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俺、分からない
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朝である。
奏はいつもと同じ時間に目を覚ます。
しかし、起きた場所は見慣れない場所。
美咲の部屋である。
階段を降り、朝食を摂る。
母が朝食を作ってテーブルの上にすでに置いていた。
色鮮やかなサラダに出来たてのコンソメスープ、美味しそうなパンがたくさんある。
ホテルの朝食を彷彿とさせる。
「いただきます」
そう言い、全部残さず食べるつもりであったが、やはり身体は女の子であったから全部は食べきれなかった。
起きて30分後に家を出た。
美咲からLINEで、いつもは友達と一緒に学校に行っているが、今日は一人で行ってと釘を刺された。
普段スマホのアプリでLINEをインストールしているが、ほとんど通知が来ない奏にとって嬉しい事この上なかった。
今日は放課後に急いで病院へ行く。
そのため今日学校で普段の市川美咲を演じなければならない。
(困った…………普通の生活で女子と話すことなんてない僕が女子に囲まれた生活ができるはずがない………)
(昨日はとっさだったから市川とは喋れたけど)
そんなことを思いつつ学校へ向かう。癖で下を向きながら歩く。
「みーさーき!」
最近よく聞く名前が聞こえる。遅れてそれが自分だと自覚する。
「もう!なんで今日は自分一人でガッコー行くって言い出したの!?」
僕が振り向くとそこには美少女がいた。
冬原優樹菜である。(ふゆはらゆきな)
彼女は市川美咲と仲が良くいつも一緒にいる。
そしてこの学校の美少女三本指の一人でもある。僕もそうだと思う。
「き、今日は少し体調悪くって……」
適当な返答をする。
「確かに、顔が暗い……気をつけないと!せっかくの可愛い顔が台無しになるぞ!」
「あはは、ありがと……気を使ってくれて……」
冬原優樹菜はなんだか何か抜けているような感じだ。乙女っぽくないし、身長も高め。
男勝りで、スポーツもできる。それでいて顔が整っている。だから女子からもモテる。
「ん~、なんかいっつもの美咲っぽくない気が…………まいっか!」
「えへへ………」
(くそっ……笑うことしかできねぇ…俺にもっとコミュ力さえあれば…………)
「あっ早くしないと学校遅れるよ!急いで急いで!」
優樹菜は奏の手を取って一緒に走らせた。
キーンコーンカーン
福間奏は2年2組で市川美咲は2年4組。
だから僕は今4組にいる。
そして冬原優樹菜も4組である。
もちろん普段美咲は教室でぼっちではない。いつもそばには誰かがいて話している。
「ね~美咲!髪少し切ったんだけどどう?私」
知らない女子が話しかけてくる。普段の奏なら知らない女子が髪を切ったことなど知ったことではない。しかし今は市川美咲である。身体が入れ替わっていることがバレるわけにはいかない。
女子と話し慣れないので返答に困る。
「う、うん。似合ってるよ!」
相手に不自然がられず、如何にも女子高生らしい返答がベスト。
「本当に!?嬉しい!」
(よかった……怪しまれてない)
奏に女子の考えていることなどわかるはずがない。だから慎重に物事を判断しなければならない。
それにしても男子からの視線を多く感じる。自意識過剰ではない。やはり美少女は違う。
「美咲~この問題わかる~?」
「美咲!小テストの予習したぁ?」
次々と話しかけられる。
その場にあった返答をし、それでいて女子らしくしなければならない。
(大変すぎる!…………本当に俺自身が女子になり、女子の思ってること、考えていることを知らなくちゃいけねぇ………!)
慌てふためいた生活は長いような一瞬のような感じで過ぎていった。
奏はいつもと同じ時間に目を覚ます。
しかし、起きた場所は見慣れない場所。
美咲の部屋である。
階段を降り、朝食を摂る。
母が朝食を作ってテーブルの上にすでに置いていた。
色鮮やかなサラダに出来たてのコンソメスープ、美味しそうなパンがたくさんある。
ホテルの朝食を彷彿とさせる。
「いただきます」
そう言い、全部残さず食べるつもりであったが、やはり身体は女の子であったから全部は食べきれなかった。
起きて30分後に家を出た。
美咲からLINEで、いつもは友達と一緒に学校に行っているが、今日は一人で行ってと釘を刺された。
普段スマホのアプリでLINEをインストールしているが、ほとんど通知が来ない奏にとって嬉しい事この上なかった。
今日は放課後に急いで病院へ行く。
そのため今日学校で普段の市川美咲を演じなければならない。
(困った…………普通の生活で女子と話すことなんてない僕が女子に囲まれた生活ができるはずがない………)
(昨日はとっさだったから市川とは喋れたけど)
そんなことを思いつつ学校へ向かう。癖で下を向きながら歩く。
「みーさーき!」
最近よく聞く名前が聞こえる。遅れてそれが自分だと自覚する。
「もう!なんで今日は自分一人でガッコー行くって言い出したの!?」
僕が振り向くとそこには美少女がいた。
冬原優樹菜である。(ふゆはらゆきな)
彼女は市川美咲と仲が良くいつも一緒にいる。
そしてこの学校の美少女三本指の一人でもある。僕もそうだと思う。
「き、今日は少し体調悪くって……」
適当な返答をする。
「確かに、顔が暗い……気をつけないと!せっかくの可愛い顔が台無しになるぞ!」
「あはは、ありがと……気を使ってくれて……」
冬原優樹菜はなんだか何か抜けているような感じだ。乙女っぽくないし、身長も高め。
男勝りで、スポーツもできる。それでいて顔が整っている。だから女子からもモテる。
「ん~、なんかいっつもの美咲っぽくない気が…………まいっか!」
「えへへ………」
(くそっ……笑うことしかできねぇ…俺にもっとコミュ力さえあれば…………)
「あっ早くしないと学校遅れるよ!急いで急いで!」
優樹菜は奏の手を取って一緒に走らせた。
キーンコーンカーン
福間奏は2年2組で市川美咲は2年4組。
だから僕は今4組にいる。
そして冬原優樹菜も4組である。
もちろん普段美咲は教室でぼっちではない。いつもそばには誰かがいて話している。
「ね~美咲!髪少し切ったんだけどどう?私」
知らない女子が話しかけてくる。普段の奏なら知らない女子が髪を切ったことなど知ったことではない。しかし今は市川美咲である。身体が入れ替わっていることがバレるわけにはいかない。
女子と話し慣れないので返答に困る。
「う、うん。似合ってるよ!」
相手に不自然がられず、如何にも女子高生らしい返答がベスト。
「本当に!?嬉しい!」
(よかった……怪しまれてない)
奏に女子の考えていることなどわかるはずがない。だから慎重に物事を判断しなければならない。
それにしても男子からの視線を多く感じる。自意識過剰ではない。やはり美少女は違う。
「美咲~この問題わかる~?」
「美咲!小テストの予習したぁ?」
次々と話しかけられる。
その場にあった返答をし、それでいて女子らしくしなければならない。
(大変すぎる!…………本当に俺自身が女子になり、女子の思ってること、考えていることを知らなくちゃいけねぇ………!)
慌てふためいた生活は長いような一瞬のような感じで過ぎていった。
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