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第2章
28.私は巷で噂の妖精姫……らしい?
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パーティー当日。
17時には宮殿に着いておく必要があるため、余裕をもって15時半に屋敷を出ようと支度をした。
小さなパン1つという軽い昼食を済ませるとすぐに準備を始めたが、結局ぎりぎりになってようやく支度が終わった。
(別にここまで時間を掛ける必要なかったと思うのだけど…)
しかし、流石は公爵家のメイドたち。
薄桃色のドレスには白いレースがあちらこちらに装飾されており、かわいらしさと同時に少し大人な雰囲気を感じさせる。
前丈が膝上ほどの短さで足が見えるのは少し恥ずかしいが大人っぽさを感じる。
足や手袋にも白いレースが装飾されており、首元には小さなダイヤがきらりと光っている。
もとからの美しい容姿をさらに美しく、そしてドレスや装飾品は丁度良く整えられ嫌味らしさが全くない。
まさに生きる妖精のような出で立ちに見ていてため息がでる。
とはいえ、やはり自分は自分。自分の美しさに感動など全くするわけもなく、でたため息はここまでの技術対して感嘆の意のものであった。
しかし、周りの評価は全くちがう。
「美しいです!お嬢様!」「さすがお嬢様、完璧です!」と回りのメイドは頬を染め、嬉しそうに私を褒めてくれる。
きゃーきゃーと楽しそうに騒ぐ彼女たちの様子から、心から賞賛してくれるのはわかっている。だから、止めはしないけれど。
やっぱり、褒められるのはなれないわね。
「さてと、では馬車まで行きますか」
一人でそう呟き、玄関ホールまで足を運んだ。
玄関までくると丁度両親が出てきたところだった。
そちらにちらりと目を向ける。しかし父は横目で私を見ただけで、母に至っては閉じた洋扇を口元にあてふいっとそっぽを向いてしまう始末。
この間まで避けるようにそれでもぎこちなく接してきてくれていた母も、いまでは口もきいてくれなくなってしまった。
(一体どこで間違えたのかしらね……)
冷え切った私への視線は家族に向けるそれではない。
おそらく母の反応は父によるもの。
大方この間の事を母に告げたのだと思う。
まさか、あれだけのことでここまでするとは思えない。
きっとずっと前からその兆候はあったのだ。私が気づいていなかっただけで。
そう思うとため息も出なかった。
「ごきげんよう、エスティ嬢」
玄関向かうホールの真ん中あたりで誰かから声を掛けられた。
ホール脇に隠れるように同い年くらいの少年が佇んでいる。
「あなたは、ガーベル伯爵令息のフィリップ様……?」
ガーベル家はベルフェリト家の親戚だ。
フィリップはその伯爵家の次男。しかし、なぜ彼がここに?
「私が呼んだのだ」
「え?どういうことですか?」
後ろで父が低い声で告げる。
しかし私の問いには答えず、見かねたフィリップが代わりに口を開いた。
「ヴァリタス殿下の体調がよろしくないと聞き、ベルフェリト卿からエスティ嬢のエスコートを頼まれたのです」
そんなことは聞いていない。
どうして黙っていたのかと、キッと父を睨みつけるが、まるで物応じしないその出で立ちに少しだけ心が揺らぐ。
まるで本当に私を敵だとみなしたようなその冷たい目に恐ろしさを感じ身じろぎした。
「私では不満、でしたか?」
振り返ると少し寂しそうに笑う彼に、動揺する。
フィリップはただ父に頼まれて私のエスコートに来ただけの部外者だ。
私たち家族間での揉め事に巻き込むわけにはいかない。
仕方なく余所行きの笑顔を作ると彼に優しく微笑みかけた。
「い、いえ。本日はお付き合いいただき感謝しますわ」
「いいえ、こちらこそ。美しいエスティ嬢のエスコートができるなんて光栄です」
今度はほんのりと優しそうに笑う彼に毒気を抜かれる。
やはり親戚なのか、笑った顔はどこか父に似ていた。
優しかったころの父を思い出し、少しだけ懐かしくなる。
「それでは、エスティ嬢。お手を」
差し出された手に少し戸惑いながら手を重ねる。
またもやにっこりと笑った彼の笑顔に少々気圧されながら馬車へと向かった。
「お嫌でしたでしょう?私のエスコートなんて」
「何をいってるんですか!私は幸運ですよ。あのエスティ嬢と親戚というだけでこんな風に一緒にいられて、会話まですることができるのですから」
馬車が動き出してからしばらく経って改めて彼に謝罪しようとしたが、なんだか熱を持った声で言い返されてしまった。
喜んでいるようにみえるし幸運というワードが出てきたということは嫌ではなかったということは伝わる。
しかし、彼の言葉に一抹の不安がよぎる。
(”あの”って何かしら)
いったい私は他の貴族令嬢・令息からどのように思われているのだろうか。
やはりいかに他人がどうでもよいといっても気になるもの。
この機会にそこらへんも聞き出してみよう。
「あの、フィリップ様。私の事を他の令嬢や令息がどのように思われているのか、ご存じだったりしますか?」
一瞬目をまん丸くさせたフィリップだったが、次の瞬間キラキラと目を輝かせながら前のめりになった。
「知ってますよ!知っていますとも!なんといってもエスティ嬢はその可愛らしく美しい容姿を備えられておきながら、
謙虚で礼儀正しく、常に皆さまに微笑みかけるその笑顔!まさに地上に降り立った天使!人間界に迷いこんだ妖精姫ともっぱらの噂なのです!」
(え、えええええええええ?!)
