実話！親ガチャ大失敗！夜逃げ中に生まれて捨てられ老夫婦に育てられた俺はワンオペ認知症介護で人生詰んでます！転生ざまぁはいつですか！

「他山小石」

　さてここからは介護編に入るわけだが覚悟してほしい。これまで以上に救いがない。

　俺は一切救われていない。
　もっともっと大きな声で泣き喚いたら良かったんだろうか？
　世の中には迷惑系ユーチューバーのような大きく騒ぐことによって金銭を得る手段もある。

　俺はもっともっと強く激しく泣きわめいたら良かったんだろうか？
　誰かに八つ当たりをして迷惑をかけて注目を浴びた方が良かったんだろうか？

　それができればこんな人生は歩まなかっただろう。

　迷惑な人間になりたくない。

　それは周囲の人間に迷惑をかけられて、何度も何度も嫌な思いをした。そんな俺だから「自分はそんな人間になりたくない」と言う強い思いがあるのだ。

　実際、世の中は他人を押しのけて迷惑をかけてでも勝ちあがる。そういう者たちが上位になっていく。
　俺のような甘いやつはいつまでも底辺を彷徨うことになる。
　もっともっと泣きわめいたら誰かが助けてくれたんだろうか？
　大きな声で泣けば？　泣き方がわからない。自分のために人生を歩んでいない。今も、母親の入院費を払ってる。
　自由な大学時代ですら、両親のためにいった「福祉大学」だ。自分の人生を自分のために歩む時間がある人たちがうらやましい。

　泣かない。我慢強い。
　どうだろう？
　泣かない人間が痛くないわけではない。我慢ができるからと傷つかないわけがない。傷ついても見た目でわからない。大きく感情をあらわす人々は誰かに心配してもらえる。
　ひっそり、静かに、耐えている人など、誰も見てくれない。
　やっと自由な時間ができて心身が回復し始めたから、活動し始めた。

　ペンネーム「他山小石」
　他山の石（たざんのいし）どうでもいい石ころでも役に立つ、という意味の諺から拝借した。
　自分が救われてないのに、他人の役に立ちたいなどと。
　病的なお人好しなんだろう。ここまでくればバカだよ。

　本来なら２０１８年には自由な時間があるはずだった。
　そこで、元同僚がメンタル壊してストーカー化した。

　まあ、まずは介護の話ですな。
　始めましょう。
　市販の本やネットに転がる介護体験ですら一切語られない。
「介護制度を長期拒否する場合」
　在宅介護地獄。誰も助けてくれないワンオペ介護。
　残虐描写はありませんが、心の準備をしておいてください。