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第四章 酒場は大体鉄火場に
命は燃やすもの?
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男と向かい合って座る。
男は何時でも発砲できるようももの辺りに
銃口をこちらに向けながら座っている。
「酒…白酒お好きみたいですね。」
「あぁ、洋酒はどうも体に合わんくてな、やっぱり本土の酒がいちばん美味い。」
「同感です…」
そう言いながら横にある酒瓶を取る。
「酒好き同士ひとつゲームでもしませんか?」
「そんな事してる時間は無い早く知ってることを話せ。」
「…酒の強さには自信が無いんですか…?」
「…兄ちゃん喧嘩を売る相手は間違えない方がいい。別にお前をここで撃ち殺して、他の奴から話を聞いてもいいんだぞ…?」
はったりだ。
そこまで名の知れてる話なら、その名前が出たと言うだけでこいつはここには来ない。
だから、ここは一つ。
「撃ち殺してもいいです。どうせ天涯孤独の身、案ずるものなど唯一人も居ないので。」
男の目を真っ直ぐ見つめる。
宝石のトパーズの様な澄んだ瞳を。
「はぁ…いいよ兄ちゃん乗ってやる。男と男の約束だ。ただ、ゲームに勝った時は必ず件の事を全て話せ。わかったな?」
「はい。」
「その前に兄ちゃん名前は?もし殺すことになったら名前くらい覚えてやんないと可哀想だ。」
「俺はハルって言います。春一文字です。」
「ほーん…変わってる名前だな。俺はウンランだ。」
「では勝負と行きましょう、ウンランさん。ルールは簡単です。三口ずつ交互に限界まで酒を飲んで先に、音を上げた方の負けです。」
「ほん…。で、お前が勝ったら俺は何を差し出せばいい?」
「俺が勝ったらこのまま見逃して帰してください。負けたら全部話します。その後は売ろうが何しようが構いません。」
「ハルお前なかなか見所あるなぁ!そこまで命を張れるやつはそう居ない。俺が勝ったらお前は俺の組織に入れてこき使ってやるよ。」
「はい…。では俺から行きますね。」
度数50度はある白酒を喉へと送る。
喉が焼けて思わずえづきそうになりながら
三口飲み込む。
「つ…次はウンランさんです…!」
「大丈夫か?そんなんじゃあと3回も回ったら倒れちまうぞ!」
そう言って笑いながら余裕の表情で三口飲み干す。
バケモンかこの人は…。
「ほら、ハルお前の番だ。」
「はい…。」
正直後で必ずぶっ倒れる胃の感じがしている。
それに対しウンランはとても余裕そうにしている。
これ以上は危険だ。
口へ瓶を運ぼうとして俺は地面にぶっ倒れた。
ビシャっと言う音と共に大量にウンランと床に酒がかかる。
「おいおい!まだ、始まったばかりだぜ!?しかも酒も零しやがって!酒の一滴は血の一滴だハル。」
「えぇ、そうですね…。血は命そのものです。だから僕は命は燃やそうと思います。」
「あ?何を言って…」
その瞬間片手でつけたマッチを床へ零れた酒へと当てる。
すると床とウンランに火がもえうつる。
「うわっ、くそっ!!」
俺はその隙に少し千鳥足で外へと出て全力疾走する。
酔いが回るまではあと少しある。
深夜を回って静かで人がまばらな街を走る。
何とかあの人から逃げ仰せなければ。
段々と酔って、吐き気と呼吸不全に陥りそうながら宿へと走っていく。
途中何回か転んだりしながら、ようやく宿に着く。
宿の周りを見渡し追っ手が居ないことを確認し、最上階の自分の部屋へと向かう。
着いた真っ先にどんどんと扉を叩く。
「シュエメイ、俺だ開けてくれ…!」
ガチャッという音と共に、眠たそうで髪の毛を解きロングヘアで寝巻きのシュエメイが現れる。
「ふわぁ…どうしたのこんな夜中に…って、酒臭い!」
「事情は後だ早く中に入れて水をくれ。」
「えぇ、なんでハルは扉を開けると引かれる行動をしてるの…?」
部屋の中に入り、急いでトイレへと向かい先程飲んだ酒を吐き出す。
二分程経った後少し落ち着く。
トイレから出ると、半分呆れ半分心配のような眼差しで目を向けるシュエメイと寝ぼけ眼のシャオランが居た。
「情報収集の体で飲みに行って潰れかけで帰ってくるのは良くないです。ハルさん。」
「ほんとだよね、こんなんだったらついて行けばよかった。」
好き放題言われるのを無視して水をがぶ飲みする。
血中のアルコール度数が低くなるのを感じる。
酒は嫌いだ。
思考が纏まらなくなるから。
「シュエメイの師匠を追ってるやつと会った。」
「え、本当?酔っ払いの戯言じゃないよね?」
「本当だ。でもそいつなんかやばそうな奴で…明らかに堅気じゃなかった。」
「なるほどねぇ…師匠借金とかでもあったのかな?」
「で、それと酔ってるのにどう関係があるんですか?」
「詳しい話はあとだ成都を出ないと行けない。」
「私まだ眠いです。寝たいです。」
「私も少し眠いかな~。」
ドンドンッと扉が叩かれる音がする。
扉の向こうには…?
