる、と硬くなった熱を擦り上げては、先端を、ぐりぐり、と強く刺激する。
中と外、両方から与えられる例えようもない強すぎる愛撫に、ルヴィウスは意識が甘く痺れ、溶け堕ちてしまいそうな感覚に陥る。
「いゃっ、やっ、だめっ、だめ……っ、ィっちゃ……っ、イっ、ちゃぅ…っ、あぁっ!」
きゅうっ、と内壁がレオンハルトの指をきつく締め付け、びゅくっ、と白濁の体液が熱の先端から溢れ飛ぶ。ルヴィウスの体が弓なりに反り、足の指がきゅっと丸まった。
「ぁあ……っ、ァ…っ、ふっ、ぅ…、ん…っ」
ルヴィウスの体は数秒間、痙攣したようにビクつき、レオンハルトは、白濁を絞り出すように、ゆっくりと熱を扱いた。
ふっ、とルヴィウスの体から力が抜ける。数秒、ルヴィウスの意識が飛んだ。はっ、はっ、という自分の呼吸音に意識が浮上した時、衣擦れの音が聞こえ、次の瞬間には、あたかく逞しい温もりと、嗅ぎ慣れた森林のような香りに体が包まれていた。
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