うそ?!嘘でしょう?!
ただ人と話したくなくて愛想笑いをしていただけなのに、謙虚?!
礼儀正しいのはそりゃ公爵令嬢だから当たり前だし、どう見たってコミュ障の何物でもないですが?!
全く、容姿が端麗なだけでここまでポジティブに受け入れられるのもどうかと思うよ、ほんと。
しかし、そうか。
そんなに悪い噂になっていないのならば、良しとしよう。
そこまで変に注目されるのもどうかと思うけれど、公爵令嬢に喧嘩を売るなんて真似は相当な理由がない限りしないだろうし。
それにしても前のめりに話すものだから顔が、顔が、ち、近い…!
「フィリップ様、エスティ様がお困りになっております」
「あぁ、すまない。エスティ嬢も失礼しました」
「いいえ、お気になさらず」
興奮気味の彼の言動を静止させたのは、彼と同行していた初老のメイドだった。
そう、本来であれば貴族が乗っている馬車にメイドが同行することはめったにない。
しかし、私たちは親戚ではあるがお互い婚約者がいる者同士。
万が一なにかあってはいけないと、両者から1人ずつメイドを同行させていた。
私の方は若いメイドだったが、向こうは貫禄のあるメイドが横で睨みを利かせつつ座っているものだから、若干気分を落ち着かせてくれている。
おそらくフィリップが余計な興奮をしないようにというガーベル伯爵の配慮だろう。
しかし、まさか巷でそんな噂になっていたとは。
自分自身で思っていたものの全くの逆の評判に少しばかり呆気にとられてしまう。
そして、容姿がここまで印象を変えてしまうことに恐ろしさを感じた。
17時には宮殿に着いておく必要があるため、余裕をもって15時半に屋敷を出ようと支度をした。
小さなパン1つという軽い昼食を済ませるとすぐに準備を始めたが、結局ぎりぎりになってようやく支度が終わった。
(別にここまで時間を掛ける必要なかったと思うのだけど…)
しかし、流石は公爵家のメイドたち。
薄桃色のドレスには白いレースがあちらこちらに装飾されており、かわいらしさと同時に少し大人な雰囲気を感じさせる。
前丈が膝上ほどの短さで足が見えるのは少し恥ずかしいが大人っぽさを感じる。
足や手袋にも白いレースが装飾されており、首元には小さなダイヤがきらりと光っている。
もとからの美しい容姿をさらに美しく、そしてドレスや装飾品は丁度良く整えられ嫌味らしさが全くない。
まさに生きる妖精のような出で立ちに見ていてため息がでる。
とはいえ、やはり自分は自分。自分の美しさに感動など全くするわけもなく、でたため息はここまでの技術対して感嘆の意のものであった。
しかし、周りの評価は全くちがう。
「美しいです!お嬢様!」「さすがお嬢様、完璧です!」と回りのメイドは頬を染め、嬉しそうに私を褒めてくれる。
きゃーきゃーと楽しそうに騒ぐ彼女たちの様子から、心から賞賛してくれるのはわかっている。だから、止めはしないけれど。
やっぱり、褒められるのはなれないわね。
「さてと、では馬車まで行きますか」
一人でそう呟き、玄関ホールまで足を運んだ。
玄関までくると丁度両親が出てきたところだった。
そちらにちらりと目を向ける。しかし父は横目で私を見ただけで、母に至っては閉じた洋扇を口元にあてふいっとそっぽを向いてしまう始末。
この間まで避けるようにそれでもぎこちなく接してきてくれていた母も、いまでは口もきいてくれなくなってしまった。
(一体どこで間違えたのかしらね……)
冷え切った私への視線は家族に向けるそれではない。
おそらく母の反応は父によるもの。
大方この間の事を母に告げたのだと思う。
まさか、あれだけのことでここまでするとは思えない。
きっとずっと前からその兆候はあったのだ。私が気づいていなかっただけで。
そう思うとため息も出なかった。
「ごきげんよう、エスティ嬢」
玄関向かうホールの真ん中あたりで誰かから声を掛けられた。
ホール脇に隠れるように同い年くらいの少年が佇んでいる。
「あなたは、ガーベル伯爵令息のフィリップ様……?」
ガーベル家はベルフェリト家の親戚だ。
フィリップはその伯爵家の次男。しかし、なぜ彼がここに?