男は何時でも発砲できるようももの辺りに
銃口をこちらに向けながら座っている。
「酒…白酒お好きみたいですね。」
「あぁ、洋酒はどうも体に合わんくてな、やっぱり本土の酒がいちばん美味い。」
「同感です…」
そう言いながら横にある酒瓶を取る。
「酒好き同士ひとつゲームでもしませんか?」
「そんな事してる時間は無い早く知ってることを話せ。」
「…酒の強さには自信が無いんですか…?」
「…兄ちゃん喧嘩を売る相手は間違えない方がいい。別にお前をここで撃ち殺して、他の奴から話を聞いてもいいんだぞ…?」
はったりだ。
そこまで名の知れてる話なら、その名前が出たと言うだけでこいつはここには来ない。
だから、ここは一つ。
「撃ち殺してもいいです。どうせ天涯孤独の身、案ずるものなど唯一人も居ないので。」
男の目を真っ直ぐ見つめる。
宝石のトパーズの様な澄んだ瞳を。
「はぁ…いいよ兄ちゃん乗ってやる。男と男の約束だ。ただ、ゲームに勝った時は必ず件の事を全て話せ。わかったな?」
「はい。」
「その前に兄ちゃん名前は?もし殺すことになったら名前くらい覚えてやんないと可哀想だ。」
「俺はハルって言います。春一文字です。」
「ほーん…変わってる名前だな。俺はウンランだ。」
「では勝負と行きましょう、ウンランさん。ルールは簡単です。三口ずつ交互に限界まで酒を飲んで先に、音を上げた方の負けです。」
「ほん…。で、お前が勝ったら俺は何を差し出せばいい?」
「俺が勝ったらこのまま見逃して帰してください。負けたら全部話します。その後は売ろうが何しようが構いません。」
「ハルお前なかなか見所あるなぁ!そこまで命を張れるやつはそう居ない。俺が勝ったらお前は俺の組織に入れてこき使ってやるよ。」
「はい…。では俺から行きますね。」
度数50度はある白酒を喉へと送る。
喉が焼けて思わずえづきそうになりながら
三口飲み込む。
「つ…次はウンランさんです…!」
「大丈夫か?そんなんじゃあと3回も回ったら倒れちまうぞ!」
そう言って笑いながら余裕の表情で三口飲み干す。
バケモンかこの人は…。
「ほら、ハルお前の番だ。」
「はい…。」
正直後で必ずぶっ倒れる胃の感じがしている。
それに対しウンランはとても余裕そうにしている。
これ以上は危険だ。
口へ瓶を運ぼうとして俺は地面にぶっ倒れた。
ビシャっと言う音と共に大量にウンランと床に酒がかかる。
「おいおい!まだ、始まったばかりだぜ!?しかも酒も零しやがって!酒の一滴は血の一滴だハル。」
「えぇ、そうですね…。血は命そのものです。だから僕は命は燃やそうと思います。」
「あ?何を言って…」
その瞬間片手でつけたマッチを床へ零れた酒へと当てる。
すると床とウンランに火がもえうつる。
「うわっ、くそっ!!」
俺はその隙に少し千鳥足で外へと出て全力疾走する。
酔いが回るまではあと少しある。
深夜を回って静かで人がまばらな街を走る。
何とかあの人から逃げ仰せなければ。
段々と酔って、吐き気と呼吸不全に陥りそうながら宿へと走っていく。
途中何回か転んだりしながら、ようやく宿に着く。
宿の周りを見渡し追っ手が居ないことを確認し、最上階の自分の部屋へと向かう。
着いた真っ先にどんどんと扉を叩く。
「シュエメイ、俺だ開けてくれ…!」
ガチャッという音と共に、眠たそうで髪の毛を解きロングヘアで寝巻きのシュエメイが現れる。
「ふわぁ…どうしたのこんな夜中に…って、酒臭い!」
「事情は後だ早く中に入れて水をくれ。」
「えぇ、なんでハルは扉を開けると引かれる行動をしてるの…?」
部屋の中に入り、急いでトイレへと向かい先程飲んだ酒を吐き出す。
二分程経った後少し落ち着く。
トイレから出ると、半分呆れ半分心配のような眼差しで目を向けるシュエメイと寝ぼけ眼のシャオランが居た。
「情報収集の体で飲みに行って潰れかけで帰ってくるのは良くないです。ハルさん。」
「ほんとだよね、こんなんだったらついて行けばよかった。」
好き放題言われるのを無視して水をがぶ飲みする。
血中のアルコール度数が低くなるのを感じる。
酒は嫌いだ。
思考が纏まらなくなるから。
「シュエメイの師匠を追ってるやつと会った。」
「え、本当?酔っ払いの戯言じゃないよね?」
「本当だ。でもそいつなんかやばそうな奴で…明らかに堅気じゃなかった。」
「なるほどねぇ…師匠借金とかでもあったのかな?」
「で、それと酔ってるのにどう関係があるんですか?」
「詳しい話はあとだ成都を出ないと行けない。」
「私まだ眠いです。寝たいです。」
「私も少し眠いかな~。」
ドンドンッと扉が叩かれる音がする。
扉の向こうには…?
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