猫屋敷美麗の非日常

プロローグ

猫屋敷美麗の独白

皆さんこんにちは。
私の名前は猫屋敷美麗ねこやしきみれい何処にでも居る、誰が見ても当たり障りのない学生です。
クラスでのカーストは中の下当たりにいたと自負してて。
友達が居ない訳でもないがこれといって親友もいない。
勉強も運動も得意では無いし全く出来ない訳でもないんです。
本当に特筆する事が無いくらい、平凡な女子高生です。
でも、私は自分の事をそんなに嫌いでもないんです。
結局の所は普通が一番なので、普通に生きて、普通に死ぬ。
これが出来るだけでも、贅沢だと思うから。
結局の所この独白で何を知って欲しかったと言うと、私と言う人物と人生観。それだけです。
あの事件以降私の人生はだいぶ捻れてしまったけど、でも、私は何時でもこう思ってます。



美麗みれいは揺れる船内で愛用していたメモ帳の最後のページにこの事を書き、そして海へと投げ捨てた。