運命の番は後天性Ω

yun.

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朝食と却下

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「あっ!やっと起きてきた!まったくあんたたち二人は、いつまで親やお兄ちゃんに起こしてもらうのさ!」


「えー役得だから、慧にいがお嫁に行くまでは、慧にいに起こしてもらうもん~」


「あー俺も。凛がそう言うなら、俺だってそうしたい。だから、慧兄ちゃん頼む!」


「もうっ!凛は気が早い!でも、結婚しなくても、俺が早く家を出るときもあるんだから、一人で起きれるように、練習しないと!」


「考えとく~」


「俺は、ほどほどに努力”は”するよ~できないかもしれないけど。」


「まったく、二人とも!」


「えへへっ。」


「まあまあ。あとでにしよう。須藤くんも待たせているし、座りなさい。」


「「はあい。(はい。)」」


「「「「「「いただきます。」」」」」


「須藤くん、妻も一慶くんと呼んでいるし、これからは私的な場では、一慶くんと呼ばせてもらおうか。」


「もちろんです!ありがとうございます!」

慧くんとの仲が認められたようで、中村議員との距離が、もっと近くなったようで、嬉しい。


「それで、今日は一慶くんのご両親にお会いに行くのでしょう?」


「はい。申し訳ないのですが、私は先に行って仕事の話しがあるので、後で私の秘書を迎えによこします。この間ご紹介させていただいた”紫苑”が参りますので、慧くんはその車へ乗って、須藤グループ本社へお越しいただきます。」


「うん。わかったわ。」


「慧くん受付には伝えておくから、受付に俺とのアポイントだと話してもらえれば、私が迎えに降りるからね。その間は、近くの個室で待っていてもらえるかな?なるべく、紫苑と連絡を取って、慧くんが着く前にいるようにするけど・・・もしいなかったら、それでお願いできるかな?」


「はい。」


「ちょっと待った。慧兄ちゃん、個室とはいえ、一人で待つかもしれないってこと?」


「そうならないようにしたいけど、そうなるかも・・・」


「却下だな。論外!」


「快っ!?えっ、なに?どうしたの!?」


「はあ。無自覚だからな。危なすぎる。須藤グループの本社ってことだよね?父さんも、それに気づいて眉寄せてんでしょ?」


「うむ。そうだな。一人では行かせられないな。一慶くん、昨日話した”家族を頼って”って言葉は、慧にも言ったが、一慶くんにも言っていた言葉なんだよ。一慶くんがどうしても、手の離せないときや、どうしても外せない仕事のときとか、慧を守るのに一人ではカバーしきれないところを、私たちがカバーするっていうことだよ。」
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