「私が呼んだのだ」
「え?どういうことですか?」
後ろで父が低い声で告げる。
しかし私の問いには答えず、見かねたフィリップが代わりに口を開いた。
「ヴァリタス殿下の体調がよろしくないと聞き、ベルフェリト卿からエスティ嬢のエスコートを頼まれたのです」
そんなことは聞いていない。
どうして黙っていたのかと、キッと父を睨みつけるが、まるで物応じしないその出で立ちに少しだけ心が揺らぐ。
まるで本当に私を敵だとみなしたようなその冷たい目に恐ろしさを感じ身じろぎした。
「私では不満、でしたか?」
振り返ると少し寂しそうに笑う彼に、動揺する。
フィリップはただ父に頼まれて私のエスコートに来ただけの部外者だ。
私たち家族間での揉め事に巻き込むわけにはいかない。
仕方なく余所行きの笑顔を作ると彼に優しく微笑みかけた。
「い、いえ。本日はお付き合いいただき感謝しますわ」
「いいえ、こちらこそ。美しいエスティ嬢のエスコートができるなんて光栄です」
今度はほんのりと優しそうに笑う彼に毒気を抜かれる。
やはり親戚なのか、笑った顔はどこか父に似ていた。
優しかったころの父を思い出し、少しだけ懐かしくなる。
「それでは、エスティ嬢。お手を」
差し出された手に少し戸惑いながら手を重ねる。
またもやにっこりと笑った彼の笑顔に少々気圧されながら馬車へと向かった。
「お嫌でしたでしょう?私のエスコートなんて」
「何をいってるんですか!私は幸運ですよ。あのエスティ嬢と親戚というだけでこんな風に一緒にいられて、会話まですることができるのですから」
馬車が動き出してからしばらく経って改めて彼に謝罪しようとしたが、なんだか熱を持った声で言い返されてしまった。
喜んでいるようにみえるし幸運というワードが出てきたということは嫌ではなかったということは伝わる。
しかし、彼の言葉に一抹の不安がよぎる。
(”あの”って何かしら)
いったい私は他の貴族令嬢・令息からどのように思われているのだろうか。
やはりいかに他人がどうでもよいといっても気になるもの。
この機会にそこらへんも聞き出してみよう。
「あの、フィリップ様。私の事を他の令嬢や令息がどのように思われているのか、ご存じだったりしますか?」
一瞬目をまん丸くさせたフィリップだったが、次の瞬間キラキラと目を輝かせながら前のめりになった。
「知ってますよ!知っていますとも!なんといってもエスティ嬢はその可愛らしく美しい容姿を備えられておきながら、
謙虚で礼儀正しく、常に皆さまに微笑みかけるその笑顔!まさに地上に降り立った天使!人間界に迷いこんだ妖精姫ともっぱらの噂なのです!」
(え、えええええええええ?!)
うそ?!嘘でしょう?!
ただ人と話したくなくて愛想笑いをしていただけなのに、謙虚?!
礼儀正しいのはそりゃ公爵令嬢だから当たり前だし、どう見たってコミュ障の何物でもないですが?!
全く、容姿が端麗なだけでここまでポジティブに受け入れられるのもどうかと思うよ、ほんと。
しかし、そうか。
そんなに悪い噂になっていないのならば、良しとしよう。
そこまで変に注目されるのもどうかと思うけれど、公爵令嬢に喧嘩を売るなんて真似は相当な理由がない限りしないだろうし。
それにしても前のめりに話すものだから顔が、顔が、ち、近い…!
「フィリップ様、エスティ様がお困りになっております」
「あぁ、すまない。エスティ嬢も失礼しました」
「いいえ、お気になさらず」
興奮気味の彼の言動を静止させたのは、彼と同行していた初老のメイドだった。
そう、本来であれば貴族が乗っている馬車にメイドが同行することはめったにない。
しかし、私たちは親戚ではあるがお互い婚約者がいる者同士。
万が一なにかあってはいけないと、両者から1人ずつメイドを同行させていた。
私の方は若いメイドだったが、向こうは貫禄のあるメイドが横で睨みを利かせつつ座っているものだから、若干気分を落ち着かせてくれている。
おそらくフィリップが余計な興奮をしないようにというガーベル伯爵の配慮だろう。
しかし、まさか巷でそんな噂になっていたとは。
自分自身で思っていたものの全くの逆の評判に少しばかり呆気にとられてしまう。
そして、容姿がここまで印象を変えてしまうことに恐ろしさを感じた。
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