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私、呆れる
しおりを挟む「起きなよー」という下の階にいる母親が叫び声で美咲は目を覚ました。
「お母さんもう家出るから、適当に食べなさいよ~」
そう二階にいる自分に話しかけながら玄関を開け出て行く音がした。
ガチャンと音がして、車が出て行く音もした。
(7時半じゃん………眠い……)
(ちゃんと寝ればよかった………)
そう言って体制を起こし、部屋から出て階段を下る。
視界もボヤけてふらつく。
(頭痛いし……….)
テーブルの上に置いてあった惣菜パンを開け、ミルクと一緒に頂く。
一点を見つめ何も考えていない。
ボーッとしながら制服を着る。少し慣れた。
動きもゆっくりとしてまだふらつく。
顔を洗い、歯を磨く。
鏡を見ると見事にクマが出来ていた。
(ちゃんと寝ればよかった)
それからバックの中身を整理して8時10分に家を出た。
大通りに出ると、年上か年下か分からない同じ学校の女生徒が2人歩いている。
見たことはない。
「あっ…」
ハッと自分が今日の朝に奏と優樹菜が一緒に学校に行くのを尾行しなければならないのを思い出した。
(あちゃぁ…………)
思わず自分の頭を掻く。
(忘れてた……………)
(どうしよ………うーん……)
(頭痛くて走りたくない……)
(………まぁ奏を信じてみよう……)
(………そんな大したこと起きないでしょ………)
トコトコと歩く。
(………………………………)
(………………………………)
次第に早歩きになる。
(…………………いや、あいつコミュ障だしヤバいかも!)
(今から走って間に合うかなぁ……)
フラフラにながらも走った。
周りから見たら無様というやつだったかもしれない。
走りに走り続け学校に着いた。
(間に合わなかったかな………)
「あっ!」
前方を向くと優樹菜と自分が歩いている姿があった。
流石に声をかけるわけにはいかない。
何も起こらずに校門を通って行くか金網越しに確認する。
(……………………)
(……奏がまずそうな顔をしてるけど、大事故にはなってなさそうね……良かった。)
ガッ!
「!!」
ジーっと観察していると、ガシッと急に後ろから誰かに肩を掴まれた。
「うわぁ何!?」
そこには身長180はある男が一人。後ろにそれの子分っぽいのが数名。全員チャラそうなのばかり。
「誰………?」
美咲は恐る恐る目の前のデカイ男に尋ねた。
男は意味不明そうに美咲を睨みつけた。
「はぁ?お前頭おかしくなった?俺だぜ。京谷圭太郎(きょうたにけいたろう)だよ」
と言われても美咲は知らない。
「なんだよ初めてあったような顔しやがって。泣かされてぇのか?あ?」
いかにもいじめっ子っぽくて、男同士で群れてそうな感じである。
「あぁ、京谷くんね!…どうしたの?」
適当に知っている風に相槌を打つ。
「どうしたってお前が金網越しで冬原優樹菜ちゃんや市川美咲ちゃんをガン見してたからよぉ!なんだお前ストーカーかよ!気持ち悪すぎだろ!」
京谷は笑いながら話した。
それに続くように後ろにいた男達も笑う。
(なにこいつら……めんどくさ………)
京谷は続ける。
「んで?どっち狙ってんの?優樹菜ちゃん?美咲ちゃん?……まぁ美咲ちゃんは俺が付き合おうと思ってるからダメだぜ!あっ!お前が女子と付き合えるはずないか!あははは!」
煽るように美咲の肩を叩く。
「それなぁ!」と後ろの男達も笑いつづける。
「あのなぁ、美咲ちゃんはお前みたいな陰キャラぼっちじゃなくて、俺みたいなイケてる男子とくっつくわけ!わかるぅ?」
自慢げに語る。
「自分で言うなよ!」と後ろの男子が続く。
(…………………………)
(….その美咲ちゃんが自分なんだけど)
(誰があんたみたいなチャラチャラしてて、悪口叩くやつと付き合うのよ……)
そう言ってやりたかったが、
「……別に見てただけ!ごめん!」
ここは早めに切り抜けるのが一番だと思い適当な言葉を言った。
「はは!分かったらいいの!あははは!」
男組みは一人一人美咲の肩を叩き笑いながら先に校舎へ入って行った。
(………………………………)
(…………本当しょうもない男!)
そう心の中で叫んだ。
男達に続き校舎へ向かった。
以下作者の一言
今季のアニメはリゼロとソーマとダンガンロンパ見てます。
どれも面白くて次回が気になる!《縄文人》
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