21 / 78
1章
19
しおりを挟む
お母様は、目が腫れてしまっている。
お父様は、目の下が隈で、真っ黒になってしまっている。
「・・・・心配かけて、ごめんなさい。」
そう言って、そっと二人の頬を指先で撫でた。
「・・・ほんとだよ。肝が冷えたよ。マリアは私たちの大事な大事な、愛しい我が子だ。なのに、神様にまで愛されていて。嬉しいことなのに、連れていかれやしないか不安だったよ。」
寝ていると思って、スリスリしていた指先を捕まれた。
「お父様・・・おとうっ、さまっ・・・」
気づけば私は、お父様に抱きついて泣いていた。
思春期になれば、父親はウザイ象徴だろう。
でも、幼い頃のお父様は、怖いとこもあるけど、たくさん甘やかしてくれて、楽しいことをしてくれる象徴だ。
「お父様っ、だいすきっ」
「あらあら、マリアはお父様が大好きなのね。」
「あっ、あっ、お母様!お母様も大好きです!」
「ふふふっ、私も大好きよ。心配したわ。」
「ああ、あんな若造になんか、やらん!!」
「お父様?若造ってなぁに?」
「ん?なんでもないよ。マリア。」
そう言って頭を撫でてくれた。
「ふふっ、あなた、若造って。クフフッ、まだ赤ちゃんよ?」
「あ!赤ちゃん!!クロエさん!!無事なんですよね?!会いたいです!」
「そうね。明日ね。今は家族水入らずで、過ごしましょう?ね?」
「はい!!」
その後は、お父様がお部屋に、お父様の執事と、お母様の専属侍女を呼んで、各方面への連絡をしてもらう指示を出していた。
たくさん抱っこしてもらって、頭を撫でられ、頬と頬をスリスリされて、ご飯もあーんで食べさせてもらった。
たくさん甘えて、家族団欒して、とっても幸せな日だった。
お父様は、目の下が隈で、真っ黒になってしまっている。
「・・・・心配かけて、ごめんなさい。」
そう言って、そっと二人の頬を指先で撫でた。
「・・・ほんとだよ。肝が冷えたよ。マリアは私たちの大事な大事な、愛しい我が子だ。なのに、神様にまで愛されていて。嬉しいことなのに、連れていかれやしないか不安だったよ。」
寝ていると思って、スリスリしていた指先を捕まれた。
「お父様・・・おとうっ、さまっ・・・」
気づけば私は、お父様に抱きついて泣いていた。
思春期になれば、父親はウザイ象徴だろう。
でも、幼い頃のお父様は、怖いとこもあるけど、たくさん甘やかしてくれて、楽しいことをしてくれる象徴だ。
「お父様っ、だいすきっ」
「あらあら、マリアはお父様が大好きなのね。」
「あっ、あっ、お母様!お母様も大好きです!」
「ふふふっ、私も大好きよ。心配したわ。」
「ああ、あんな若造になんか、やらん!!」
「お父様?若造ってなぁに?」
「ん?なんでもないよ。マリア。」
そう言って頭を撫でてくれた。
「ふふっ、あなた、若造って。クフフッ、まだ赤ちゃんよ?」
「あ!赤ちゃん!!クロエさん!!無事なんですよね?!会いたいです!」
「そうね。明日ね。今は家族水入らずで、過ごしましょう?ね?」
「はい!!」
その後は、お父様がお部屋に、お父様の執事と、お母様の専属侍女を呼んで、各方面への連絡をしてもらう指示を出していた。
たくさん抱っこしてもらって、頭を撫でられ、頬と頬をスリスリされて、ご飯もあーんで食べさせてもらった。
たくさん甘えて、家族団欒して、とっても幸せな日だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
80
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる