【完結】神様が紡ぐ恋物語と千年の約束

NOX

文字の大きさ
163 / 177
最終章:神様が紡ぐ恋物語

最終章 2話ー4 ※※

しおりを挟む
 
「ルゥ」

 名を呼ばれ、意識と焦点が現実を捉える。見上げると、自分を愛おしそうに見下ろすレオンハルトがいる。
 ルヴィウスの体は、左側を上に横たえられていた。左足の膝裏を左肘に引っかけるようにして脚を開かせたレオンハルトは、その間に腰を割入れるような体勢でルヴィウスの足に口づける。

「れ、ぉ……―――んぁっ」

 ヒクついたままの後口に、熱くて硬い熱が押し付けられる。ルヴィウスの後口は、その熱に口づけるように、ちゅぅ、と吸い付いた。欲しい、欲しいと、体がレオンハルトを求めている。

「ゆっくり挿れるね」
 宣言し、レオンハルトはゆっくりと腰を押し進める。

「ぁっ、あっ、んっ、あっ、アァ……―――ひっ、ァ……っ」

 入口の浅い部分を、レオンハルトの熱が、ごりっ、と擦り上げていく。達したばかりの内壁が簡単に快楽を拾い、息が止まりそうなほどの刺激にルヴィウスの意識は再び甘く融け始めた。

 レオンハルトは、快楽の波に揺蕩うルヴィウスの恍惚とした表情を見下ろしながら、ゆっくりと腰を進め、ごつっ、と行き止まりにぶつけて甘い嬌声に満足しては、時間を掛けて熱をぎりぎりまで引き抜き、「もっと、して」と懇願させては、再び挿入する動きを繰り返した。
 前からでも後ろからでもない体勢の所為か、いつもより奥へとレオンハルトの熱が届き、苦しいのに離れがたくなるほど密着した結合部が、ルヴィウスの理性をどこか遠くへと追いやる。

 終わることのない快楽を与え続けられるのに、決定的な刺激は遠のいたまま。再びきざし始めたルヴィウスの熱の先端からは、白濁がとろとろと流れ落ちている。
 レオンハルトが与える甘い拷問に攻められ続けるルヴィウスは、いつしか涙を零し、懇願するように訴え始めた。

「れっ、ぉ……っ、ぉね、が……ぃっ、もっ、やぁ……っ!」
「なにが嫌なの?」
「こ、れっ、も…っ、む、り……ぃっ、アァっ」
「どうしてほしい?」
「ぉねが…ぃっ、きっ、て……っ、もっ、と……っ、もっと……っ、め、ちゃく…っ、ちゃにっ、して…ぇ……―――あァ……あぁっ、ひっ!」

 レオンハルトがルヴィウスの左腿を掴み、脚をぐっと広げたところで、ごちゅっ、と一気に奥まで熱を打ち付ける。ルヴィウスは一瞬、呼吸が出来なくなった。目の前に星が散り、はくはく、と声にならない息が唇から漏れる。白濁を吐き出すことなく達したルヴィウスは、眦から涙を零した。

 レオンハルトは達したばかりのルヴィウスの腰を、ゆるゆると揺らす。コツ、コツ、と奥を突かれ、快楽しか拾わなくなったルヴィウスの体は、どこもかしこも甘く蕩けている。潤んだ瞳でレオンハルトを見つめ、言葉にならない吐息を喘ぎ、無意識に彼へと左手を伸ばした。

「れ、ぉ……―――ん、ァっ」

 恍惚とした表情で見つめられたレオンハルトは、ルヴィウスの左手を指を絡めて繋ぐと、ずるり、と熱杭を後口から抜いた。そしてルヴィウスの体勢を仰向けに変え、汗と体液で濡れた腹に硬く膨れた熱を擦りつけながら、覆いかぶさるようにして口づけをする。

「ん…っ、ァ、ん……―――」

 唇を割って入り込んできた熱い舌が、ルヴィウスの口内を蹂躙していく。それに必死に応えているうちに、ルヴィウスの意識は少しだけ冷静さを取り戻す。
 それを待っていたかのように、レオンハルトは唇を離し、僅かに起き上がると、ルヴィウスの体をひっくり返した。
 あっという間にうつ伏せの体勢にさせられたルヴィウスは、ぱちり、と一つ瞬きをする。しかし、何かを思う前に、背中からレオンハルトに圧し掛かられた。そして、耳元で甘く囁かれる。

「ねぇ、ルゥ」

 大好きな声に、ルヴィウスの体は甘く震える。身動きが出来ない状態にさせられて、耳元で囁かれると、足の先から頭の先まで、一気に甘い痺れが走るのだ。まるで、声で体を撫でられているように感じてしまう。

「ルゥ、お願いがあるんだ」

 再び耳元で囁かれ、ルヴィウスはシーツを握りしめて、こくこく、と二度頷く。レオンハルトは自身の熱をルヴィウスの柔らかい双丘の隙間に擦りつけながら、甘く、けれど、はっきりと囁いた。

