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3章 婚約!?冒険編

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「父上、母上。それからマリア様のご両親にもすぐ報告しましょう!それで、すぐに発表しましょう!これでマリア様が他の人から狙われることも減りますね!」


キラキラと輝いた目で私を見て、話すマーシャル。


「ふふ、そんなに急がないで。ねえ、マーシャル?まずは、その様を付けるのをやめて?」


「えっ、え!?でも私はえっと数百年この呼び方をしてきていて・・・モゴモゴ・・・」


「私と婚約、するんだよね?」


「はい!したいです!」


「じゃあ、様付けなんて他人行儀やめましょ?別に、公の場でもそう呼んでって言ってるわけではないわ。あくまで、プライベートな時だけ。ね?いいでしょ?」


「えっえっ!?」


「ね?ほら、呼んでみて?」


「えええええ!」


「なによ、そんなに驚かなくても。そんなに嫌?」


「まさか!!嬉しいですけど、畏れ多くくって・・・」


「妻にしたいエルフに、畏れ多くってなによお。」


「ええ!?あ、あ。泣かないでくださああい!」


「じゃあ、呼んで?」


「マ、マ・・・」


「ママじゃないわ。」


「マ、マリア・・・」


「ふふっ、嬉しい。マーシャルが今まで愛してくれた分、私もたくさん返すね!」


「はいぃ」


「マーシャル、顔が真っ赤よ?ふふっ、これからもよろしくね!私の大好きな武神様!あ、そうそう。それと、敬語も禁止!だからね。」


「えっえっ」

大好きと言われたことに、さらに顔を赤くし、久しぶりの武神様呼びに悶え、敬語禁止!に驚き、キャパオーバーしたマーシャルは、しばらく放心状態になったのだった。


そんなマーシャルを置いて、ミーちゃんにも挨拶に行ったマリアだった。
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