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ヒート編
一緒でうれしい ※慧side
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「ふふっ」
と笑えば、困惑した顔の一慶さんが早口で聞いてきた。
「慧?どうしたの?びっくりしちゃったよね?」
「ふふっ、焦ってる珍しい一慶さんが見れたっ。」
「うっっ、慧の前じゃ、いつも余裕なんかないよ・・・」
「うれしいですっ。一慶さんも、僕と同じなんだなぁって思って。」
「慧と同じ・・・?」
「うん。僕、一慶さんはαらしいなって、ずっと思ってました。そんな人の相手が出来損ないの僕でいいのかなって。なんでもスマートにこなしていて、なんでも出来て、自信もあって、悩んだり、不安になったり…そういうことはしないし、ないんだって、勝手に思ってました。けど、さっきの一慶さんの顔を見て、そうじゃないんだって気づいて・・・」
「そうだね…ははっ、慧の前ではかっこいい俺でいたくて、頑張ってたんだけど・・・でも、バレちゃったか・・・」
「僕、そんな一慶さんで安心しました。そのほうが人間らしくて、ぼくは好きです。」
「はははっ、慧が好きって言ってくれるなら、かっこ悪くてもいいか…」
「うん。一慶さん……ぼく、一慶さんが好き………」
と見つめれば、一慶さんは目をギラつかせて、僕の口をふさいだ。
「んんっ、はあっ…」
くちゅくちゅくちゅっ
「んんっ」
さっきよりもさらに激しい口づけに、ぼくの息は続かない。
もう限界と思った瞬間に唇がはなれていった。
と笑えば、困惑した顔の一慶さんが早口で聞いてきた。
「慧?どうしたの?びっくりしちゃったよね?」
「ふふっ、焦ってる珍しい一慶さんが見れたっ。」
「うっっ、慧の前じゃ、いつも余裕なんかないよ・・・」
「うれしいですっ。一慶さんも、僕と同じなんだなぁって思って。」
「慧と同じ・・・?」
「うん。僕、一慶さんはαらしいなって、ずっと思ってました。そんな人の相手が出来損ないの僕でいいのかなって。なんでもスマートにこなしていて、なんでも出来て、自信もあって、悩んだり、不安になったり…そういうことはしないし、ないんだって、勝手に思ってました。けど、さっきの一慶さんの顔を見て、そうじゃないんだって気づいて・・・」
「そうだね…ははっ、慧の前ではかっこいい俺でいたくて、頑張ってたんだけど・・・でも、バレちゃったか・・・」
「僕、そんな一慶さんで安心しました。そのほうが人間らしくて、ぼくは好きです。」
「はははっ、慧が好きって言ってくれるなら、かっこ悪くてもいいか…」
「うん。一慶さん……ぼく、一慶さんが好き………」
と見つめれば、一慶さんは目をギラつかせて、僕の口をふさいだ。
「んんっ、はあっ…」
くちゅくちゅくちゅっ
「んんっ」
さっきよりもさらに激しい口づけに、ぼくの息は続かない。
もう限界と思った瞬間に唇がはなれていった。
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