「ルゥの中に、ぜんぶ入れていい?」

 レオンハルトの逞しい体に圧し掛かられる心地よさに揺蕩っていた意識が、ふっと浮上する。
 ぜんぶ、入れていい? とは、いったい、どういう……? 不思議に思い、僅かに首を動かし、目線だけでレオンハルトを振り返る。
 レオンハルトはルヴィウスの頬に口づたあと、体を起こすと同時に、ルヴィウスの腰を掴んで持ち上げた。力が入らないルヴィウスは、丸い双丘を無防備につき出すような恰好を取らされる。
 後ろから挿入れられるのだと察したルヴィウスは、目の前にあった枕を咄嗟に抱き寄せた。
 ふふっ、と小さな笑い声が頭上から降ってくる。レオンハルトが笑ったようだ。なに? そう聞こうと振り返ろうとした瞬間、背筋を、つぅ、とレオンハルトの指が撫でおろしていく。
 ぴくん、と体が僅かに跳ねた。レオンハルトの指はそのまま腰まで下がり、後口へと向かうかと思わせ、その期待を裏切るように腹側へと回り込んできた。

「ルゥ、俺の可愛いルゥ」

 甘く囁き、背中に口づけを落とされる。強く吸われ、白い肌に所有の赤い痕を付けられたことが分かった。
 ルヴィウスの腹側に回ったレオンハルトの右手が、臍のあたりをぐっと押さえる。

「俺のをぜんぶ挿入れたら、ここまで届くね」

 え……? と、ルヴィウスの思考が現実を捉える。
 これまで、何度も抱き合ってきた。レオンハルトの熱はそのたびに、何度も、何度もルヴィウスの胎の中を蹂躙してきた。どこを擦ればどう反応するか、どこを突けば意識を飛ばすのか、どこをどれくらい攻めれば達するのか、ルヴィウスよりずっと、彼の体を知り尽くしてきたレオンハルト。その彼が、不思議なことを言っている。
 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界召喚チート騎士は竜姫に一生の愛を誓う

はやしかわともえ
BL
11月BL大賞用小説です。 主人公がチート。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 励みになります。 ※完結次第一挙公開。

脳筋剣士と鈍感薬師 ~騎士様、こいつです~

季エス
BL
「ルカーシュは、駄目よ」  その時胸に到来した思いは安堵であり、寂しさでもあった。  ルカーシュは薬師だ。幼馴染と共に、魔王を倒すために村を出た。彼は剣士だった。薬師のルカーシュは足手纏いだった。途中で仲間が増えたが、それでも足手纏いである事に変わりはなかった。そうしてついに、追い出される日が来たのだ。  ルカーシュはそっと、瞼を伏せた。  明日、明日になったら、笑おう。そして、礼と別れを言うのだ。  だから、今だけは、泣いてもいいかな。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

【完結】塩対応の同室騎士は言葉が足らない

ゆうきぼし/優輝星
BL
騎士団養成の寄宿学校に通うアルベルトは幼いころのトラウマで閉所恐怖症の発作を抱えていた。やっと広い二人部屋に移動になるが同室のサミュエルは塩対応だった。実はサミュエルは継承争いで義母から命を狙われていたのだ。サミュエルは無口で無表情だがアルベルトの優しさにふれ少しづつ二人に変化が訪れる。 元のあらすじは塩彼氏アンソロ(2022年8月)寄稿作品です。公開終了後、大幅改稿+書き下ろし。 無口俺様攻め×美形世話好き *マークがついた回には性的描写が含まれます。表紙はpome村さま 他サイトも転載してます。

吸血鬼公爵の籠の鳥

江多之折(エタノール)
BL
両親を早くに失い、身内に食い潰されるように支配され続けた半生。何度も死にかけ、何度も自尊心は踏みにじられた。こんな人生なら、もういらない。そう思って最後に「悪い子」になってみようと母に何度も言い聞かされた「夜に外を出歩いてはいけない」約束を破ってみることにしたレナードは、吸血鬼と遭遇する。 血を吸い殺されるところだったが、レナードには特殊な事情があり殺されることはなく…気が付けば熱心に看病され、囲われていた。 吸血鬼公爵×薄幸侯爵の溺愛もの。小説家になろうから改行を増やしまくって掲載し直したもの。

亡国の王弟は女好きの騎士に溺愛される

コムギ
BL
アラバンド国の王弟ルカーシュは、騎士のシモンによって地下牢から救い出された。 その時、肌に触れたシモンに、やけどのような怪我を負わせてしまう。 ルカーシュは北の魔女の末裔であり、魔力を持っていた。 魔力を持たない者に触れると、怪我をさせてしまうという。 騎士団長からの命令で、シモンはルカーシュの護衛につくことになった。 ※他サイトにも掲載しています。

祖国に棄てられた少年は賢者に愛される

結衣可
BL
 祖国に棄てられた少年――ユリアン。  彼は王家の反逆を疑われ、追放された身だと信じていた。  その真実は、前王の庶子。王位継承権を持ち、権力争いの渦中で邪魔者として葬られようとしていたのだった。  絶望の中、彼を救ったのは、森に隠棲する冷徹な賢者ヴァルター。  誰も寄せつけない彼が、なぜかユリアンを庇護し、結界に守られた森の家で共に過ごすことになるが、王都の陰謀は止まらず、幾度も追っ手が迫る。   棄てられた少年と、孤独な賢者。  陰謀に覆われた王国の中で二人が選ぶ道は――。

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

処理中です...